(2)
「初めまして!清水光汰君だよね!私は櫻木花菜!学級委員長やってるから分からないことあったら言ってね!」
「う、うん…ありがとう…」
僕はびっくりしてそれしか声が出なかった。少し落ち着いて
「なんで僕の名前を…」
「当たり前じゃん!だってクラスメイトだもん!」
クラスメイトだからって名前を覚えてるのか…??
「花菜ちゃーん!先生が呼んでるよー!」櫻木さんの友達らしき人が櫻木さんを連れていってくれた。櫻木さんは放課の度に僕の席へと来た。一体何がしたいのだろう…
今日は3時間授業だったから早く帰れた。僕が下駄箱で靴を履いていると後ろから
「光汰くん!待ってぇぇぇぇ!!」
と櫻木さんが大きな声で走りながらきた。僕はびっくりして呆然と立っていた。僕の前で止まり大きな声で
「光汰くん!連絡先交換しよ!お願い!!」
(え??今もなんて言った?連絡先?なんで…?)
「え…僕なんかと連絡先交換しても喋ることないよ…」
「そんな事ないから早く携帯だして!!」
「う、うん…」
櫻木さんの圧に負けてしまった…僕と連絡先を交換し終わると櫻木さんはありがとうと言いながら走って行ってしまった…その日の夜櫻木さんから「明日も学校来てね!待ってるから!(*^^*)」と連絡がきた。僕は返事をせずそのまま布団の中に入った