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村を追放された最弱召喚士がチート級モンスターたちを召喚して、いつの間にか最強になってました。  作者: 遥風 かずら
第二章:光を求める者

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44.召喚士、洞窟を見つけて力を求められる


 思わぬ形と思わぬ場所で親父に会えた。


 ロランナ村から忽然と姿を消した理由は親父と母さんで違うらしかったけど、トルエノと親父が前世で因縁があったということを聞けただけでも、再会した意味があったかもしれない。


 トルエノはおろか、仲間として一緒に行動していたみんなとは、どこで会えるのか分からない。


 それでも親父の話を鵜吞みにするしないは別として、進むべき道は何となく見えて来た。


 親父の話によれば、仲間の内の誰かが母さんと同化している、もしくはこれから出会う者かもしれないらしく、母さんを探しながら召喚士としての運命を決めるのが、僕の進む道ということらしい。


「この先の森路をひたすら進めば、洞窟に突き当たる。そこからどこへ繋がっているかは分からないが、冒険者たちから逃れることが出来るはずだ。ライゼル、お前はもう平気だ。進め、進んで母さんを探し出すことだ」

「う、うん」


 親父に言われた通りの森路を進みまくり、先回りしているであろう冒険者たちとは別に、隠された洞窟を見つけた。


 この時点でユーベルはもちろん、ユエと呼ばれるダークエルフが付いて来ている感じは受けなかった。


 一人で歩くなんて、いつ以来なんだろう。


 しかも洞窟なんて大丈夫なんだろうか。


 召喚の力は相変わらず、手先から出せそうで出せない変な感覚のままだ。


 それでも暗闇を灯す軽めの魔法は使えるようになっていたので、先の見えない洞窟を進むのに恐怖を感じることは無かった。


 しばらく敵とも遭わずに進むと、洞窟の中のはずなのに外空間に出ることが出来た。


 そしてそこで――


『――誰?』


 親父が潜んでいた森のような空間で、妖精らしき女の子に見つけられ、答えを求められた。

 洞窟の中の深い森の妖精は、妖精に見えないほっそりとした人間の女の子に見える。


「え、えと……僕は――」


『異能の獣を従える人間ね?』


 これは召喚のことを言っているのだろうか。

 今はそんな従う力も持っていないのに、何て答えればいいのか。


「そ、その……」


『緊張しないでいいよ。あなたのお名前は? もっと近づいて話をしましょ?』


 羽根が生えているのかそうでないかはよく見えないものの、どうやら敵ではないようで、僕の近くに向かって来た。


「ぼ、僕はライゼル……しょ、召喚士」

「……やはり」

「え?」

「森の大木が導きをした人間……それがあなた」

「あ、あなたは?」

「シルフィード……風を司る妖精よ。シルフでいいわ」


 聞いたことがあるような無いような……本来の召喚は属性を従える妖精から、力を借りるはずだったけど、僕はトルエノという悪魔を呼んでしまった。


「ここにたどり着いたということは、異能の獣を呼べなくなった?」

「何故それを……」

「あなたの中に迷いが渦巻いている。運命は遅かれ早かれ、決められた道へ進みだす……それをハッキリさせなければ、あなたは外に向かえない」

「――え」

「同じ人間が敵となったのは、あなたの選んだ運命。それが枷となってしまったからこその、今。違う?」


 ロランナ村の連中が僕をバカにし続けさえしなければ、こんなことにはなっていなかった。


 それがトルエノと出会ってから、全てが憎悪の方向へと動き出した。


 でもあのままじゃ自分が殺されていた……だからこその力が、僕に与えられたはずなのに。


「ライゼルの運命は、闇黒も光も流れゆくままに進みます。間違いを正すではなく、やられた気持ちを制御して力を求めるべき」

「で、でも……僕は、僕の召喚は」

「クスッ……力を求める? 求めるなら、シルフを……わたしを破り従えさせるのが早い」

「え? キミを?」

「迷い込んだ異能を持つ者……ここで力を示し、風のシルフを求めるのです!」

「え、ま、待っ――」


 深き森の洞窟にいた妖精は、容赦なく僕に敵意をむき出している。


 悪魔でもなければ神聖のエルフでもないけど、妖精を倒して何かが変わっていくとしたら、これも僕の運命なのか。


「何でもいい……異能の獣を呼び出し、シルフに――」

「う、うぅ……」

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