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ひねくれクズと猫かぶり  作者: 瑠璃彩伽瑠摩
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ひねくれクズには 災厄が降りかかる

俺は担任の真壁 雪 に怒られているわけだが何故怒られなきゃならないんだろうか?


俺は提出物の職場体験希望プリントに自分の家って書いただけなんだけどなぁと不思議に

思っているとカツンと真壁先生のピンヒールの音が聞こえ、そちらを見ると今にでも殴りかかってきそうな顔をしており一瞬 金剛力士像に見えちゃったよとどうでもいいことを思ったわけだが俺はすぐさま

頭を切り替え怒られている理由を

尋ねることにした。


「あ、あのー何故怒られてるんですかね?」


「ほぉ、自分が何故

怒られているのかわからないと?」


「えぇ、分かりません」


「なるほどな、それでは

最後のチャンスだ。もしさっきと同じ言葉だったら撃滅のスピニングアローを食らわせるからな」


「え、えーと今日出したプリントですか?」


「そうだ、それが以外何がある?」


「えーと、俺が昨日、体育と調理実習をサボったことかと思って焦りましたよ」


「ほぉ、君はそんなことをしていたのか?歯を食いしばれ」


「へ?ちょ、まっ」俺は真壁先生の

拳を避けようと横に避けると思い切り腰を机の角に強打した。


「がぁ、こ、腰がぁ?!いてぇ」


俺は腰を抑えながら転がっていると

一人の女生徒が職員室に入ってきた。


「すいません、先生、A組のプリント集めてきました」

「あぁ、ありがとな、木下」


「いえ、ところでそこで転がっているゴキブリはなんですか?」と木下は告げた。


俺はこいつを知っている。


こいつの名は木下 結衣 優等生だが

何故か俺にだけ当たりが強い

ドSなクソ野郎だ。

今もほら平気で俺をけなしやがった。


マジ、パネェよと思っていると

真壁先生にピンヒールで踏まれました。かかとがぁ、ちょ、死ぬ、痛い

「先生、まじ死ぬんすけど?!」と

訴えると「黙れ、クズ!」と先生

「しゃべらないでくれる、酸素がもったいないわ」と結衣が告げた。


ハハハ、まさかの死刑宣告かよ、

マジ、怖ぇ 何なのあの人達

目だけで人殺せんじゃねと思うぐらいの怖さである。


仕方ない、諦めて

先生がやめてくれるまで今日の晩ご飯考えよと思考を切り替えていると


「おい!話を聞いているのか?!」


「へ?!な、なんでせうか?」

盛大に噛んでしまった。

みんなもあるよね?考え事してる時に話しかけられたら噛むに決まってるよな


「はぁ、これを書き直して明日、提出しろ」


「へ、へーい」


俺は真壁先生からプリントを貰い

職員室を出た。


「はぁー、マジ緊張したぁぁ」


俺は未だに激しく鼓動し続ける

心臓を抑えながら教室へと

入り、眠っていると頬に指の感触を感じ目を開けるとそこには天使がいた。


「あぁ、天使か」


「え?へ、へへ照れるなぁ」と

天使こと時崎 冬斗ははにかんだ。


「あ、なんか悪い、つい..」


「ううん、それより職場体験の

メンバー決まった?」


「いや、まだだが?」


「ほんと?!」


「あ、あぁ」


ヤベェよ、

めっちゃ顔近けぇ、てかなんで

女子特有のいい香りがするんだよ

と思っていると


「拓人聞いてる?」


「んぁ?何の話だっけ?」


「もう!だから僕と

一緒に職場体験行かない?」


「行こう、今すぐ行こう、今ナウ」


「え?明日だよ?」


「あ、そうか、悪い嬉しくてつい」


「へへへ、僕も嬉しいよ 拓人」


「俺もだ、え、えーと 冬斗」


俺と冬斗は後ろの黒板に名前を

書きにいくと、そこには俺

の大ッ嫌いなリア充共が猿のように

キーキー叫んでいた。


「チッ、早く書いて戻ろうぜ、冬斗」


「え?う、うん」


俺は冬斗の代わりに黒板に名前を書き、

自分の席へと戻り、真壁先生に

渡された職場体験希望プリントを

書き直し始めた。


んー、とりあえずリア充共が

いない場所と書いておいた。


その次の日、再び再提出を

くらい、冬斗と同じところを

書いておくことにした。


いやー、マジ、最初からそうしとけば良かったと家でコーヒーを飲みながら思ったのは言うまでもない。


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