表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
武器の無限なる可能性  作者: とと
1.初めての冒険の空は晴天で
6/9

攻撃は最大の防御

なんだか一話一話短い気が…まぁいっか

人数が一人増えて、比較的難易度も下がったように感じる。


途中分かれ道というか小部屋も増えてきてそのなかには決まって小さな宝箱があった。中身はそんなにいいものじゃなかったけど、初心者の僕らにはありがたいものだった。


「よゆーだな!このまま一番奥までいこーぜ!」


テツは我先にと駆け足で進んでいった。


少し遅れて追い付くと両開きのドアの付いた部屋を見つけた。ドアといっても、僕らの背の三倍ぐらいある。


「絶対いいものあるぜ!行くぜ!」

「あっ、待ってよー」

「置いてくぞー」


軽く笑いながらテツがドアを開けた。

部屋はかなり広くて城の大広間ぐらいの広さだと思う


その奥には今までのより遥かに大きい赤い宝箱があった。


「よっしゃ!お宝ゲット!」


宝箱に向かってテツはダッシュした。


そのとき、上の方から何かスイッチみたいな音がした。


―嫌な予感がした。


「テツ!止まって!」

「へへ、やなこった!早く来いよ!」

「止まって!」

「へ?」


僕の声に驚いたようにテツが止まった直後だった。


大きな揺れが僕らを襲った


「わっ」

「やべっ」


僕はバランスを崩してその場に座り込んだ。

ようやく状況を察したテツは何歩か後ろに下がった。


そのテツがさっきまでいた場所の真上から激しい音が聞こえた。…まさか


「なんなんだよ一体!」

「もしかしたら…」


言い切る前にとても大きな音がして、天井を突き破って何かが降ってきた


「やっぱり…」

「おいおい、嘘だろ?」


ボスだった。剣と盾を構え、こちらを見下ろしている。背は三メートルぐらいだろうか。

それはさっきまで戦っていたゴブリンにかなり似ていた。


「親玉の盾つきってとこか?」

「たぶん。多分攻撃はあんまり通らないかも…」


ボスはこちらを見ると、武器を振り上げた


僕らは左右それぞれに跳んで回避した


「せいや!」


一気に近づいたテツが斬りかかるが盾に阻まれる。


「盾邪魔!」


そう叫ぶとテツはまた距離をとった


ボスは剣を構え直すと横に一閃。

テツはしゃがんで避け、僕は避けきれずにトンファーでガードしたが、後ろに弾き飛ばされてしまった。


「大丈夫か!」

「大丈夫…だとおもう。二割食らった」


テツが駆け寄ってきた。

するとボスはまた剣を振り上げようとした。


「これでも食らっとけ!」


テツが思いっきりボスの顔面に向かって何かを投げた。

その何かは振り下ろしかけたボスの目の前で激しく炸裂した。


「閃光玉だ。残念だけどダメージはない」


ボスが怯んでる間に僕は立ち上がって体勢を整えた


「あ、ありがとう」

「礼言ってる場合じゃ無いぞ。まだ一度も攻撃できてないんだ」

「…あいつ、僕らが固まってるときは最初と同じ攻撃するのかも。

あれは隙があるから同時にいけば…」

「マジか!!それなら行くぜ!」


相談してる間にボスがもとに戻ったらしい。怒ってるようにも見える。


そして僕の予想通りボスは剣を大きく振り上げた


「いくよ!」

「応!」


きれいに左右にそれぞれ避けると同時にボスに近づいた


一番盾に近かったテツの攻撃を再びガードしようとしたけれど、僕の方はがら空きだった


僕はボスの右肘を思いっきり叩いた。

どこまで精巧に作られてるのか知らないが、強い攻撃に思わず唯一の武器、剣を落とした。


「ははっ、マヌケだな!

ユウヤ!剣に近づけさせないぞ!」

「うん!」


一気に二人でラッシュをかけるとボスは武器を拾うこともできなかった。


「止めだー!」


テツが大きく跳んで、首の辺りを斬ると少ししか残っていなかったボスのHPは完全に消し飛んだ。


「あ…」


この空間で一番大きかった存在が消滅し、思わず呆然としているとテツが思いっきり叫んだ


「よっしゃー!!勝ったー!!」


それを見ながらどうしようか迷ったけど、とりあえず武器を腰に戻した。


「そうだ宝箱!開けようぜ!」


すっかり忘れていたそれの元に走ると、二人で同時に開けた。


「「おー」」


中からはそれなりの額のお金と質の良い防具、それに重そうな大剣が入っていた。


「すげえな。どうする?これ」

「二人で割ろう。多分お金も使えば二人分の装備も買えるはず」

「よっしゃ!さっさと帰って買い物だ!」


一旦装備品は僕が、お金はテツが持つことにして洞窟の外に出ることにした


「うー、また引き返すのかー」

「…あれ?これなんだろう?」


ふと宝箱の裏にレバーがあるのに気がついた。

倒すと激しく音がして壁の一部が開いて階段が現れた。


「帰り道ってとこか。よし!行こうぜ」


僕ら二人は階段を通り、地上に出てから帰還スキルを使った

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ