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色つきのお金、ふたたび 〜キャッシュレス後進国3〜

流石にそろそろ終わりにしましょう。PayPayカード契約よ、さようなら。

懸案のPayPayカードを解約しました。Yahoo!JAPANカードを含め契約した事ないのに、年収の4割も枠を押さえるなんて・・・酷い。

1円オーソリさえ使っていません。カードレス契約だったから、ICチップに鋏を入れることさえありませんでした。



話を本筋に戻します。コードレス決済が色付きのお金、たる話。


コードレス決済やEdy、Suicaの残高は、一部を除いて現金に戻すことができません。Suicaや他の交通系プリペイドは解約の時だけ(手数料が引かれる)、Edyは不能、コードレス決済のうちPayPayは現金で入金した残高クレジットカードやポイントはダメをアカウントに紐づけてある銀行口座にのみ出金できる(月間の制限あり)、だったかな。

これらの制限の理由は、一つは、以前の法律では商品券と同様にEdyやSuicaは通貨ではない、利用権バリューとして扱われていたからです。通貨の発行は国(と委託先の日本銀行)のみが行う(でなければ通貨の流通量を制御できなくなる)ので、EdyやSuicaはあくまでも通貨じゃなく利用権、発行会社が買い戻す時のみ(支払われた店が発行会社と決済する時のみ)通貨に戻すことができる契約でした。その後、FXとか仮想通貨とかのいろいろな決済手段と併せて、資金決済法における前払式支払手段として整理され、出資法の絡みで払い戻しが原則禁止されています。PayPayやLINE Payの払い戻しは、法の但書きを利用した例外です。

もう一つは、EdyやSuicaやコード決済において、クレジットカードを利用して利用権バリューを購入する形でチャージできるので、これを出金するとクレジットカードのショッピング限度額部分を「現金化」することになるからです。各カード会社は「現金化」を規約で禁止していますので、加盟店であるコード決済等においても「現金化」に繋がる行為を行えなくしています。PayPayなどでは、元々現金でチャージした残高しか出金できない制限がかけられています。ということは、残高のうち出金できる額とできない額を分けて記録している、ということになります(日本国内で契約したRevolutも制限がかかっているらしいです)。

面倒くさいのは、他の人から「送金」されたお金にも色がついているかどうか、です。Aさんがクレジットカードでチャージした残高からBさんに送金できるのか、送られてきた残高を出金できるのか。これに触れているネット上の情報は、見つけられませんでした。LINE Payを介したパパ活が成立するので、現金でチャージされた分を受け取って出金することは、出来そうです。一方では、マイナポイントを出金できるのはau Payだけらしいので、色の付け方は様々なのかもしれません。


生活保護と政治資金は、コード決済などのキャッシュレス決済にならないのでしょうか。

生活保護については、アメリカの制度ではミールクーポンなど用途が定められた金券が支給されるようです。日本の制度では、家賃などは直接支払、医療費などは現物支給、生計費は現金です。たまに現金部分を浪費したり搾取したり、という話があるので、ミールクーポンもしくはキャッシュレス決済を標準とできないのかな?と常々考えています。

政治資金については厳しい法があるはずなのに抜け道が多く、国民に疑念を持たれやすい部分です。これをキャッシュレス決済など非現金化して「お金に色をつけ」ればズルイことはできなくなるのではないでしょうか。


議員報酬を含めた給与については、法で「給与は通貨で直接支払わねばならない」とあり、PayPayの残高で払う、なんてことはできません(コード決済などの残高は利用権であって、通貨でないためです)(銀行への給与振り込みは、通貨に準ずるものとして法で認められています)。



・・・と、ここまで説明ばかりで、どこがエッセイなんだ?となってきたので、キャッシュレス決済、特にコード決済がもっと使われるために必要なことを提言したいと思います。


①コードレス決済の残高を自由に出金できるようにする。

②クレジットカードでのチャージを廃止する、もしくはキャッシング枠からチャージするように変えよう。


①と②は密接に関連しています。自由に出金できるためには、コードレス決済の残高、「中身」を現金由来のモノにする必要があります。いつでも現金に戻せる、そして他の決済手段に変えることができて初めて、コード決済なり前払式支払手段を安心して使うことができます。


キャッシュレス決済、というかプリペイドにいくら残高があるか、棚卸をしてみました。金参萬弐千参百七拾壱円也。

交通系電子マネーが2枚で364円。スーパーのプリペイド残高が2社で3808円、ガススタのプリペイド残高が1518円。

大きいのがWAONで3枚で26681円、これはマイナポイント第2弾の3人分を使っている途中だからです。


プリペイドの残高は、あまり持ち越ししたくないんだよね。

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