バスや鉄道のキャッシュレス
Suica一強だった交通系決済にタッチ決済の波が押し寄せている。
潮目が変わったのは熊本エリアの交通事業者(私鉄、バス)が交通系ICカードを止めてクレジットカードのタッチ決済(コンタクトレス決済)を採用する、と発表した時だろうか。インバウンド対応との話もあったようだが(そんなに外国人観光客いるのかな?TSMC関係の出張需要はあるだろうけど)、交通系ICカードの端末維持費が重い、とのことだ。クレジットカードのNFCチップを使ったタッチ決済だって端末は必要なのだが、そんなにNFC-A/Bとfelica(NFC-F)で端末費用が違うのだろうか。ユーザー側は日本国内のスマホなら大部分が両対応になっているのだが。
気がつけば北海道でも、地元を通る高速バス路線や札幌市内の地下鉄でもクレジットカードのタッチ決済が使えるようになっていた。交通事業者の腹はインバウンド対応が楽にできる、とのことみたいだ。店でのタッチ決済は普段から便利に使っているが、交通系では使ったことがなかった。
先週末、旅行で使ってみた。福岡市営地下鉄と北海道中央バスで。結論は、「使えるけど快適性は交通系ICカードに劣る」。
反応が鈍く、待たされる感覚がある。セブンイレブンのレジほとではないが、Suicaの倍くらい時間がかかる気がする。
端末の位置も使いづらい。交通系ICカードの端末と併用できないのか別端末にタッチするのだが、駅の改札機なら乗車券投入口の手前下で一瞬立ち止まる。北海道中央バスの場合は運賃投入箱ではなく運転席後方の柱に設置されていた。どちらも端末筐体の1/4、リップルマークの所しか反応しない。設置場所は後発のサービスだから不利かもしれないが、端末のサイズ感はどうにかならないものか。
更に困るのが、Google Payの履歴に反映されるのが遅いことだ。先週土曜の福岡市営地下鉄での利用履歴が丸5日経った木曜夜でも反映されていない(MY JCBにも反映されていない)。セブンイレブンでのタッチ決済は即時反映されたのだが。月曜に使ったバスはオフライン決済なのだろうけど(それでも利用通知だけは翌日に届いていた)、地下鉄はオンラインで出来るだろうに。
あまりにも遅いので、色々調べて、履歴を見るにはQ-moveというサービスに別に登録する必要があることを突き止めた。で、見たら地下鉄の出場記録がない。どうやらタッチミスか何かで登録されなかったらしい。月曜に使ったバスは別カードだったのでエラーが出なかったし、なにより地下鉄で出場する時にバーは出なかった。
無賃乗車したことになってて気持ちが悪いので、福岡市営地下鉄のサービスセンターに電話。「次に福岡に来た時に駅の窓口で手続きしてください」「利用制限がかかるのは福岡市営地下鉄だけなので、他社は使えます」とのこと。福岡なんて20年ぶりだったから、次はまた20年後かもしれない。
本当に他社で使えるか、今日、北海道中央バスで使ったら、降車の時にエラーが頻発、5回くらいやり直してるうちにいきなり認識して決済できた。もしかしたらスマホがクソなのかもしれないけど、安定して使えないならSuicaを優先してしまう。
それにしてもQ-moveの立ち位置がわからない。アクワイアラーは三井住友カードだったりするので、ハードウェアの会社だろうか。ホームページを見ると社長はノータイ・ジャケット、フェリカネットワークス出身らしい。
が、足を止めてタッチするバスの端末は兎も角として、ウォークスルーする地下鉄の端末が磁気カードスロットの手前に水平に設置するレイアウトは、「1秒タッチ」を呼びかけているけどタッチ時間不足を招きやすい。反応が良い交通系ICのタッチ部分(アンテナ面)が約13度起きているのは、1999年に行われたJR東日本の実証実験でタッチ時間不足によるエラー率が約5割から1%以下になった経験を踏まえて、2001年の正式導入からこのレイアウトだ、とのこと。なんでこの経験を活かせないのかなあ。反応が悪いクレジットカードのタッチ決済なら、もっと起こすかほぼ垂直にしてタッチ時間を確保しないとエラー率が高くなりそうである。
ちなみに交通事業者でのタッチ決済のエラー率は公表されていないが、店でのエラーを体験した人の割合は45.2
%とのことである(私は店ではゼロだが交通機関ではスマホで2回中2回でエラー率100%、クレジットカードでは1回中0回)。




