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ここで終わる俺の人生
「はぁ。もう嫌になるぜ…。」
大学卒業から4度目の春。そう言いながらトボトボ歩く25歳の男。
大学にもきちんと行っていたし、日々の行いが悪いわけでも、勉強ができないわけでもないのに仕事が決まらない。
トボトボ歩きながら交差点を渡る。
“でぅぅぅんでぅぅぅん”
何だこの不愉快な音は…。
誰の耳にも聞こえる様な不愉快なバイク音。
「え?」
信号を無視して渡ってくるバイク。
そのバイクは俺へと一直線。
もちろんそんなの避けれるわけがない。
俺は引かれてしまった。
死に際に見た運転手は、気味の悪い笑みを浮かべていた気がする。
気のせいか…。
死んだら天国に行く事になるのだろうか。
そんな事を考えながら、僕の人生が終わった。