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第一話「細かい事はメシ喰ってから考える」

ようやく名前が判明する【????】

主役は遅れて登場するものらしいが、ちょっと遅くね?


―ある女の回想―


 ずっと昔…具体的には700年くらい昔の事。

この世界「大いなる天地グルトラド」には神々の住まう世界から

冒険者ストレンジャー」と呼ばれる、私達「アンスロ」に良く似た姿の、

超常的な戦闘力を持った方々が沢山訪れていたそうです。

 

 だけど、今ではその「冒険者」の名を語る者はみんな私達と同じ「人」です。

というのも、ホンモノの純粋な「冒険者」さん達は一人もいないのです。


 その理由が、さっきも言ったように今から700年くらい昔、

「冒険者」さん達が「天地聖魔大戦」と呼ばれる大きな戦争の後、

突然一人残らず居なくなってしまったからです。


「天地聖魔大戦」に関しては、大戦以前、或いは創世時代より古くから生きる

古人アルトマ」の人たちでもその全容やら真相を全て知っている人は

誰一人としていないそうです。その理由も戦争で数多くの資料や技術、

大戦の当事者として関わった方々、さらにはレベルⅦ以上の高位スキルまでもが

戦争でほとんど失われたことが主な原因だそうです。


 色々なものが失われて、私達のご先祖様達は今より苦しい時代を過ごしたそうです。

その影響は今でも残っています。


 昔は村や町が単体で存在しても良かったけど、今では王国などの城壁内でなければ

あっという間にモンスター達に滅ぼされてしまいます。


 そして私、薬剤士ケミスト見習いのロティも、絶賛大ピンチです。

ミッドガルド平原で滅多に出会うことの無いドラゴンに出会いました。


 名前が【?????????】としか見えないので、どう考えても私より

レベルが高いことがわかります。逃げても逃げても追いかけてきます。


 しかもこのドラゴン、ちょっと鼻息が荒いのが余計に嫌です。


 こんな時、700年位前なら「冒険者」さん達に偶然助けてもらえることが

あったそうです。助かる可能性があるだけとても羨ましいです。


「って言うか神様でも悪魔さんでも何でもいいですからあぁっ!!

今直ぐ私をどうかお助けくださいィぃいぃいぃいい!」



 薬剤士ロティは無駄だと分かっていても叫ばずにはいられなかった。



<<フィールド名:ミズガルズ平原(?) 現在地:平原南東部(?)>>


 ………。


 ……。


 …。


 見渡す限りの草原のど真ん中には、先程の【????】が突っ立っていた。


「……ぬがっ?」


 変な声を上げて【????】は咄嗟に武器を構える…が、

周りには敵らしき影も形も無い。


「…チッ!」


 何故か不満げに舌打ちをする【????】


「何らかの強制転移…だろうな、どう考えても…チッ!

存外使えん連中だったか解放軍どもめ…!」


 首謀者がとうの昔に倒されていることなど、【????】の預かり知らぬ事である。

故に彼が「C†B†E」を筆頭にしたデスゲーム解放軍に悪態を吐くのも

仕方の無いことといえば仕方の無いことである。


「仕方ない…解放軍連中と合流するか」


 【????】はMAPメニューを表示させ、現在位置を把握しようとする。


「(?)表記…何だこれは? ここはどう見てもミズガルズ平原…」


 【????】は辺りを見回す…それこそ死ぬほど見慣れた光景が広がっていた…

かに見えたが、見覚えのある森林地帯や沼地などの配置等が

『明らかに以前訪れた時より広がったり縮んだりしている』のだ。

『まるで現実世界のごとく長い時間を掛けて森等が伸縮した』かのように。


「………」


 【????】は頭を掻いた。するとそのことに関しても違和感があった。


「鮮明すぎる…?」


 このゲームは確かにVRだが、デスゲーム化する以前の平和な頃でも

掻いた髪の毛の枝毛まで分かるほどの鮮明さは無かったのはずなのだ。


「………簡易ファストステータス」


 【????】のその一言で彼の目の前に彼の簡易ステータスが表示される。


―<ファスト・ステータス>―

フルネーム:サドラス

現在HP:□□□□□□□□■■(80%)

現在MP:□□□□□□□□□■(90%)

現在SP:□□□□□□□■■■(70%)

状態:健康      

Satiety level:40%



 【????】改め、サドラスは少し考え込む。

ちなみにSatiety levelとは満腹度のことである。


「とりあえず飯を食おう。話はそれからだ」


 サドラスはアイテムストレージを表示させる。


―〈所持アイテム・使用頻度順〉―

 完全生命薬フルポーションLvS×52

 完全生命薬LvEX×54

 完全生命薬LvUL×48

 完全生命薬LvOD×32

 完全魔動薬フルマギヒールLvS×46

 完全魔動薬LvEX×37

 完全魔動薬LvUL×54

 完全魔動薬LvOD×63

 完全闘気薬フルスキルヒールLvS×71

 完全闘気薬LvEX×27

 完全闘気薬LvUL×36

 完全闘気薬LvOD×62

 エリクシル×23

 霊泉のエリクシル×97

 神泉のエリクシル×189

 奇跡のエリクシル×25

 光輝石『アスラの憤怒』×132

 ディーティヒールスクロール×87

 魔剣ヴァルナルダー+1658

 聖剣カルマーグニ+1587

 星断巨塔剣ヴィシュナバリ+51

 >>全て表示する<<



 サドラスは>>全て表示する<<を指でタッチ。

すると画面が途轍もなく巨大に膨れ上がり、膨れ上がった画面に

半端じゃないほど大量のアイテム名が表示される。


「………FOOD系アイテムが無い…だと…?!」


 アイテム検索をかけるサドラスだったが、検索して一瞬で

「該当アイテムは存在しません」と表示される。


「街を探さねばならん…いらん手間を…」


 サドラスはMAPで近くの町情報を検索する。

すると北方向に「シルドラント集落」という小さな村があることが判明する。


「…FOOD不足でステータス半減など笑えんからな」


 サドラスは北に向かってひた走る…その速度は残像が見えるレベルだった。


「………て……か…っ!」

「?」


 途中で人の声が聞こえたような気がしたのでつい立ち止まったサドラス。

あの速度で急ブレーキを掛けたものだから凄まじい粉塵が周囲に立ち込める。


「チッ…アレは何処のマヌケだ…?」


 急停止し、辺りを見回して少し先の東方向でサドラスが視界に捕らえたのは、

すっかり尻餅をついてしまっている女が今まさにドラゴンに襲われそうな光景。

女の名は【ロティ】と表示され、ドラゴンは【バイオレットドラゴン】と表示される。


「随分とレベル差が…あれは死んだな」


 サドラスが言うように、ロティのレベルは13。

 それに対してドラゴンのレベルは180…どう考えても詰んでいる。


「全く…碌にレベルを上げていないクセにこの平原をうろつくからだ」


 ゲーム内ではミズガルズ平原と呼ばれていたこの場所は、

モンスターの平均的な強さなどから、確かに初級者プレイヤー向けのフィールドだが、

ゲーム開発スタッフの静かなるも大いなる悪意…もとい運営の不手際から、

低確率で高レベルのドラゴン系モンスターにエンカウントする仕様になっている。


 故に「ここでじっくりレベルアップだ!」と決めて腰を据えようものなら、

先程のロティのようにドラゴンのオヤツになってしまうのが大抵の初級者の末路である。


 そのためデスゲーム時代には此処をうろつく低レベルプレイヤーは、

自暴自棄になったバカか、何も知らないバカか、騙されたバカのいずれかである。


「うああああああああああん! 誰か助けてよおおおおおおおおおお!!」


 ロティは恥も外聞もかなぐり捨てて泣き叫ぶ。

 またドラゴンがそれを楽しむように鼻息を荒くしているのがどうにも酷い光景だ。


「…チッ!!」


 サドラスは舌打ちをして、愛用の巨大銃剣を装備する。

 構えと共に、一瞬で距離を詰めたかと思えばドラゴンに鎧袖一触するサドラス。

 気付けばドラゴンの首は切り落とされていた。


「何時までへたり込んでいるつもりだ」

「……はぇ? え? …えぇえぇえ!?」


 尻餅をついていたロティは我が目を疑うのも無理は無い。

 目の前に現れた名称不明のドラゴンをこれまた名称不明の男が一撃で倒したのだから。



―ロティ視点―


「…貴方は…一体…?」

「見て分からんのか…ああ、レベル差がありすぎるのだな」


 そう言って全身紫ずくめ(間違いなくどれも相当な業物でしょうけど)の装備に

身を包んだ【????】(レベル差があって名前が分からない…)さんは、

そう言って私の目の前に信じられない光景を見せたのです。


「こ…これは…!」

「で、どうするんだお前は? このまま単独ソロで此処を抜ける気か?

それとも俺と一時的にパーティを組むか?」


 【????】さんが私に見せたのは…そう、純粋な「冒険者」しか使えないと言う

『Accompanying Temporary』…いわゆる「一時的パーティ登録」の画面だったのです!


 私達は基本的にこの力が使えません。私達の場合は普通に誘うだけです。

いや、まあ断っちゃえばどっちも一緒なんですが…でもでも! 断らなければ

この行為がいかに凄くて光栄なことなのかわかります!


「…おい」


 何が良いって言えば登録を許諾すれば同じパーティの人から

誤射誤爆を受けても絶対に怪我しない! とか!


「おい」


 同じパーティの人が倒したモンスターからの経験値を少しもらえたりとか!

ほかにも色々な凄いことがあるらしいんですよ! 

 そんな伝説の光景をまさか私が体感できるなんて夢にも思わなかったわけですし!


「おい!」


「はひゃああああああっ!! すみませんすみません!

OKです! 是非ご一緒させてくださいいい!」


 私は目の前に表示された「YES」「NO」のうち、迷うことなく

「YES」を両手で押しました。

 すると私の目の前に見たことの無い文字が表示されて…?


「? …?? …??? 何て書いてあるんですかコレ?」

「申請の許可を受諾いたしました…だ。お前、もしかして日本人じゃないのか?」

「ニホンジン? 何ですかそれ?」

「………あぁ?」


 何か凄い顔をしていらっしゃいます【????】…あ!

名前が【サドラス】って表示されてるッ! そっか~サドラスさんかぁ。

全身紫だからそれっぽい名前かと思ってたら意外とシンプルなお名前ですねぇ…

って! そんな情況じゃないってば!


「あ、ああの…どうかしましたか…?」

「………いや、気にするな。それよりお前は何処へ向かうつもりだったんだ?」

「シルドラントに帰る途中でした」

「行く道は同じだったか」

「そうだったんですか! じゃあご案内しますね!」


 偶然がすごい! 何ていうかコレもう運命的な? ああもう私のテンションオカシイ!


「別に案内は要らん。俺のMAPが正しければ道に迷うことも無いだろうからな」


 MAP! いまサラっとまた凄いことをサドラスさんは言いましたよ!

私達は地図を見るか覚えるかしないといけませんが、その昔「冒険者」さん達は

MAPと呼ばれる「魔法の地図」を何時でも何処でも出して見ることが出来たそうです。

 しかも職種・種族・老若男女に関わらず!! これはもう確定ですよね!


「やっぱりサドラスさんって「冒険者」の方なんですね!」

「急にどうし…そうか……そういう事か…」


 おや? なにやらサドラスさんは納得したご様子です。

 ちょっとコッチをじっと見つめるのは少しくすぐったい気もしますが…

あ、目を逸らされた…う、これ地味に傷つく! ゴメンね道具屋のおじいちゃん!



<<フィールド名:ミズガルズ平原(?) 現在地:平原南東部(?)>>


 相変わらず(?)表記だけは消えないことに所見はあるが、サドラスは

目の前で何やら興奮冷めやらぬ様子のロティを少し見つめる。


「(詳細ディティールステータス参照・ロティ)」


 サドラスがそう念じると、目の前に画面が現れる。


―<ディティール・ステータス 1/3>―

フルネーム:ロティ・ベルクーリ

年齢:20

性別:女

種族:人間/妖精

職業:薬剤士

段位【最大Lv】:13

生命【最大HP】:632

魔動力【最大MP】:326

闘気【最大SP】:127

BURST ATTACK【BA】:0%

基礎攻撃力【STR】:128

基礎耐久力【VIT】:75

基礎精神力【MAG】:186

基礎抵抗力【RES】:227

基礎敏捷性【AGL】:154

総合運【LUC】:998

ダメージ修正【ALT】:14

属性耐性:風20 土40

異常耐性:毒15

所持金:3680YD

<<次のページ>>



「(薬剤士の割りにステータスが高いと思ったら半妖精ハーフフェアリーか)」


 見つめたままだったので一回ロティと目が合う。

 サドラスは何気に目を逸らした。ロティが何かショックを受けたような

表情を見せたがそんな事を気にするような紳士では無い。


―<ディティール・ステータス 3/3>―

取得スキル

徒手空拳Ⅱ

長柄術Ⅱ

黒魔術Ⅰ

白魔術Ⅰ

精霊術Ⅰ

錬金術Ⅰ

調合術Ⅱ

<<前のページ>>



「ふむ、色々と出来る様だが、結果的に器用貧乏を招いているな」

「うぐ?! しょ、初対面で、よくそこまで私の事が分かりましたね…」

「? …まさか、お前…パーティ同士でステータスを確認し合えることも知らんのか?」

「ええええええ!? そ、そんな恐ろしいことが出来ちゃうんですか!!?」


 まるで初心者ニュービー丸出しの反応をするロティにサドラスは小さく溜息。


「まあ自分の詳細ステータスを知られるのは恐ろしいことかもしれないのだろうが…

これから戦闘を何度か繰返す以上、仲間同士のステータスを確認しておかねば

指示だの切替スイッチだののプランを練れないだろう?

…いや、それよりもこの場合はお前が俺のステータスを見ればおあいこでチャラか」

「えええ?! わ、私もサドラスさんのステータス見ちゃって良いんですか?」

「…まあ、少なくともお前程度に見られても大丈夫だろうしな…

ほら、俺を見て「詳細ステータス参照・サドラス」とでも念じろ」



―ロティ視点―


 パーティってそんな力もあったんだなぁ…まあステータスって

あくまで戦闘と職業に関することが見れる神々のためのものらしいですし…


「じゃ、じゃあ拝見させていただきますね…!」

「何もそこまで真剣に構えんでも」


 今度は私がサドラスさんを見つめます。


「(詳細ステータス参照・サドラスさん!)」


―<ディティール・ステータス>―

フルネーム:サドラス

年齢:21

性別:男

種族:神人権現イローアヴァターラ<存在進化EX>

職業:魔神機殲士マギアンスレイター聖魔拳大帝アーマットカエサル復讐鬼大公タキシムデューク

段位【最大Lv】:6527 (限界突破OD※)

生命【最大HP】:87923400 (限界突破OD)

魔動力【最大MP】:4654917 (限界突破UL)

闘気【最大SP】:72336245 (限界突破OD)

BURST ATTACKゲージ:9999%

基礎攻撃力【STR】:192785 (限界突破UL)

基礎耐久力【VIT】:82580 (限界突破EX) 

基礎精神力【MAG】:134520 (限界突破UL)

基礎抵抗力【RES】:73275 (限界突破EX)

基礎敏捷性【AGL】:537899 (限界突破UL)

総合運  【LUC】:7234  (限界突破)

ダメージ修正【ALT】:44851 (限界突破S)

属性耐性:火50 水33 風99 土25 雷70 光80 闇80 波動40 万能20

異常耐性:毒100 眠20 混100 痺100 凍33 石100 死100

所持金:862145332189000000000000YD


―<装備>―   

  頭:バグベアエンペラーの単眼鏡モノクル

 右手:魔女銃大剣『Hexen Nacht』+1945    

サブ1:機甲竜槍ナーガラージャ+1352

 左手:黒金の大斧『Skull Braker』+2215

サブ2:紫電改40㎜機関銃+2550

  腕:宿木手甲ミスティルテイン+3999

SG1:絶対光輝盾バルドル+999

 身体:魔導機械鎧ステルストゥエルヴ

SG2:百眼巨人(アルゴス)の全身鎧

  足:スカンダの疾走具足

SG3:タナトスの蹂躙具足

装飾1:爆撃機翼襟巻デヤウス

SA1:魔導バイクのキーZZZ2199

装飾2:深紅日輪のガンベルト

SA2:黄昏の護法輪

装飾3:ヴァナルガンドの指輪

SA3:暁の護法輪

 専用:無間波動刀『爪弾刹那(ツマビキセツナ)』+6527


―<取得スキル>―

徒手空拳+991

柔術+545

忍術+527

剣術+822

太刀術+733

長柄術+626

射撃術+589

詠唱短縮+389

聖剣技Ⅹ

魔剣技Ⅹ

超忍法Ⅹ

刀奥義Ⅹ

太刀奥義Ⅹ

長柄奥義Ⅹ

聖魔拳技Ⅹ

HP強化+9654

MP強化+4578

SP強化+9725

STR強化+1905

VIT強化+809

MAG強化+1311

RES強化+752

AGL強化+3359

黒魔術+3999

白魔術Ⅲ

精霊術Ⅶ

神術+951

召喚術Ⅸ

錬金術Ⅹ

調理術Ⅹ

調合術Ⅹ

片手武器特典XCIX

両手武器特典XCIX

大型重火器特典XCIX

精密射撃XCIX

魔法クリティカルⅩ

自己再生Ⅴ

闘気充填Ⅹ

真正竜討者ドラゴンスレイヤー+255

剛魔迫撃者デビルバスター+255

不死斬滅者アンデッドキラー+255

機人粉砕者ゴーレムブレイク+255

水蛭子潰者スライムマッシャー+255

仏明天圧倒デーヴァジットXCIX

至高神殺者デイチーダXCIX

星界破壊者ゼタデストロイア

成長限界突破

成長限界突破S

成長限界突破EX

成長限界突破UL

成長限界突破OD

>>全て表示<<



<<フィールド名:ミズガルズ平原(?) 現在地:平原南東部(?)>>


「ぴぃッ?!」


 サドラスのステータスを見たと思われるロティが変な声を上げて固まる。


「…おい」

「(◎Д◎)………」

「おい」

「(◎Д◎)………」

「おい!」

「うひゃああああああああ!? 殺さないでえええええ命だけはああああああ!!」

「落ち着け」


 サドラスはロティにデコピンを食らわす。


「はうっ!?」

「パーティメンバー同士は誤射誤爆しない。そうだろう?」

「は…はひ!」


 コクコクというかガクガクと頷くロティ。


「落ち着いたのならばシルドラントへ向かおうか」

「あ…はい!」


 色々と思うところがあるサドラスだったが、今一度簡易ステータスを見た際に

満腹度が看過できない数値を出していたので、

細かい事はまず食事を終えてからにしようと先を急ぐのであった。


「ちょ! ちょっとサドラスさん待ってくださいいぃいい!」

「………」


 此処に来て初めてサドラスは敏捷性に差がありすぎるのも考え物だと思った。


第二話へ続く

序章が長すぎたことに今さら気付く…

長いオープニングはやるべきじゃないのに…反省。

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