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第1話 「目覚めたら地獄の食卓」
初めまして! 思いつきで書きました。ギャグです。
目を覚ますと、そこは見知らぬ木造の家だった。
「……転生したのか?」
どうやら俺は事故死したらしい。そして異世界に来た。よくある話だ。
だが問題は目の前の“親”だ。
「ズゾゾゾッ! クチャア……クチャ……」
「……は?」
朝食のシチューをすすりながら、信じられないほどの咀嚼音を響かせている。
俺の耳は爆音ライブ会場に放り込まれたかのようだ。
「う、うるせぇぇぇ!」
俺は耳を塞ぎ、必死に耐える。
しかし親――この世界での父らしき男は、悪びれもせずクチャクチャと続ける。
その音は壁を震わせ、スプーンの金属音と混じり合って拷問のようだ。
「もう無理だ……!」
俺は咄嗟に手にしていたスプーンを振り下ろした。
――ドスッ。
沈黙。
テーブルに突っ伏した父の口から、クチャ音は消えた。
罪悪感よりも先に、静寂の甘美さに涙が出そうになる。
そのとき、頭の中に声が響いた。
《スキル【クチャラー】を獲得しました》
「……は?」
よりにもよって、なんでそんなスキルを……!?
俺の新しい異世界ライフは、最悪の形で幕を開けた。
ここまで読んでくださりありがとうございます! 次回は“クチャラー”スキルの正体が明らかに…!? よかったら感想もらえると嬉しいです!




