とある少年の始まりのお話
初投稿です。いろいろ変な部分もあるかもしれませんが、笑って流してくれるとありがたいです。
「次のゲームは何にしようかな?」
スタッフロールの流れている画面を前にしてそう呟いた。
俺はごく普通の高校三年生だ。一年前に部活の帰り道に車にはねられ、自転車にひかれ、怪我をしてしまい、まともに歩くこともできなくなってしまったが、過酷なリハビリによって歩けるくらいにまでは回復したが、運動などはまだ出来ない。怪我をしてからの俺は、運動していた時間をすべてネットゲームに費やすようになった。
そして次にやるゲームを探していると、「エンジェル・ワールド」というゲームを見つけた。
「面白そうだな。やってみるか!」
と、思っていると、
「夕食を食べにおりてきなさーい」
と、下から母親の声が聞こえてきた。もうそんな時間か。仕方ない。このゲームは夕食後にやり始めるとしよう。
「どんなゲームなのかな?内容説明くらい見てみればよかったな」
そんなことを考えながら、階段をゆっくり降りていると、考えすぎていたのか、誤って足を滑らし、階段から転げ落ちてしまった。そして床に頭を激しく打ち付けてしまった。え?俺こんな死に方するの?
そんなことを思いながら、俺の思考はブラックアウトした……
しばらくすると、俺は明るい部屋にいて立っていた。
そして、目の前には一つの画面が浮かんでおり、そこには、
《あなたの性別は?》
① 男 ② 女
そう書かれていた。
「…どこだよここは?そして何だよこれ…」
そう呟くと、どこからか声が聞こえてきた。
ここは、「エンジェル・ワールド」の世界への入り口です。これからあなた様は「エンジェル・ワールド」の世界に行くのですよ。
「…え?お前誰?」
私はあなた様が怪我を負い、しかもそのまま無意味に人生を過ごして、さらには階段から転げ落ちて死んでしまうという超かわいそうな運命だったので、あなた様をこのゲームの世界に送って差し上げたものです。あなた様はエンジェル・ワールドの世界で自由気ままに過ごしてください。
「今聞いたら確かにひどい運命だな…。あれ?俺ってエンジェル・ワールドの世界から元の世界に帰れないのか?」
永遠に帰れないというわけではないですよ。あなたの世界のあなたの肉体を直している間に魂だけこの世界に送っている状態ですから。元の世界で生きていける体まで戻れば、向こうの世界が終わった時にここでの思い出を一切消して、元の時間、あなた様の部屋に戻されます。まあ向こうの世界で死んだら戻ってはこれませんが。
「今さらっと大事なこと言ったよね?」
そうですか?まあチート能力が与えられますから、そう簡単には死にませんよ。
「この世界が終るのっていつなんだ?」
そりゃ、これはゲームの世界なんですから、ゲームオーバーかゲームクリアのどらかにきまっているじゃないですか。向こうで10年くらいたつと、魔物によって滅ぼされてしまうのでそうなったらゲームオーバー、世界の滅亡を阻止したらクリアですかね。大雑把にいうとそんな感じですかね。クリアした場合はクリア特典もありますんで頑張ってください。それでは一旦私はこの辺でサヨナラさせていただきます。じゃ!
「あ、待て!」
そう叫ぶがなんの返事もない。あるのは目も前に浮かぶ一つの画面のみ。
「これを選ばないとダメか。もしこれで②を押したら女の姿で向こうの世界に行くのかな…それは嫌だな。普通に①を選ぶか」
そういって①のほうを触ってみると、目の前が急に真っ暗になり、一つの言葉が聞こえてきた。
ようこそ。エンジェル・ワールドの世界へ。
そして俺は意識を失った……




