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君の後ろに  作者: 餡子
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君の僕の矛盾

記事の内容はこう書かれていた。

『9月11日、交際関係にあった二人の男女を襲う事件があった。犯人は男性で女性側にストーカーをしていたと見られ、交際相手の男性側に対する妬みが原因で犯行に及んだと見られている。被害にあった男性は複数の刺傷を負い重症で現在も意識不明の重体である。犯人は犯行後その場にいた複数人の目撃者により通報されすぐに逮捕された。その後、裁判で動機の悪質さや犯行行為の残虐さを加味し無期懲役の判決を受ける。しかし、犯人は懲役執行後すぐに自殺した。』


彼女がその記事に向ける目はすごく冷たく、被害者であろう僕ですらゾッとした。

わかったことはあれから3ヶ月ほど経過しているということと犯人はすでに他界していることが大まかに新しい情報だ。

だが僕の中で一番引っかかるものは”ストーカー”というワードだった。

ストーカーってイメージして出てくるものは良い印象ではない、なのに僕は良い悪いどうこうよりも始めに悲しいという妙な感覚が出てくる。

おそらく以前の僕はストーカーだった男と面識があったのではないか、そして自分の彼女をストーカーされていたことに対しての悲しみ…なのではないかと思う。

そして僕がこの姿になって愛しいという感情以外強い感情は感じなかったが”ストーカー”というワードで悲しいという二つ目の感情が芽生えた…って言うのはおかしいか。

戻った!にしておこうか、それにこのほうが感覚的にも似ている。

とりあえずは断片的な記憶でしか想像できなかった事件の全貌が大体わかったけど謎な部分も増えたな。


肩が重い。

そう感じるようになったのは大体一ヶ月前ほどからだ。

マッサージをしても、薬を飲んでも治らなかった。

そして今日、私と彼の人生を壊した事件の記事を読んでしまった。

頭が痛い。

あれから仕事も手につかなくなり退職し、バイトをころころ変えながら生活しているがもう限界だ。

でもそんな私にも唯一の癒しの時間がある。

それは、彼と一緒にいる時間だ。

彼がまだ頑張って生きようとしている限り、私が諦めるわけにはいかない。

そして今日も私は彼を理由に自分を奮い立たせる。

私の支えはもう彼しかいないから。

そう思う私は知っている。

彼はもう目を覚まさないことを。


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