神竜登場
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ありがとうございまする!
神は何を考えているかわからない。
今日はっきりとわかったことである。
世界の敵である魔王になれだと?
冗談じゃない。
しかし、拒否権は認められていないようで、最上級精霊が目の前に現れた。
シルフィールド
シルフと呼ばれる最上級精霊の一体であり、風を操る精霊だ。
彼女いわく、魔王になるために、彼女の力をくれるそうだ。
と言っても、彼女の能力のコピーであり、ほんの少し劣っているのだがそこは問題ではない。
フェニックスの時もそうだったが、何故キスなのか?そこが疑問であった。
その疑問もシルフィールドの「一番繋がりやすくて、コピーしやすいのよ」で解消されたのだが。
そんなわけで、現在この世界で一番強い存在になってしまいました(汗)
☆
村に竜が舞い降りた。
その竜は先日の若竜とは比べ物にならないほどの大きさで、太陽を覆うほどだった。
覇気も出しており、この村で活動できるのが白兜のみの状態になってしまった。
「貴様か。我が献族を倒したのは。」
「そうだけどさ。先にそっちが手を出してきたんじゃない?なのに何で覇気なんか出してるの?」
少し挑発してしまったようで、覇気が強まる。
「何を言う。我らの遊び(..)を邪魔したのは貴様らの方であろう。」
かっちーん。
なんだろう。頭に来ちゃったね?
「お前、死にたいの?なら殺してやるけど。どうする?」
覇気には覇気で答える。
竜の目が少し細くなった。
「ふっ、貴様見たいな幼い少女に、この神竜が倒されるわけなかろう。」
その言葉を言うと、ブレスを放った。
そのブレスは鉄をも蒸発させてしまう程の熱を持っていた。
それでも、竜は余裕をもって放った一撃だった。
しかし、白兜も余裕をもってそのブレスを返す。
さらにパラボラアンテナ見たいな形に風のシールドを作り、相手に返すようにした。
焦点はもちろん竜で、風のシールドにより威力も上昇している。
受けたら無傷ではいられないと判断したのか、竜はその攻撃を体を傾けることでかわす。
「おいおい、そこは受けても大丈夫って所を見せつけろよ!こんな程度でその鱗は傷つけられないだろ!」
わざと挑発する白兜。
何故なら?
奴のプライドを踏みにじるため。
我ながらひどい考えだと思うが、自分の村を遊びで潰そうとしてるやつのことなど、誰が救うか。
だから、つぶす!
「貴様。貴様のようなガキが我に口出しするな!」
あ、怒った。
案の定竜は怒り狂い、先程のブレスとは比べ物にならない、本気の一撃を放った。
それは神の技にも匹敵する威力を持つ落雷であった。
「受けてみよ!神竜の青雷っ!」
光に匹敵するほどの速さを持っていた。
この技を食らえば、この辺り一帯が火の海になるであろう。
しかし、その技は白兜に当たることはなかった。
「なっ!」
絶句する神竜。
白兜は一歩も動くことなく、左手のみ(....)で受け止めたのだ。
「おい、こんなものか?神の落雷の方が強かったぞ?」
そこは何もなかったように、立っている。
そんな白兜に、負け惜しみを言おうとする神竜。
しかし、白兜がそれを阻んだ。
「次は俺の番だろ?遊んでやるよ。盛大になぁっ!!!」
覇気を全て解放する。
神竜でさえも後退させるほどのものだった。
「気づいてるか?俺はここから一歩も動いていない。」
ニヤリと笑い、火の刀を飛ばす。
その意味が分かる頃には、竜の体は真っ二つになっていた。
白兜のキャラがどんどんあらぬ方向に。。。