Jなんとかの波+単機能キャッシュカードの落日
J.BOY(浜田省吾の1986年のアルバム)ではありません。
J-Debitというのが、すっかりオワコンになってしまった。
Jリーグが1991年発表/1993年開始、JTとかJRとかJなんとかが溢れ出してしばらく経った頃。
J-Debitが始まったのが2000年3月。銀行キャッシュカードから直接引き落とすシステムとして、元々あったMaestro(マスターカードによるデビットカード決済)を参考にしたが互換性は全くない。ゆうちょは使えるけど、大手銀行の一部や新規に開設された銀行群では使えない、使える銀行でも一部キャッシュカードは除外される、そんなシステム。でも全銀協会、全国キャッシュサービス(MICS)に銀行キャッシュカードの認証データを通す都合上、それなりの重量級であろうシステム。稼働時間が最大で8時〜21時、お正月は止まるシステム。
ピークは2005年だったとか。家電量販店で1回だけ使った記憶がある(ターミナルアダプターだったかな)。
今は国際ブランド(VISA、MasterCard、JCBなど)がついたデビットカード が花盛り、クレジットカード網で決済できるから稼働時間制限も事実上無くなっている。今さら、J-Debitと言われても・・・使わないよなあ。
そういやJコインとかってコード決済も、誰にも使われないで消えていくんだろうか。
で、そのうちに単機能キャッシュカードも相対的に減っていく。
昔は銀行法とやらで銀行が直接クレジットカードを発行できなかったため(1982年まで)、銀行子会社や関連会社をトンネルにしていた時代があった。その後、銀行キャッシュカードと子会社のクレジットカードを一体化させたカードが出来(キャッシュカードとクレジットカードの磁気ストライプを2本持つダブルストライプカードだった)、郵便貯金は信販系クレジットカード会社と供用カード(ジョイントカード)を1984年に出し、単機能「ではない」キャッシュカードが世に出た。
その後、銀行が直接発行するカードでは、クレジットカードの代わりに国際ブランドデビットカード機能をつけたカードも発行されるようになり、ネット銀行においては「16歳以上は国際ブランドデビットカード付きのキャッシュカードしか発行しない」ところもある始末(最先端ではリアルのカード発行は有料オプション、スマホアプリであればセブン銀ATMが使えるというところも)。ICカードでエンボスレスが標準だし、ナンバーレスがこれからの流行りかな。
ゆうちょも国際ブランドデビットカード を発行したし、単機能キャッシュカードは廃れていくんでしょうかねえ。単機能キャッシュカードの落日。
余談:ダブルストライプカードでは、キャッシュカードの磁気ストライプと反対の側(カードの上側)に国際ブランドのマークをつけることになっています(JCBは除く)。
ダブルストライプならぬダブルタイトルでお送りしています。