ヤングゴールドってなんだったんだ
この連載は、基本的にクレジットカードや金融商品などの紹介記事みたいな広告に釣られて私が契約した色々なもの、私の黒歴史w、それらの熱が覚める過程を思い出しながら書いています。
バブル崩壊前、1990年代頭まで、クレジットカードは若年者にとっては作りづらいものでした。基本的に銀行系(○○銀行カード、とか)は在職3年以上、そのゴールドカードだと在職10年以上で年収500万円以上、などの条件がありました。大学生が作れるのは店のハウスカード(丸井の赤いカード、とか)、新卒者で専門店会系(日専連、日商連、など会費無料)か信販系(日本信販やJACCSなど)で、これらにはJCBやVISAなどの国際ブランドはついていませんでした。今はゆるゆるのセゾンカードも西武百貨店のハウスカード時代で、五番館(のちに札幌西武、2009年閉店)とパルコのカードを別々に持っていたなあ。。。
客商売ですから銀行系も徐々に緩くなります。新卒者向けには、限度額を抑えたデビューカードを売り出しました。3年後の更新で一般カードになります。
更新の前に送られてきた案内が、ヤングゴールドカードでした。20代のうちに金色のカードが持てる、というものです。住友VISAの20'sとかJCBのネクサスなどで、年会費は一般カード1250円、ゴールドカード1万円のところ、3000円という微妙(絶妙?)な設定です。
私も乗せられて切り替えてしまいました、が、次の更新まで保持せずに解約しました。
そもそもが誰向けの商品だったか。ヤンエグ(ヤングエグゼクティブ)向けです。上昇志向、ステイタス好きの若い人に接待や海外出張やデートでクレジットカードを使ってもらおう、という商品です。
無理を感じませんか?バブルは崩壊し、経済は落ち込んでいきます。クリスマスのホテルの予約を1年前に取る時代は終わりを告げます。第一、20代のペーペー社員が接待や海外出張する機会はどれほどあるか?それらをさせるほどの真のヤンエグ社員なら、会社はビジネスカードを渡します。
ゴールドカードなら兎も角、まがい物ゴールド(金色が薄いんだよ)のヤングゴールドは、こうして解約されました。その時には、mc、UC、DCのマスターカードブランド3社+共同クレジット(農協系)は加盟店を相互開放、流通系(セゾンカードやOMCカードなど)、信販系、専門店会系カードにはJCB/VISA/マスターカードの国際ブランドがついて国内加盟店開放、少し時間をおいてリボ払い専用カードから年会費無料が始まり、アメリカンエクスプレスも正社員なら一般カード(グリーン)が比較的簡単に作れるようになっていました。流通系もゴールドカードを発行し、招待または利用条件ありで年会費無料のものまであるので、ゴールドカードのステイタス?とかありがたみは、ありません。
まだ存在しているらしいヤングゴールド、発行を止めた会社もあるので、あと2・3社かな?。ヤンエグとともに、もう死語。