推し活ラプソディ(短歌)/雨上がりの匂い
<短歌>
眩しさに
焼かれてもいい
本望だ
太陽よりも
輝くあなた
目の前に
急に現れ
転げ落ち
手を差し出され
慌てて立てず
初デート
浮かれポンチッチ
タラリラ〜
お花畑は
私脳内
世界一
幸せくれた
旦那様
生涯ずっと
推し活ライフ
タキシード
花嫁姿
霞むほど
輝いている
大好きな人
ああ神よ
こんな素敵な
旦那様
出会いをくれて
感謝します
ああ恋よ
あなたを愛す
その為に
産まれてきたわ
宇奈月晴香
その想い
恋か愛かと
問われたら
二次元の君
好きだと叫ぶ
<雨上がりの匂い>
雨が止んでいる
透き通ったその匂いを
透明なその匂いを嗅ぐと
呼吸の苦しさが僅かに和らぐ
土が雨に濡れた匂い
草木が雨に濡れた匂い
吸い込むとスースー心地いい
雨の匂いがするのに空は晴れている
雲と雲の間から光が差している
空を見上げて手を伸ばしたくなる
祈りにもよく似た感情が湧き上がる
花に葉に雫が垂れ下がっている
私はそれを水晶のような輝きに見えて仕方ない
鳥の鳴き声が演奏曲
水晶は可憐な踊り子
雨が止んでいる




