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村を追放された最弱召喚士がチート級モンスターたちを召喚して、いつの間にか最強になってました。  作者: 遥風 かずら
第二章:下級の試練

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13.下級召喚士、召喚をしまくる


「――あなたが城塞国王? フフフ……大人しく従うもよし、従うつもりが無ければ城塞を跡形もなく消し炭にしますけれど?」

「わ、分かった! あ、あなた様に触れたことは謝りますから、どうか……国を、城塞を消すことだけはお許しを……!」

「くくっ……姿で態度を変える辺り、所詮人間……いや、ノミのすること」

「ひ、ひぃっ……あ、悪魔」

「我の主にもその態度を示せば灰にする。必ずな……王には、その覚悟はおありなのでしょう?」

「わ、分かりましたから、どうかお命だけは……」


 ◇


 何で俺は自らスキルを下げまくっているのだろうか。


 いや、スキルが下がっているとかは見えていないから、下がっているかは分からない。


「――召喚士、本気か?」

「も、もちろんです! こ、これが実力なんです」

「ワーム、ワーム、ビースト……素材には欠かさないが、これがお前の実力か。エルフが目を光らせているのはそのせいか」

「ど、どうなんでしょうね、は、はは……」


 職人ギルドの闇エルフさんに連れられて外に出されたものの、何故か召喚しまくりな状況になっている。


 普段は外に狩りに行き、そこで獣の皮を剥いで素材にしているらしい。


「召喚士一人をギルドに常駐させておけば、狩りに出かける必要が無いと思っていたが、見込み違いとはな」

「ご、ごめんなさい……」

「ちっ、ビーストはともかく、ワームなんざ何の薬品にも……」

「あ、それなら!」

「何だ?」


 ――ふと彼女のことを思い出したものの、彼女は村にいるしどうにも出来ない。


「いえ、何でもないです」

「役に立たない奴だ……」

「おっしゃる通りです……」

「ちっ」


 ノームと呼ばれる妖精を召喚出来ていたのに、どうしてまたワームに戻ってしまったのだろう。


 ワーム大量召喚でも、彼女がいれば何とかなりそうなんだけど、彼女も召喚出来たらな……


 合成のことに関して、あの子がとんでもない能力の持ち主だったことを思い出した。


 思えば思うほど、会いたくなって来た。


「何だ、何をよそ見している? いい加減にしろ! 少しはマシな召喚をしろ。しなければお前を殺すぞ?」

「ひ、ひえっ!?」

「……ノームを呼んだ時に呟いていた呪文で強そうな獣を呼べ!」

「そ、そんなこと言われても……」


 名前を教えてくれない闇のエルフさんは、寸でのところで短剣ナイフを突きつけている。


 俺のことを傷つけようとすることは簡単らしいけど、ルムデスの視線のことがあってしないみたいだ。


 ルムデスは一体どの辺にいるんだろう。見ているだけでなくて助けに来てくれないのだろうか。


「宿に泊まりたければ、素材を王に献上しろ! まともな品でなければお前は城にすら入れないだろう」

「ええ? そ、そんな……」

「ル・バランはタダで宿を使わせるほど優しくないからな! 分かっているのか、召喚士」

「は、はい……」


 そう言えばトルエノが宿に行ったはずだけど、もしかして追い出されているのだろうか。


 トルエノのことだからと思っていたけど、献上するものが無いしそもそも子供の姿だし、宿に入れずに機嫌を悪くして俺を探し回っているのかもしれない。


「あのー、町に戻っていいで――」

「黙って獣を召喚しろ! 出来なければ腕を落とす」

「し、しますします! しますから」


 何でこうも危険な人に絡まれてしまうのか。何でもいいから強そうな召喚が成功して欲しい……

お読みいただきありがとうございます。



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