表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫耳娘と大魔王の剣  作者: ナオ
23/35

記憶

 意識の深淵の中、まどろみのような混濁に任せて剣は夢を見続けていた。心地よさと息苦しさの合間で記憶がよみがえっては消えていく。

 (外界とは断絶されているままじゃな。おかげで断片的な本来の自分が見つかった、しかし…覚醒すればまたこの記憶は薄れて消えてしまうのだろうな。)

 薄い自我ではあるがそんなことをぼんやりと感じながらただただ意識の暗闇を漂う。突然、体が浮き上がる感覚を覚えた。

 (…もしや封印がとけたのか?ワシの意識が表に戻される…)

 暗黒の果てから光が射し込む感覚が剣の意思を呼び覚ましていく。

 (ああ、また記憶が消えて…)

 剣の意識は眠るように覚めていく。



 「なんだありゃ…気色悪い…」

 オーク王の変異を見てレミーは呟いた。両肩から血が吹き出し肉が裂け、中からオークの赤子サイズの頭部の様なものが押し上がって出てくる。やや下がった位置からは指先のように見える突起物が生えてうねうねと動き、その姿は不快感を呼び起こすに足る醜悪さを形作っていた。完成されたのは左右の肩からヨダレを垂れ流す同族の赤子が埋め込まれたような、魔物としても異形の怪物。中央の元から存在する大きな頭部は無数のミミズのような血管を浮かび上がらせている。怪物は自らの姿を誇示するように地響きのような咆哮をあげ、目の前の2人の人間を睨み据えた。

 「どうだ!恐ろしいか!?この姿こそ俺様の本来の姿!くたばった前魔王はオークの種族を厚遇していた!理由がわかるか!?俺様の存在だ!俺様相手には魔王ですら機嫌を損ねることを恐れた!それほどに俺様は強い!」

 誇張だろう、とも言い切れない威圧感が人間の強者2人を覆った。魔王と同格以上ならば、おそらく勝ち目はない。グリンは投げられ地面に突き刺さったまま放置されている魔剣をチラリと見た。

 「ケッ、ハッタリだな。あの魔王に比肩する魔物がそう何体もいてたまるかよ。俺が切り込み役だ、レミー援護を頼む。」

 さすがに魔王城まで赴いた戦士グリンは肝が座っている。敵の強さがどうあれ恐れをなすような男ではない。手にしたロングソードを構える。ドンッ、と衝撃音が響きグリンの後方で土煙が上がった。オーク王は何事かと目をみはる。更に左側で音が鳴り、その方へ顔を向ける。すでにレミーが愛刀ファルシオンを振りかぶっているのが目に入った。衝撃波による連続した高速移動によりオーク王の死角から攻撃を仕掛けたのだ。当然のことだが、レミーも敵の強さに臆する性質ではない。魔法剣より生み出す衝撃波をオーク王にぶつける。不意をついた攻撃は防御の姿勢すらとらせずに、まともにオーク王の顔面から脇腹にかけてを撃ち据えた。近距離からの衝撃波はオーク王の片目を潰し、皮膚を裂く。無論一撃では終わらない。二撃三撃、更に立て続けに撃てるだけ撃ち込んだ。オーク王は二撃目以降腕を上げてガードしたが、その腕は叩き込まれる衝撃波により皮膚が弾け肉は飛び散り抉られた。間髪入れずグリンも仕掛けている。魔法剣の乱舞の最中から常人なら足の骨が砕けるような踏み込み速度で駆け出し、接近していた。オーク王が衝撃波を喰らいきった直後、グリンの接近に気付いたときは既にロングソードが横腹から進入し心臓を貫いていた。

 「とどめだっ!喰らいやがれ!!」

 剣を抜き振り上げる勢いで飛び上がり、脳天を叩き斬ろうというグリンの体に突然衝撃が走った。オーク王が手にした金属製の旗竿が横払いにグリンを叩いたのだ。

 「グリン!?バカな!?」

 グリンが叩き飛ばされた直後、更にレミーにも旗竿が降ってくる。転がりながら避け、なんとか距離をとる。

 「どういうことだ!?グリンの一撃は致命的なはず、あれだけダメージを受けてもまだ動けるのか!?」

 レミーがオーク王を改めて見る。オーク王はニヤリと笑い、顔の血を手で拭い捨てた。潰れたと思った目は当たり前のように見開かれている。腕や腹部も血はついているものの傷など無いように見える。

 (まさか…!)

 「グッハッハ!気付いたか!?つまり、俺様は不死身なのさ!いくら傷つこうが、一瞬で治しちまえる!お前らが勝てるわけがねぇだろう!」

 「…そんな、バカな…」

 愕然となり一瞬思考が止まった。ハッと吹っ飛ばされたグリンのことを思い出した。

 「グリン!大丈夫か!?」

 オーク王から目は離さず安否を問う。

 「だい…じょうぶだ…。とっさに…ガードしたから…な。」

 声を絞り出している。生きてはいるがまともな呼吸が出来ない状態のようだ。オーク王に目を向けているレミーからは見えないが良くて骨折、下手すれば臓器を損傷したのかもしれない。

 「さあて、なぶり殺しの時間だ!楽しませて貰うぜぇェ!!」

 

 魔剣の単眼に光が戻った。視界に入ったのは見覚えある人間の姿だった。

 (あれは、グリンか?随分とやられとる。相手はオークの王か。どうやらワシに封印の術を施した魔法使いのオークが死んだおかげで意識を取り戻せたようじゃな。)

 グリンは片膝をつく姿勢でうずくまり、必死に息を整えようとしていた。オーク王の一撃を受ける瞬間本能的に左腕を動かして、前腕に固定していた小型の盾バックラーにより防御した。レミーはグリンが食らったオーク王の強烈な一撃からもはや戦闘不能と踏んだが、頑丈なこの戦士は自らの状態を左腕とアバラの骨にヒビが入ったがまだ戦える、と判断し戦闘に復帰しようと痛みがマシになる呼吸のリズムを探っている。

 (あの様子だと、また無茶をしようとしておるな。魔法オークが使う下位の封印は解けたが、人間の結界術師が施した封印の残滓のせいで声を出すことも出来ぬ。助け船は出せそうもない。一時でも同行した奴が殺されるのを黙って見ているだけとは情けない話じゃ。)

 剣はふと、周辺一帯に魔力の薄い結界が張られていることに気付いた。

 (これは…通話魔法が張られているな。…意識の深淵をさ迷う中で…そうじゃ、ワシは魔法の技能において誰よりも…)

 通話魔法は利便性が高いが実のところ、致命的な欠点を持つ。他の魔法使いから干渉が比較的容易である。

 (ワシなら、魔法の一部分を乗っ取り利用することが可能なはずじゃ。そして、グリンがこの場所にいるということは…)


 バナーは自らがバドリーに代わり指示を出すため、通話魔法の対象を騎馬隊副長格の団員に切り替えていた。通話魔法は事前準備として、対象者を術者がはっきりイメージするために顔と体格、名前や声等を覚えておかなければならない。各隊の副長格も覚えていたはずだが、不十分だったか?と通話が途切れがちな状況に苛立ちを見せている。更に、オーク王との戦闘状況も気になる。望遠鏡で度々確認するが、不利な展開に見える。だが、敵兵達との総力戦は佳境であり戦力は割ける状況ではない。通話をするにもバナーは目の前の作戦に集中しなければならない。タイミングのミス一つで総崩れの可能性が高い作戦なのだ。

 (クソッ、そっちはグリンとレミーの2人でなんとかして貰うしかない!頼むぞ…)

 

 (ふむ、相互の認証が甘い1ヶ所だけだが魔力の範囲と流れは捉えきれた、これは利用出来る。だが声が出せぬワシがグリンと通話するのは無理じゃ。やはり探すしかない…、見つけさえすれば意思を伝えられるはず。そうじゃ、ワシとお前とはもはや魔力が馴染んでおる…!)

 

 「誰?」

 キョトンとした表情を浮かべたシャロットに魔法医はどうしたんだい?と訪ねる。

 「治療で疲れたかな?もう少しだけど休憩にしようか。ワシも疲れてきたよ。」

 苦笑いで話しかけたがシャロットは別の反応を示す。

 「…呼んでる?この人のこと、知ってる感じが…まさか!」

 「わっ、ちょっと!?ホントにどうしたの!?あっ、シャロット待ちなさい!」

 「ごめんなさい!わたし…行かなきゃ!!」

 シャロットは急いで宿舎を出て走り出した。体の痛みは殆ど消えていたが、たとえ激痛が走ろうとかまわなかっただろう。風のように走り、正面の半壊した門を目に捉えた。

 (近い!近くにいる!剣さんが!お父さん、今行くから!)

 目の前に突如数名の団員が立ちふさがった。

 「待て、どこに行く!」

 シャロットは構わず飛び上がり、かわす。だが着地と同時に腕を捕らえられ地面に組伏せられた。

 「…グリンの娘だな。どこに行く気だ?」

 「…うぅ、えっと…ハヤトさん?わたし、行かなきゃ!離して!」

 「駄目だな。俺達は作戦が進み最終的に打ち漏らしたオークどもが町へ侵入するのを防ぐ任務を負っている。余計な出入りは任務に支障をきたすかもしれない、大人しくしていろ。おいっ、縛りつけて町中へ連れていけ。」

 「お願い!お父さんが危ないの!剣さんが教えてくれた!」

 「訳がわからんことを。…だとしてもお前のような小娘に何が出来る。あの門の先は、戦場だ。」

 ふっ、と手応えが消えた。ハヤトのほんの、一瞬の迷いの隙をついてシャロットは柔らかな体で押さえこむ腕を抜け出した。

 「なっ…?」

 あっという間に門の外へ走り去ってしまった。

 「…信じられん。バナー、しくじった。グリンの娘が町の外に出た。俺のミスだ、すまない。」

 報告を受けてバナーはまた、懸念が増えて焦りを見せた。

 「なんだと!?…いや、こっちもそれどころじゃない!もういい、行かせてやれ。こっちの作戦に集中しなければ全てが終わりかねない。」

 もはや運に天を任せるか、そういう心境からバナーは気持ちを目の前の戦況ひとつに切り替える。


 「グワッハッハ!どうしたっ!?避けてばかりじゃないか!俺様に傷の一つでもつけて見やがれ!」

 レミーはさっきから殆ど自ら攻撃していない。既に魔力も尽きかけており、魔法剣はあと1回撃てるかどうかだ。だが、たとえまともにオーク王へ衝撃波を当てたとしてもダメージにはならないだろう。そして、オーク王の旗竿による攻撃。思いの外、練度が高い。武術の達人による棍捌きのようであり、剣を扱ったときとは比べるべくもない。棍など刃の無い武器の利点は攻撃距離を自在に変えられる面にある。握りの前方で中距離、後方で近距離の攻撃が可能だ。リーチの短いファルシオンでは懐に入らなければ有効な攻撃が出来ず、例え入れても返しの一撃が来る。オーク王の一撃はいずれも致命的な威力がある。不意打ちでもなければ近寄るのは自殺行為に等しい。

 「…ほう、しぶといじゃねぇか。」

 レミーは自分の後方に向け、オーク王呟いたことに気が付いた。

 「…まあ、な。」

 「…グリン!?」

 振り向くと、グリンが剣を構えオーク王を睨み付けている。

 「…待たせたな。…やるぞ。」

 レミーはこの男こそ不死身なのでは?と、むしろオーク王以上の戦慄を覚えた。

 (こいつも充分怪物染みてやがる…。)

 レミーがゴクリと唾を呑み込んだと同時、グリンは弾けるように走った。一呼吸にすら足りない時間でオーク王を武器の攻撃範囲に捉える。オーク王の攻撃速度はもちろん並みではない、が上回る速度でグリンの大剣は右手首を切り落とす。

 「…キサマァアッ!くらえっ!!」

 オーク王は怒りの形相を見せて片手で旗竿を振り下ろす、グリンはそれを避け様に地面に落ちた手首を遠く蹴り飛ばした。更に片手により振り回される金属の旗竿を避けきり攻撃範囲から脱してようやく動きを止める。

 「…貴様ぁ、試したつもりか!?ふざけやがって…」

 距離がとられたことでオーク王はやや冷静になっていた。

 「…生えるかどうか、ってぇことだな?切り離した部分が戻らなければ完全な不死身じゃあない、不死身じゃなけりゃ勝機がある。まずは失敗するリスクの高い首を狙わず、手首で実験したのか。体中いてえだろうに冷静だな、マジで殺すのが惜しいヤロウだ。」

 グリンの顔は痛みにより紅潮し、脂汗が絶えず滴っている。だが表情はたしかに冷静そのもの。修羅場は幾度も経験し乗り越えている、グリンにとって痛みなどその乗り越えてきたひとつでしかない。

 

 (グリンの奴め、屋敷での戦闘で知ってはいたがいくらなんでも痛みに耐性がありすぎる。それだけ死線をくぐってきたということか…、いやもしかしたら娘を守るあの戦いがこの並み外れた精神力を造り上げたのかもしれんな。…娘よ、早く来い…!この男にお前を託したことは間違ってなかった!お前自身の為にも、この男がここで命を失ってはいかん!あの時何も出来なかったワシとお前が、今度はグリンを守らねばならぬ!)


 レミーは数秒我を失っていた。同格とみていたグリンの凄みに見とれ、頼みにしている自分に気付いた。

 (バカな!?俺が奴に憧れるだと?…勇者と旅した2年で何があった?差がつくほどに奴は…。だが俺も戦い続けていた!3桁を超える魔物を切り、時には命を失うかと…いや、思えば勇者が訪ねてきたとき俺ではなくグリンを選んだのは、その時点で俺と奴との実力の差を見抜かれていたのかもしれない。俺自身気付いていたのかもな、認めたくなかっただけか…。)


 「さて、実験結果の発表だ。」

 オークの王の切断された手首から泡のように細胞が盛り上がり、呆気なく手が生えた。

 「残念ながら、貴様の思惑は外れた。無駄にしんどい思いをしただけだったな。おまけに俺様は今非常に冷静だ。隙なども突けんぞ。さあ、どうする?」

 ニヤリと笑うオーク王にグリンは剣を向け意思表示する。

 「あくまでも、抵抗するか。だが、さすがに俺様もこれ以上付き合う気はない。まあ、最後のはなむけに俺様の本気の中の本気を見せてやろう。」

 (手首は治っちまったが、まだ頭部の治癒も可能だという証明ではない。あくまで切り離した部分が治らなければ確実、というのを見たかっただけだ。可能性は低くなったが、失くなったわけではない。頭部は体の機能における最重要部位だ、他の部位と違うというのはありえる。)

 グリンはあくまで首を切断すればオーク王の命を絶てる可能性に賭ける。

 「さて、目に焼き付けろ。お前より先にゴミが死ぬぞ。」

 オーク王が向きを変えた。グリンの全身に寒気が広がる。旗竿を構える姿勢、何度も見たことがある。あの威力が脳裏によみがえる。

 「レミー!跳べ!避けろーっ!!」

 オーク王の身体を螺旋のエネルギーが移動し、旗竿に巻いていく。

 「喰らいやがれ!!」

 レミーに向けられた金属の棒の先端から放出された衝撃波は地面を螺旋に抉り進んでレミーを捉える。レミーは咄嗟に、避ける為ではなく相殺するために魔法剣を使ってしまった。レミーの放った衝撃波は螺旋の衝撃に巻き取られ消失した。

 オークのルーツを知るものはいない。が、発生したのはファン王国の東側だと言われている。比較的新しい種族のオークが初めて人間に確認された場所だからだ。その場所は古くから武術が盛んで、勇者の仲間だった武術の達人アスフィンの出身地である。

 

 「レミー!!嘘だろ…、何故あの技をオークが…」

 「ガッハッハ!我がオーク代々の王のみ使える秘技だ!死を超越し、地を抉る力を持つ俺様が人間に負けることなどあり得ねぇ!貴様も観念して死ね!」

 グリンに向き直り再び構える。だが、グリンの判断は早い。既にオーク王へと走り込んでいる。

 「その技なら知っている!気を練る暇なんざ与えるか!」

 グリンは力尽きるまで剣を振り続けると決めた。技を放たれたら終わりだろう。攻め続ける以外策がない。この攻防でオーク王の首を落とす、それだけが勝ち筋だ。だが既にボロボロのグリンの剣技は力強さを失い、オーク王の強打を何とかいなすばかりで刃が首に届くことはなかった。

 「弱い、弱いな!さっきまでの威勢はどうしたあ!?やはり人間ってもんは弱者側だ!弱者は強者に怯えてひれ伏して奴隷として生きろ!それが在り方ってぇもんだ!」

 いなし損なった横凪ぎの一撃で左腕とあばら骨が折れ、背骨にヒビが入りついに地面に転がされたグリンを見下ろしオーク王は言い放った。

 「もはや、大技はいらねぇな。このまま全身を叩き砕いてひき肉にしてやらぁ。」

 (…もう体が動かない…。例え他のオークどもを全滅させたとして、町の連中はこいつを倒せるだろうか…?)

 痛みだけならグリンは耐えて立ち上がるだろう。だが、下半身の感覚が無い。

 (このまま俺が死んだらレイジャの町はこの怪物に蹂躙される。何とか声を出して通話魔法でバナーに伝えなければ…せめて声を…)

 オーク王が片手で旗竿を振り上げた。そして、何者かが跳躍し、旗竿を持つ手首は地面に切り落とされた。

 「何だ!?」

 自分の手首を切り落とした者の正体を確認しようと着地した方向を見た。そこには魔剣を手にした若い人間、いや魔物の女が構えている。

 「なんだぁ、貴様は?何者だ!?」

 すぐさま手を治し、武器を拾いながら問う。だが女は応えない。グリンも何とか首を動かしてその目で姿を見た。魔剣を持つ娘の姿がそこにある。

 (…シャロット?なぜここにいる?…まさか戦う気か!?駄目だ!逃げろ!!)

 グリンは叫ぼうと試みる。だが声が出ない。

 「…お父さん、何を言いたいかはわかる。けど!わたしが今度はお父さんを守る!大丈夫、剣さんもいる、わたしも強くなった!」

設定

通話魔法・・・術者を中心に約1km前後の範囲で通話が可能。術者の技量次第で同時に複数の対象者と通話出来る。便利な魔法に思えるが使用条件が細かく、本文で書いたとおり対象者が既知の人物に限られる他に術者は魔法を使用した場所から移動が出来ない、障害物が無いまたは少ない場所でないとうまく通話出来ない、高低差があると通話出来ない、等扱うには場所を選ぶため使う機会が限られる。1kmという範囲も微妙で使い勝手を考えるとこの魔法を習得するために時間を使うなら別の魔法を、という者が多い。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ