一億総ヒーロー社会
縛りワード 長所 電撃 切り刻む
新薬ヒロノイドVによって一億総ヒーロー社会となったUSA。
いくつものヒーロー事務所が立ち上がり、
ヒーロー事務所HUUUMでは
今日も新入ヒーローの集団面接に追われていた。
面接官のミーヤ・コマール
『あ〜毎日面接面接でくそダリィ〜。
てかヒーロー増えすぎだろ』
と心の中で愚痴りながら鼻をほじり、そして食べる。
面接官『はーい最終面接ね。
…でー?キミの長所とか特技は?』
電撃マン『はい!名前はボサノヴァと言います!
ちょっちょっ長所は…!電撃です!
幼い頃から静電気体質で、ヒロノイドのおかげで
覚醒して使えるようになりました!』
面接官『それはいいけどね、
キミ髪がすんごい逆立っててボサボサだけどそれセット?
服務規定に反するからその髪型じゃウチはムリだよ?』
電撃マン『あの…これはセットではなく静電気のせいで
逆立ってしまっt…』
面接官『はい次ー』
ハサミマン『はい!特技は切り刻むです‼︎
カリスマ美容師に憧れていてヒロノイドVを飲んだら
手が鋏になりました!見ててください』
チョキチョキチョキ‼︎バサバサバサバサ‼︎
電撃マン『ウワァアアアア‼︎
ぼくの自慢の髪があああああ‼︎よくもぉぉぉ‼︎』
バリバリバリバリバリ‼︎
面接官『ちょ、ケンカやめろってー』
バリバリバリバリバリバリバリバリ‼︎
面接官『ピギャーッ‼︎‼︎(電撃直撃)』
面接官『ザッケンナゴルァッ‼︎
2人とも不採用だ‼︎帰れコノ……』
⁇『何事かね?』
面接官『し、社長⁈』
HUUUM の最高責任者であり、
現役のスーパーヒーローである
ジャスティス・ビリーヴァー登場。
ジャスティス『コマールくん…何事かねこれは?』
面接官『社長!問題ありません、
このクズどもが暴れて…いますぐ不採用にしますので…』
ジャスティス『バカモノッ‼︎』
面接官『ひぃっ‼︎』
『未来ある若者を不採用だと…?
ウチのモットーは分かっているな?そう
来るもの拒まず去るもの追わず。だッ‼︎
最終面接まで残った時点で見込みのある
2人であることは間違いない、
コマール君、キミが責任を持って2人を育てるのだ‼︎』
面接官『はっハヒー!!』
くっそ〜とっととやめてやるこんな会社〜(心の声)
※前回の脱獄大作戦の続きっぽい話になりました。
面接官の名前の由来はお友達の漫画家、みやこまるさんです。