ファントム•ラビリンス
夢の中で、僕は謝った。
なんでだろう。
本当に、本当に、謝りまくった。
理由もわからなく...。
そして、目が覚めると、僕はなんとも言えない気持ちになり、ほんのりと頬が涙で濡れていた。
夢の中....。
僕は、何故か学校にいた。
どうやら、僕は学生のようだ。
大きな声をあげ、みんなに注目を浴びようとしていた。
「ねね!おれ、これ出来るんだぜ?おれ、すごいだろ??」
聞いてもない質問に、僕は、強引にクラスメイトに答えを聴かせ続けた。
一方的に、一方的に..。
そんな自分に、周りは痺れを切らし、イライラが溜まっていったのだろう。
一人の友人が、僕を叱咤した。
「なぁ?おまえは、分からんのか?周りの反応を読めないなら、出ていってくれない??うぜーんだわ!」
そんな言葉に僕は動揺をみせたが、友人の忠告を無視をして周りに自慢話を言い放った。
それでも言う事を聞かない自分に、友人は、僕の胸ぐらを掴んで耳元で怒った。
「あぁ?わからんのか?お前空気よめねぇよなwもう本音いうわ。お前といると友達なくすからさ、関わりたくなかったんよ。いいきかいだし、消えてくれない?w」
そんな言葉を浴びせられた自分だが、動揺を隠すように、応えた。
「え!そうなのー!いいよー!」
僕は内心、勘づいていた。
今までの友人の態度がおかしくなっていたことを....。
そして、学校が終わり、僕は自宅に帰宅した。
自宅に帰宅すると、母親に今日のことを話した。
「お母さん、今日、友達から嫌われちゃった。どう思う?」
すると、母親は無表情で僕の顔を見て応えた。
「当たり前じゃない?あなた家でもそうだし、いい加減大人になったら?もう30歳なんだし、いつまで学校行ってるの?そろそろ、過去からのトラウマから離脱して自立なさい。
そもそも、あなたは、友人なんていないでしょ?」
唯一、信用していた親にすら叱咤された僕は、動揺を隠しながら自分の部屋に戻った。
部屋に戻ると、布団の中でワンワンとないた。
「僕は、僕は、人気者になりたいんだ。友達欲しい。友達欲しい。なんで分からないの?なんで分かってくれないの?なんで?なんで?なんで??」