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怪談遊戯  作者: 雪鳴月彦
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第二十四話:屋根の上

 この話は、あたしが小学生の時に友達だった女の子から聞いた話ね。その子は、お姉ちゃんの友達から聞いたって言ってたから、話の出処は不明だけど。都市伝説みたいな内容かな。





 あのさ、これこの間の土曜日にお姉ちゃんの友達が家に遊びに来て、その時に教えてもらった話なんだけど。


 夜になると、たまーに屋根の上でユラユラ揺れてる人影が現れることがあるんだって。


 それは炭みたいに真っ黒で、大人くらいの身長があって、両手を万歳するみたいに上げながらずっとユラユラ身体を揺らしてるの。


 それで、たまたま気づいた人があれは何だろうって思いながら見てると、その影は万歳してる両手の先から煙みたいになってだんだん消えて最後にはいなくなるんだって。


 ただね、不思議なことが一つあって。


 その人影が現れた家は、遅かれ早かれ絶対に火事になって燃えちゃうらしいの。


 だからたぶん、その人影は不幸を呼ぶ死神とか、そういうものなんじゃないかなぁってお姉ちゃんの友達は言ってた。


 でもさ、あたしがは違うと思うんだよね。


 その影ってさ死神とかじゃなくて、たぶん過去に火事で死んだ人の幽霊なんだよ。


 それで、同じようにして仲間を増やそうとして色んな所に現れてるんじゃないかな。


 その影は、どこに現れるのかわからないって言ってたし、普通の家でもアパートとか団地でも、どこにでも出てきてユラユラ揺れながら消えていくんだってさ。

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