先輩の面子
「おいどういう騒ぎだ!!」
怒りと嫌悪を混ぜた声で聞いてくるのは東郷先輩だった。
「部活を辞めて次は俺に対して騒音で嫌がらせでも始めたか?」
そんな心にも思わない口ぶりで時行に浴びせる。
「違いますよ部長、不審者の男が現れたので2人で対処してただけですよ。和田は悪くありません」
「お前がそう言うなら真実なんだな」
そう言ってくれてほっとしたとたんに時行の頬を叩き俺の頬を叩く
「そんな事態なら俺に頼れ、俺はお前達を信用に値するのだからな」
と注意して出ていった。
少しするとどっと笑いが出てしまい2人で大笑いをした。
「あぁそういえば響香、全国準優勝おめでとう」
「知ってたのか、大会から来なくなってからもう知らないと思ってたのだがな」
「良くも悪くも偽物が教えてくれたんだよ」
「無駄に気がきくな」
「そうだな」
だったらと言って時行が俺に聞いてきた。
「次の部長はお前がなるのか?」
その答えに対してはみんなに聞かれたが同じように答えた。
「いや何なら部活を辞めようと思ってる」
と言うとおかしなことを言ってしまったのかと思うような顔を見せてくる。
「何でお前まで辞めるんだよ」
「俺は1年入ればそれで良かったんだ、それに友達が居ないとやる気が半減するからな」
「残りの半分は?」
「内緒」
「何でだよ言えよ!まあいいわあんな所にいたら虫がゆいからな」
「内緒なんだがお前が辞めた後の部長は結構落ち込んでたぞ、じゃっ俺は帰るから次からは気をつけろよ」
と言って響香は出ていった。
「それでまた入ると思ってんのか」
だけど目から水が何故か垂れてきた
「ふざけた事言ってんじゃねぇぞ沼田」
その場から走って下へ降りた。その間は視界が少しぼやけて見えた。




