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色つきのお金 〜キャッシュレス決済後進国2〜 (感想をいただき、つらつらと考えたこと)

今日の結論:議員報酬も文書交通費も、すべての政治資金にキャッスレス決済を義務化しよう!

お金には、色がついていない。


正確には現金には、今どこにあるのか、どういうルートで取引されてきた(いる)のかを国家が知る手段がない。

ありかは、銀行に預金されれば判る。しかしタンス貯金は判らない。

地下経済で、タンス貯金されている現金や、犯罪組織の間で(もしくは政治家の間で)環流している資金は、表に出てこない。国家の把握している国内総生産GDPに対して、地下経済は一説にはアメリカで2%、ユーロ圏では15%(フランス7%、イギリス2〜15%、ドイツ4〜27%、イタリア人30%)と推測されている、が、あまりにも幅がありすぎてどこまで正しいのか判らない。ちなみに日本は10%超、ロシア34%、中国12%、台湾29%、韓国20%という調査もある。北朝鮮:不明、というのが一番信用がおける調査結果かもしれない。


各国政府は表の経済に影響する地下経済の規模を知りたがっている。統制したがっている。税収もあげたい。そのためにいろいろな施策をする。

犯罪組織の取り締まりも、そう。戦後混乱機の日本や数年前の北朝鮮では、新札への強制切り替えと預金封鎖が行われた。キャッシュレス決済の推進も、この一部になる。


現金じゃない決済、キャッシュレス決済は、どういうルートで取引されてきた(いる)のかを(素人思えば国家が)知ることができる。いわば、お金に色をつけられる。流通を掴めば、蓄えられている間も入口出口を抑えてあれば正確に把握できる。キャッシュレス決済を嫌う人は、お金に色をつけられたくない人、と考えて良いと思う。

中国政府は、国内経済を統制したい意志が明快だ。国力からすれば現金に信用を持たせることもできるのに、キャッシュレス決済を推奨する。アリババグループとやりあっているのに支付宝Alipayとかを止めようとしないのだから(もはや止められないのかもしれないけど)。まあ、お偉いさんはドルで資産をキープしているんだろうけど。余談だけど、北朝鮮では保有外貨がユーロ主体になっていて、原因は(北朝鮮自身が刷った)偽ドルスーパーノートが識別出来ないからだ、という話を読んだ。


再度。キャッシュレス決済は、お金に色をつけられる。これが嫌な人は現金から離れられないんだろうなあ(議員報酬も文書交通費も、すべての政治資金にキャッスレス決済を義務化しよう)。


余談その2。

ソフトバンクグループはペイペイとLINE Payの2つのコード決済を持っていて、サービス統合を進めているところだが、パパ活業界や援助交際業界ではLINE Payが支持されているのだそうだ。多額の現金を持っていると親バレする危険があるので、嬢が求めるのだとか・・・ホンマかいな。


余談その3。

現金に色をつける方法がある。漫画の世界の話だけど。木内一雅/夏元雅人「CHILL」に、身代金に放射性物質を含んだ塗料を塗っておき、空間線量計で現金の行方を割り出す描写があった。金を入れたバッグ/ケースに発信器をつけておく(そして金だけ抜かれる)というのはよくあるストーリーだけど、これは思いつかなかったよ。

今のATMでも、こじ開けられたら中の金を塗料まみれにすることで、足がつくようにする機能を持っているのだけど(セブン銀行のプレスリリースに、ATMの防犯対策として載っていたことがある)。

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