第17話 繋いだ希望
一筋の希望
さて、電話を色々な所にかけ始めて早3時間。僕は、未だにドナーを見つけられずにいた。
「……」
よし、一旦休憩を入れてその後もう一回一から掛け直すか。
そんな時、突如着信音が鳴り響く。
「はい、風見です」
「ああ、風見さん!先程のドナーの件についてなんですけど…」
「はい、もしかして……」
「ドナー、見つかりました!」
「本当ですか!?」
「ええ、元々手術予定だった方が居たのですが、急遽その手術が中止になりまして…」
その言葉を聞いて、急に全身の力が抜けて行くのを感じた。
その後の事は、余り覚えていない。電話が終わった後、僕は自室で倒れていた所を母が見つけて病院へ連れて行ったらしい。医師の診断によると、過剰なストレスと肉体疲労が合わさったことによる物らしい。
凛花さんのドナーの件についても病院側に母が伝えてくれたとの事だ。手術は緊急性があるとの事で来週、行われる様だ。
「───良かった」
ひとまず、僕に出来る事は全てやり切れた様だ。
「なら……僕も少し休んでもいいよね?」
そう呟いたのを最後にまた僕は眠りについた。
────────────────────────────
病室で眠れずにぼーっとしていると、突然お医者さんが入って来た。
「どうかされたんですか?」
「桜木さん、ドナー、見つかりましたよ」
「───本当ですか!?」
どうやら、透君が必死になって見つけてくれたらしい。まったく…これではいつも私が助けて貰ってばかりじゃないか…
それからの手術の段取りは順調だった。そして、気付けば手術日当日になっていた。
前日に、透君がお見舞いに来てくれた。どうやら彼も過労でしばらく入院していたらしい。それから、私を元気付けてくれた。
透君を含め、多くの人達が繋いでくれたこの手術。絶対乗り越えてみせる………
そうして私は麻酔を吸って意識を落とした。
超絶お久しぶりです。そんなに話数は多くないのにこの作品を書き始めてもう直ぐ一年。投稿頻度が遅くて申し訳ないばかりです。
そして次話、一応この作品の最終話になる予定です。その後のアフターストーリーは一応書く予定ではありますが、余り期待しない方が良いと思います。次の話は、3/18の朝8時投稿予定です。




