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第4話 うんこ覚醒

「君は選ばれた人だぷー、君にはオラたちの世界を救う力があるぷー。申し訳ないけどもとの世界には戻れないぷー。今は選ばれた事実を誇りに思うんだぷー」


怒髪が天を衝いた。

この悪魔を、俺は許さない。

己の爪が掌に食い込むほどに固く握りしめた手指を眼前き宙を舞う妖精に真っ直ぐ投げ出した。

だが……、


「そんな拳は、オラには効かないぷー」

挿絵(By みてみん)

それは、悠々と言う。

見れば、妖精の目の前にはいつの間にか硬く薄いガラスような円形の壁が展開され、それは幾何学的な模様と規則正しく配置された文字のようなものを淡く光らせていた。自らの知るサブカルチャー的な知識でそれを例えるならそれは、魔方陣、または結界とでも言うのだろうか。

驚愕と分析の後に、受け止められた拳から返る反動が肘にまで伝わる。


「今のままでは君は弱いぷー。だから今からオラが君を鍛えるぷー。まずはこの世界の勇者となるべく力を覚醒させるぷー」


妖精が高く舞う。そして、光を放った。

その光は俺の股間に集まってきた。それと同時に体中の穴という穴から下痢便が溢れてきた。

「これで勇者の力が覚醒したプーね」

光が股間に吸収され光が収まったが穴という穴から下痢便は勢い変わらず垂れ流しになっている。

「これどうやって止めるんだよ‼︎」

身体中から出てる下痢便はそんな叫びすら届かず溢れ出てくる。

助けを求めようと焦りを顔に浮かべながらpooさんを見るとニタニタと悪魔のような顔を浮かべていた。

やっぱりクソ野朗だと思いながら睨んでいると

「うんこを我慢するやり方と一緒プー」

一通り楽しんだのかやっと止め方を教えてくれた。

それなら得意だと思いすぐさま身体中の穴という穴をうんこを我慢するときのように締める

すると今まで何も気にせず垂れ流しになっていた下痢便の勢いが弱まってきた。

なるほどと思い気をぬくとまた穴という穴から下痢便が溢れてきた。

「おい!これじゃあ力抜いたらうんこ垂れ流しじゃないかよ!!」

俺は怒りとうんこにまみれながら言った。

すると

「そんなことは知らないぷー。

こっちの世界ではその状態がデフォルトだぷー」

そうなのかそれじゃあ問題ないな。俺はそう思った。そのまま山の麓あたりまで行くと町が見えてきた。そこにはpooのような妖精の形のしたようなものから、人間のような泥を被った生物までいた。まるで、どこぞのジブリ作品から出てきた腐った神様が大量出現したようだ。そこには主に屋台が出ていた。ちょうど腹も減っていたし寄ることにした。しかし、ここでの金はない。気づけばpooは消えており、どうしようかあたふたしていると、「なんばしよーと?」そんな気さくな博多弁で話しかけてきたのは、喋るウ○コだった。方言を含めた慣れない表現に言葉の意味を寸秒考えてから答える。


「お腹が空いてしまったんだが、お金を持っていないんだ。この近くで手軽にお金を稼げるようなところはないか?」

「お兄さんは旅のものかい?それなら、ここから東の方にいいところがあるべ。そこにはお兄さんみてぇな旅人も沢山いるはずやけん。一度行ってみりん」


流暢に様々な方言を切り替えながら、喋る糞便は親切にその道を教えてくれた。

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