表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニートの俺が、異世界唯一の料理人!?  作者: 淡井ハナ
第一章 始まりはマーボー豆腐
8/36

逃走

「ゲホ、ゲホッ……。な、何てことするのよ!?」


 俺の肩をパンチしながら毒づくリタに謝罪をしつつも、俺は足を止める訳にはいかなかった。


 そろそろ兵士達も回復してくるはずだが、一向に追ってくる様子はない。

 気になって俺は後ろを振り返ると


「「「「うをおォおお!!」」」」


 村の皆が店内に集団で押し入り、兵士を食い止めていた。


「行って下せえ、勇者様!!」

「リタをお願いします!!」


 皆必死に騎士たちをその場に留めながら、叫んでいた。


「皆……」


 俺はもう走り続けることはできそうもなかった。このままだと、村の皆に迷惑をかけることになる。


「立ち止まるな!!」


 だが、足を止めかけた俺の手を引いて、リタは俺の先を走り出した。


「―――おい、何すんだ。あのままじゃ皆……」


 そこまで言いかけて、俺は言うべき言葉を失った。

 冷たい感触が、不意に頬をついた。


 それは前を走るリタが流したものだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ