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6日後

デート当日の朝、僕は凛花さんをエントランスで待っていた。

「早く着きすぎたかも…」

そう、僕はなんと待ち合わせの1時間前に着いてしまったのである。別に自分の家のエントランスに集合なのだから、もう少し遅くても良かったのだが…

「やっぱり楽しみだったからなぁ」

そう、実は僕、楽しみ過ぎて居ても立っても居られなくなって早めに待ち合わせ場所にきたのである。

それから30分後…

「あ!透君!ごめんね、待った?」

「ううん、僕が今日を楽しみにし過ぎて早くき過ぎただけだよ」

「そうなんだ!むふふー。透君が楽しみにしてくれて居たなんて嬉しいなぁー」

「うっ…」

まずい、その笑顔が眩しすぎる…

「ほ、ほら、そんなことより、どうする?本来の集合時間よりもまだ30分も早いけど…もう行く?」

「うーん。そうだね、そうしよ!映画が始まるまでは、ショッピングモール内を散策すれば良いだけだしね!」

「じゃあ、もう行こうか!」

映画館のあるショッピングモールは、ここから数駅離れた場所にある。その為、電車に乗る事になったのだが…

「あちゃー」

「はぁ…」

なんと、電車が事故によって20分も遅れるそうなのだ。それだと結局、当初の予定通りの時刻に向こうに着いてしまうのだ。まぁここは、間に合うだけ、良しとしよう。それに、事故だなんて心配だしね。

「まぁ、電車がくるまで、もう少し話してよっか」

「それもそうだね」

その後、僕らは電車が来るまで楽しく雑談を繰り広げていた。こんな時間でも、凛花さんと一緒だと、楽しいのだから不思議だ。

そしてやがて、電車がやって来た。

そして、またしても話すこと十数分。ようやく映画館のあるショッピングモールについた。

「楽しみだな♪」

彼女は先程からご機嫌モードである。

そして、僕は、スマホを受付で見せると、チケットがもらえ、僕らは中に入ることができた。

「これが…カップルシート」

僕は戦慄していた。その席は、席の区切りがなく、密着しようと思えばいくらでもできるような程の物で、思春期男子からすると、非常に心臓に悪い。でもここは公共の場所だから、凛花さんもそんなにくっついて来ないだろうと、高を括っていたら、映画が始まると、全身をコチラに預けてきて、腕にしがみ付いていた。

「あの…凛花さん?」

「なぁに?透君」

「ちょっと近過ぎやしませんか?」

「え、嫌だった?ならごめんね、、、」

そう言って、凛花さんは露骨に落ち込んだ様子で距離を取ろうとした。

「い、いや、別に嫌とかじゃ無くて…恥ずかしかっただけだから。」

「ふふーん。ならもっと密着していいよね?」

そう言って、凛花さんは先程よりももっと密着して来た。

僕は諦めて、映画の内容に集中する事にした。

映画の内容は、学校一の美少女が平凡な男の子に告白をして、付き合い始めたのだが、その彼女の方が重い病気にかかってしまって、亡くなってしまい、彼氏が彼女の死を必死に乗り越えようと前向きに努力をしていく。という、悲しくも前向きな気持ちになれる良い作品だった。

ちなみに、これを見た彼女が号泣していたのは言うまでもない。


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映画を見た後、号泣していた凛花さんだったが、今度は何やら暗い表情になった。

「大丈夫?凛花さん」

「う、うん!大丈夫だよ!い、いやーやっぱり評判なだけあってすごい泣けるねー」

そう言いながらも、彼女の顔にいつもの笑顔は戻らない。その後、僕らは昼ごはんを食べた。すると、彼女は落ち着いたようで笑顔が戻ってきた。

「ふぅー、ようやく落ち着いたよ!もう大丈夫だからさ、ショッピングしようよ!」

「うん!ショッピングも良いけどさ、ゲームセンターなんてどうかな?」

「うん!それ、いいね!じゃあ行こう行こう!」

「そんなに急がなくても…まだ沢山これからも時間があるんだからさ」

「…時間は有限なの!だからさ、ほら急ご!」

そう言っている彼女はどこか儚くて無理矢理笑っているような、今にも崩れそうな笑顔だった。でも、僕にはそんな彼女にかけれる言葉は見つからなくて、

「…そうだね、急ごう」

と言って、凛花さんに同調するしかなかった。

それから、ゲームセンターに着くと段々とまた彼女の顔にも笑みが戻って来た。何をしようかなぁ、なんて考えていると、彼女が

「私、プリクラ撮りたい!こういうのって、確か恋人同士モードもあるんだよねー!だからさ、透君!一緒に撮ろ?」

「うん、じゃあ入ろっか」

「やったー!」

そう言って、僕らは中に入る。僕はプリクラの撮り方なんて分からないから、設定は凛花さんに任せた。

「じゃあ撮るよー!ポチッ!」

すると、機械からアナウンスが聞こえて来た。

「恋人モードで撮るよー!しっかりと近づいてねー!3、2、1!」

カシャッという音が鳴って写真が撮れた。そこから、盛ったり、デコレーションしたりするらしい。それも、凛花さんが手早く済ませてくれた。正直僕はこういうのは全く分からないので助かる。

「ほら、出来たよ!はい、これが透君の分ね」

渡されたプリクラを見ると、特に加工されてはいないが、代わりに何やら文字が書かれていた。

"4/12日 2人で映画デート記念日!"

なるほど、これは確かに良い記念になりそうだ。

そして、次はクレーンゲームをする事になったのだが…

「ありゃ、また取れなかったー」

さっきから、一つもとれていないのである。確かに、アームの力が弱いのもあるのだが、それ以上に凛花さんが下手なのだ。僕は見ていられなくなって、彼女にアドバイスをする事にした。

「こういうのはアームの力が弱いから、アームで直接取るんじゃなくって…こうやって取るんだよー」

そう言って、僕は先程から彼女が取ろうとしていた可愛いぬいぐるみを取った。

「おー!透君すごい!」

「そんな事ないよ… それよりもこれ、あげるよ、欲しかったんでしょ?」

「…うん!ありがとう、透君!」

その後も少し僕らはしばらくゲームセンターで遊んでから、僕らは家に帰った。

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