いつかの私に
教えて、なんて言うの? こんな甘ったれた気持ち。
太陽に焦がされて
このまますべて燃え尽きたい
刈り取られた夏草の 胸を締め付けてむせ返るような匂いは
抱きしめ合った時のあなたと同じような匂いがした
いっせいに鳴く蝉の声はノイズのように
「愛してる」の囁きを掻き消して
痛くて苦しいのがいいの
過ぎ去ればすぐに色褪せるような優しさより
暗闇の中でボロボロの夢を抱きしめる方がいい
消えない痛みは ずっとあなたが胸の真ん中にいるってことでしょ
空を震わせながら叩きつけるように 黒いシミが道路を埋め尽くす
ふっと息を吹きかければ 簡単に燃え上がるようなおきれを
その濁流の渦に飲み込んで
使い回された言葉を並べ よくある衝動を抱えて
ひたすら自転車のペダルを漕ぐ
馬鹿みたいでしょ?
差し伸べられた手を 跳ね除けるくせに
昨日を嘆いて 明日にかすかな期待をする 今日を繰り返す
気持ち悪いでしょ?
独りよがりな私を せめて対岸からずっと嘲笑っていて
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