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ひねくれクズと猫かぶり  作者: 瑠璃彩伽瑠摩
8/20

文化祭は幕を開き、ひねくれクズは心を開く

友里と下駄箱で別れた俺は自分のクラスへと

向かった。


「そうえば、最近教室行ってなかったから何するか知らねぇなぁ」


俺はそんなことをつぶやき扉を開けると


「あ、拓人!! おはよ」


メイド服を着た冬斗が笑顔で挨拶をしてきた。


「お、おう な、なんでメイド服?」


俺は戸惑いながら尋ねると


「拓人は知らなかったね 僕達のクラスは

メイド喫茶やるんだよ」


「・・・・メイド喫茶?」


「うん」


「え?あ、あのメイド喫茶?!」


「そうだよ」


「な、なんだと.....とりあえず写メ撮っていいか?」


俺は鞄からスマホを取り出し尋ねると


「うーん、拓人と一緒なら恥ずかしいけどいいよ?」


冬斗は頬を朱に染めて上目で言った。


「そ、そうか 分かった」


俺は冬斗の隣に並びスマホのカメラを自撮りモードに切り替え構えた。


「じゃぁ、撮るぞ」


「う、うん」


俺はカメラのボタンを押した。


シャッター音が鳴り撮影が終わった俺は

すぐさまその写真をケータイの待受画面にした。


「よし、....っと、あと少しで文化祭の開会式始まるな 俺行くわ」


俺は冬斗に手を振りアクビをしながらクラスを出ていった。



はぁ、めんどくせぇ


俺は5階ホールの扉の前でそう心の中で呟き

扉を開けると


「先輩!! さっきぶりです!」


舞台の上で何人かの文化祭委員と作業をしていた友里が手を振りながら走ってきた。


「あぁ、さっきぶりだな」


「はい!」


本当まぶしいな


俺は友里の笑顔を見てそう心の中で思った。


「そんじゃ、たまには働きますかね」


俺は頭をかきながら舞台へと向かった。


舞台につくとヘッドマイクをつけた結衣が

照明係に指示をしていた。


「よ、化け猫女」


「あら、来たのね ゴキブリ君」


俺に気づいた結衣はヘッドマイクの電源を切りいつものすました顔で言った。


「ホントは帰りたかったけどな」


俺は舞台袖にいる真壁先生を見て言った。


「あぁ、真壁先生がいるから来たのね」


「んー、ちょっと違うかな」


俺は頭をかきながら言った。


「あら? 違うの」


「あぁ、まぁ、いろいろあんだよ」


「ふーん、そう」


「あぁ、ところで俺の分のヘッドマイクあるか?」


「えぇ、そこにあるわよ」


結衣は舞台袖の壁にかかっているヘッドマイクを指さして言った。


「そうか、サンキュー」


「えぇ」


俺はヘッドマイクを装着し友里の元へ向かった。


「おーい、友里」


「どうかしましたか?先輩」


脚立に乗って輪飾りをつけていた友里が

こちらを見て言った。


「えーと、まず最初にパンツが見えてるぞ」


「なっ?! せ、先輩!! 何見てるんですか?!」


友里は右手でスカートを押さえて叫んだ。


「あ、いや、その、悪い」


「もう、次見たら許しませんからね」


「あぁ、分かった」


「それで何か用ですか?先輩」


「えーと、その輪飾り俺がやるよ」


「ダメです、私がやります」


「でもパンツ見えちゃうだろ?」


「うっ、わ、わかりました」


友里はそう言って脚立を降りた。


「友里、変わりに輪飾りの設置場所指示してくれる?」


俺は脚立に乗り輪飾りを持って友里に言った。


「わかりました」


「ありがと、友里」


俺は友里の指示の元、輪飾りを開始した。


「先輩 もうちょい 右です」


「ここら辺か?」


「行き過ぎです! 少し左」


「ここでいいか?」


「はい、そこです」


なんかこういうのも楽しいもんだな


俺は心の中でそうつぶやき微かに笑った。


*******************


文化祭の準備が終わり

ついに文化祭の開会式が始まった。


「あと開始まで5..4...3....2.....1.,ゴー」


「ゴキブリ君 照明に指示だして」


「はいよ、照明係真ん中照らせ」


俺はヘッドマイクで照明係に指示をだした。


すると、真ん中に立つ友里がマイクを片手に

本日始まる文化祭のスタートを告げた。


「みんなー? 準備はいいかぁ?!」


「イェェェイ!!」


「笑って笑って楽しみまくれぇ!」


「イェェェイ!!」


「それじゃ、レッツ フェスティバァル!!」


「イェェェイ!!」


こうして文化祭の開会式が終わり文化祭が始まった。





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