覚醒
おそくなりやした。
プロットなしなので、かなり脱線する恐れがありますw
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二人はギルドの奥の部屋で、ギルドマスターと対面していた。
まず何故こうなったのかを説明しよう。
光が収まって、俺の姿が幼い少女になっていることに気がついた。
回りの者たちはビックリしたような目でみていた。
そりゃ、目の前の男が光り出して少女になったらびっくりするだろーよ。自分だってビックリしてんだから。
喧嘩はそこで終わった。
硬直状態の中で逃げるのは今しかないと思ったのだろう。
全員が一斉に走っていった。
追いかけようとした白兜だが、エレナに止められ追撃を諦めたのだった。
少しすると回りがひどく怯えていることに気がつく。
皆が白兜を膝間付いている。
しかし、エレナは普通にしているので混乱する白兜。
そして、追い討ちをかけるように新たな問題が発生した。
景色が止まったのだ。
自分も動けず、皆も動かない。
思考が追い付かない白兜に声が聞こえた。
その声の主は、そう。神であった。
神曰く、「ごめんねー。少女が魔王になるとかいいかなーっておもっちゃってさぁー。あと、この世界にはスキルって言う概念がないから。そこんとこよろしくな!」らしい。
ちょっとこらしめてやろうかな。
そう思ったところに再び声が聞こえる。
「もうひとつだけいいー?。。男かさー、美少女。どっちがいい?あ、白兜の性別じゃないよ?」
自分の容姿のはなしではなく、好みの話らしい。俺には同姓を愛す趣味はないので、美少女を選択した。
「りょーかい。美少女ねー。んじゃ、サポートエンジェルつけとくから、なんかあったら頼りな。でわ!」
その言葉を合図に動き出す皆。一方的にきられたようだ。
よくわからないまま固まる白兜。
すると、白兜のもとへ一人の女性が来た。
「うーす。ここのギルドマスターのウロルだよー。よろしくー。突然だけど、ちょっと来てくんないかな?」
そんなわけでギルドマスターと対面しているのであった。
「あのさー。その覇気みたいなの押さえてくれない?私でも膝間付きそうなんだけど。」
ギルドマスターでさえ膝間付かせるとか、どんだけだよ。
しかし、押さえ方がわからない。と言うか、出している感覚がないのだ。
その事を伝えると、「ええ!素でそこまでの覇気出せるの!?」
と、驚かれた。
覇気とはその者が積んできた功績で出せるようになるらしく、功績により覇気の強さが違うらしい。
無心で出せるようになるには相当な功績が必要になるらしい。例えば、国相手に戦争を吹っ掛け、一人で倒すなど、災害を一人で押さえる等々。人の枠を越えたものしか獲得できないらしい。出せたものは過去2人しかいなかったらしい。
因みに、覇気は先ほど獲得した「絶対王者」により発動したものだと思う。
「そっかー。なら、押さえられるまで、町に来るの禁止ね。歩くだけで普通の人は気絶しちゃうもん。町を壊する気なの?」
もちろんそんなつもりはないが、確かにそうなったら困る。
町が機能しなくなってしまうのだから。
そんなわけで、森の奥で修行することになった。
森は危険だが、力のコントロールを練習するには、最適な場所らしい。
そこでエレナと別れることになった。
ウロルの魔法で森まで飛ばされた。
洞穴のような所に飛ばされたのだが、家具はすべて揃っていて、風呂もトイレもあった。
驚きなのが、水や電気が通っていると言うことだ。
電気がこの世界にもあると言うことは、電気機器を期待してしまうのは図々しいだろうか?
それはさておき、食事を確保しにいくことにした。
食事をしないと死んでしまうからな。
修行どころではなくなってしまう。
ってなことで洞穴を出る。いや、ここは既に洞穴ではないな。家だよこれ。
そして家を出た白兜は、目の前の茶色い壁に目を奪われた。
「うわぁ!何で強そうな熊だろう笑」
そこにいたのは2m以上の巨体な熊。
白兜にガンを飛ばしてくる。
少しチビっちゃいそうになった。いや、少しちびった。
それほど恐ろしい熊だ。
白兜は、対人戦闘は負けなしだが、対獣戦闘などしたことなかった。
戦闘経験があり、強者との戦いのプレッシャーを知っていたからこそこれだけですんだ。
もし、一般人がこの熊を目の前にしたら、ちびるどころではなかっただろう。
それほど脅威であった。
にらみ会うこと7分。
ようやく場が動いた。
熊が急に怯えた顔になり、ひれ伏したのであった。
よくわからないが、これが白兜の初勝利となった。