或る少女の日記とその回想
深い眠りの深い海の深く暗くてゾクゾクは滲み溢れて漏れての日記帳の一欠片。
或る至る私の思いは、海溝の底。
彼、我思えば良かろうに良かろうに、ペン先はお前を思うにふさわしい字で。
私の指先の原子が、最速で動き始める。
幸せの保存をするために、愛をもっと深くするために、悔いも許しもできないうちに、今のうちに。
宇宙を超えた人間の思考誕生、生命誕生の元へ帰る。
とある彼女が、と或る男へ結びを求めている。
きったねぇ顔して、何周年。そいつと私も人生の天と地でした。同じ原子を持っています。
海の底は綺麗で愛で溢れている所だ。あなたも来なさい。
寝なさい。