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1話 導入

ある日の帰り道、俺は自転車を漕ぎながら好きな歌の歌詞を思い出していた。

『笑えないことばっかりだったよな、いつからか。積もり積もった思い出にクラっとくるわ。』

俺はいつからか、やりたいこと、やらなければいけないことに縛られて、心の中では笑えなくなっていたのかもしれない。帰り道の自転車を漕いでいる瞬間は会社にも人間関係にも縛られず、スマホをいじることもできない。そんな、何にも縛られず、何もできない縛りを課されているこの瞬間が一番幸せなのかもしれない。この時間が一生続いて欲しいという思いと、早く『スマホをいじりたい』『ゲームをしたい』という相反する思いが心を支配していることすらも愛おしい。そんな中、周りを見渡してみるとあることに気づいた。

「そうか、この世界は、こんなにも薄汚かったのか。」

「開始早々読者厳選しないでください!」

「お前は誰だ?俺はさっきまで自転車を漕いでいたはずだ、そして急に頭に痛みが走って...ハッ」

「分かったそうですね。あなたは近所の公園で野球をしていた少年たちのホームランボールに当たり、死にました。か〇なりさんの敷地でショートカットしようとするから...」

「B〇G G!!!」

「なんで英語版...とにかく話が進まないのでチートルーレット回してください」

「Fuuuuuu!キタキタキタキタ!」

「さっさと回してください!こっちも暇じゃないんですよ。」

「はいはい、3!2!1!へいらっしゃい!」

「SCP知らない人もいるんでやめてください」

くるくる ぱっかーん

「まさかのルーレット型くす玉!?」

「なんかすごく気の抜ける音が流れた気が...」

「あんたも知らんのかい、てかなんか光の玉があるー」

「スキルオーブです。取ってみてください。」

【割りばし名人】を取得しました。

「割りばし名人!?」

「おー、かなり凄い能力ですね。」

「お?割りばしで戦うと最強になるみたいな?」

「この能力は特定の事象に対しては分子レベルで操作できたり、運命を操作できたりします。」

「特定の事象ってまさか...」

「はい。割りばしを綺麗に割ることです。」

「クソ能力じゃねぇか!」

「そして今から行く世界には割りばしは存在しません。」

「ゴミ能力じゃねぇか!」

「そんじゃ行ってらっしゃ~い」

「こんだけ引き延ばしてこんなオチってまじかよおおお!」

そして穴に吸い込まれていくのであった...

こ...こんなはずでは...

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