表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/60

VSゴブリン

 少し歩いて、改めてステータスの確認をしてみた。

「ゲームの最初に出てくる敵を倒して強くなるのはよくあることだ。もしかしたら、レベルが上がっていて強くなっているのかもしれない!」


 そんな気持ちで見てみると、


シュウト ヒューマン Lv1

所有スキル

《片手剣使いLv1》

スペシャルスキル

《短剣使いLv1》


だった。つまり、何も変わっていない。

「あれ?普通こういうのって最初の戦闘でいろいろ強くなるんじゃないの?レベルアップしたりしてさ?おかしくない?絶対おかしいよ…あんまりだよ…」

 そんな泣き言をブツブツ言いながらとぼとぼ歩いていると、何かに頭をぶつけた。

「イタッ!木にでもぶつかったかな?」

 顔を上げてみると目の前にゴブリンが。

「あ」

 ゴブリンの攻撃!持っていた片手剣でシュウトにダイレクトアタック!

 シュウトは死んでしまった!シュウトの目の前が真っ暗になった!




「…いやいや、そんなのありえねーだろ!」

 俺はすぐに腰から剣を抜き取り、何とか攻撃を防いだ。

「完全に油断してたな。危ない危ない。魔物のいるところでは、集中しないとな!」

 すぐに攻撃に切り替え、さらに横から攻撃しようとしていたゴブリンより速く剣を振り、ゴブリンの剣に当て、ゴブリンの腕を剣ごと真上にはじく。そして、片手を上にあげた、体ががら空きの状態のゴブリンの胴体をぶった斬った。結構思いっきり斬ったので、ゴブリンは一撃で倒れた。

 そしてゴブリンはカードになった。

「ふう。これで一安心か。しかし、まだレベル上がらないな…、もう考えないようにしよう」

 カードを拾い、先へと歩いて行った。


 少ししてまたゴブリンを見つけた。どうやら、二体いるらしい。俺は気づからないように茂みを移動して一体のゴブリンに近づき、背後から急に飛び出し、攻撃した。そして連続で二回攻撃すると、そのゴブリンはカードになった。二体目がこちらに気づき、迫ってきているのを見て、俺はカードを拾うのを後回しにして、二体目を倒すことにした。

 二体目は正面から挑む形になった。不意打ちのほうがやりやすくていいんだけどな…。当たり前か。でももうゴブリンの動きには慣れたしな。

 そしてゴブリンが剣を横に斬ってきた。俺はそれをさっきと同じようにしたから攻撃して剣を真上にはじき返そうとする。しかし、剣と剣が当たった時、前は相手の剣が跳ね返ったのに、今度はこっちの剣がはじかれてしまった。すると、必然的に、ゴブリンの攻撃は続き、そのまま俺の体を斬った。わき腹に強烈な痛みを感じて、すぐさま横に転がって距離を取り、HPを見てみる。見るとHPが四分の一くらい削れている。そして初めてのダメージをくらい、俺の思考は恐怖に染まっていた。

「なんで?ここはゲームの世界のはずだろ!?なんでこんなにリアルに痛いんだ!?」

 そして、近くに気配を感じてみてみると、武器を掲げて今にも攻撃しそうなゴブリンが見えた。

 今から武器を構えても弾き飛ばされてやられる!!避けようとしても恐怖で体がうまく動かない!どうすれば…

 そして振り下ろされる剣。俺はこんなところでやられるのか…そんなことを考えていると、どこかで聞いたような声が聞こえてきた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ