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ニートの俺が、異世界唯一の料理人!?  作者: 淡井ハナ
第一章 始まりはマーボー豆腐
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召喚された意味を問う

 いつの間にかテーブルが静かになっている。ふとそっちを見てみると、皆完食しており、お茶を飲みつつ一心地ついている。そして幸せそうに俺の料理を褒めちぎっていた。


 しかしちょっとほめ過ぎな気もするが、皆の幸せそうな顔を見ると、何だかホワホワしてむず痒くなる。

 でもやはりうれしい、の感情が一番に来る。


 何故かこの村で料理を作ることになった俺。

 

 本日マーボー3日目です。村人は連日同じ料理でも皆全く飽きることなくこれを求め続けている。


 それというのも、この異世界の住人にはどうやら料理と言うものの概念が無いらしいのだ。ここに来てすぐ、出される食べ物のあまりのシンプルさに嫌気がさし、俺がちょっとした料理を作ってみたら、涙を流して喜んでいた。


 そんなわけで今度は得意料理であるマーボー豆腐を振る舞うと、こうして毎日作ってくださいと拝まれるようになったわけで……。


 お蔭様で村人からは金銀財宝や様々な物資を毎日のようにがっぽり貰えている。今ではすっかり一財産築きあげてしまった。


 最初はどうしてケンカも弱い主夫スキルだけが取り柄の俺が召喚されてしまったのか、と思った。


 でも、目の前の人たちを見ていると、もしかして俺の料理がこの異世界を救うのか? 

 それにここでずっと小さな料理屋をやってあとは引きこもっておくのもアリなのか!?


 そうだ。考え方を変えてみると、大人数の家に入って食事を作っているだけではないか。これってもしや専業主夫と言えるんじゃないか? 


 などと、食堂の皆の笑顔を見ながらふとそんな事を考えていた。


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