第13話「歌姫再び、暴走の予兆」
酒と歌と怒りで森を駆け回るめぐる。
タクトたちは再び彼女に遭遇し、予測不能の暴走に翻弄される。
果たして今回は、無事に戦いを乗り切ることができるのか。
森に残る泥と水たまりを踏みしめながら、タクトは深呼吸をした。
「ふぅ……やっぱり、あいつはただの敵じゃなさそうだ」
アリスも腕を組み、険しい顔で森を見回す。
「油断できないわね。あの子、酔ってるだけじゃなく、戦闘能力も高い」
リクはまだ小さく震えながら水たまりを見下ろす。
「……もう、戦いたくない……」
その小さな声に、タクトは苦笑した。
「分かってる、でも今は守るしかない」
その時、森の奥から奇妙な高音が響いてきた。
「ラララ~ン、ラララ~ン♪」
まためぐるだ。しかも今回は前回より音程が外れている。
「……また来たぞ」タクトはパンを握り直す。
「うん……でも、あたし、今度は絶対倒す!」
アリスも決意を見せる。
めぐるは酒瓶を振り回し、足元の枝を蹴散らしながら進む。
「聞けぇぇ!!わたしの歌声を全身で受け止めなさぁい!!」
リクは思わず後ずさり、またも放尿スキルが反応してしまう。
「や、やめてぇ……!」
めぐるの攻撃は、依然として予測不能でコメディ満点。
しかし、その歌声の振動は魔物たちを一掃し、戦局に意外な影響を与えていた。
タクトは息を整えながら、仲間に小声で言った。
「……あいつ、普通に倒すだけじゃ終わらなそうだな」
森に響く奇妙な歌声、酒の匂い、そして怒りに燃える瞳。
次回、タクトたちは酒乱歌姫・めぐるとの“本格的な戦闘”に挑むことになる――
再び現れた酒乱歌姫・めぐる。
その奇妙な歌声は、戦いをコメディに変えると同時に、魔物や仲間たちに影響を与える。
次回、ついにタクトたちは“戦闘かギャグか”の境界線を超える決断を迫られる。




