表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/42

4話:高度成長と投資に興味をもつ

「もちろん、きっと光一を素晴らしい男に育て上げて見せますと言い失礼した」。

翌日、伊藤実一の口座に436万円が送金され但馬健介さんに確かに受け取りましたと告げた。

「お世話になり大金までいただき感謝していますと言うと、但馬さんが、これで絹代も成仏できるでしょうと涙声で語り、伊藤実一も思わず、もらい泣きした」。


 やがて1969年、伊藤光一は、2月下旬の入学試験を受けて、東京都立町田高校に合格。

町田の中学を卒業し4月町田高校の入学式を迎えた。自宅から自転車で20分かけて登校。その後、高校の化学の実験室で化学反応実験が行われ、透明溶液が着色するのを見て感動。その時、化学を勉強したいと強く感じた。この頃、原付の免許を取り50㏄のバイクを購入。


 バイクを買ってから江ノ島や高尾山に行き日曜日の度に出かけるようになった。やがて夏休みバイクで町田から橋本、津久井を抜けて道志村に入り道志川の冷たい水につかり、しばし涼んで、昼頃に山中湖のほとりで宙しょをを食べた。そこから富士山の周遊道路を回った。その後、白糸の滝で一休みした。出発して15時頃、高原の牧場の喫茶店で軽食を食べた。


 16時頃御殿場から246号線をひた走り18時過ぎに、帰宅。その晩は、風呂に入ると21時には床についた。その年の11月下旬には、秦野から丹沢の標高の高いところまで行き、一足早い紅葉見物。その後18時には、町田に帰ってきた。12月24日のクリスマスパーティーを自宅で祝い、フライドチキン、ケーキで祝った。


 しばらくして1970年。この年は、4月に、両親と共に、日本万国博覧会「エキスポ70」へ出かけた。これは、大阪府吹田市の千里丘陵で開催された国際博覧会。高度経済成長を遂げたばかりの活気ある日本で開催された。未来の生活を表現するため当時最先端の技術やサービスは当然として、建造物からコンパニオンの制服に至るまで現在でいう未来ののデザインを採用した。


 しかし、大混雑で人気のあるパビリオンの行列は、長いので見られるところだけを限定して見学。その晩、神戸に宿泊して港の素敵な夜景を眺めた。翌日は、姫路城をじっくりと見学して、午後15時に理路について19時前に帰宅。今年の夏は、バイクで八ヶ岳山麓の高原へいき、山岳ドライブを楽しみ涼んで帰った。


 12月下旬、今年は、忘年会を中華街で行い、今年の出来事について雑談して、旨い料理をたらふく食べて、家に帰ってきた。その後、1971年となった。今年は、両親に話して、予備校に入って、横浜国大に合格できるように勉強に励み、夏には、横浜国大の合格可能性70%と判定された。その年の12月の一斉テストで合格可能性75%となり受験を決意。


 その後1972年となり横浜国大の受験出願書など手続きを完了し2月受験して合格。その結果、横浜国立大学工学部応用化学科に入学。自宅から原町田駅までバイクで10分。そこから電車とバスで45分かけ横浜国立大学に通い始めた。そして通学と勉強の日々が続き、実験を繰り返すので実験着が、臭いと、母が、文句を言うようになった。


 しかし、実験するのだから仕方ないと洗濯してくれた。昔から、きちっとしないといやな性格と器用さで実験に対する先生の評価は高い。得意科目は、化学全般、数学、英語であった。同好会は、毛色の違う投資研究会に入会して数学の中でも統計学の標準偏差など統計数学を学んだ。また企業の通信簿である決算書と5年間の決算の記録である有価証券報告書の見方も学んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ