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現代兵器で異世界革命  作者: 多田 貢
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001 天職[ヒューマン エンド]

気がつくとそこには白い世界が広がっていた。周りを見渡しても同じ景色だ。しかし、そこには見知らぬ人が一人いた。その人が誰なのか推察していると話かけられた。


「よく来た、一ノ宮雅人いちのみやまさと


「君を呼んだのには訳がある。君は今死を迎えようとしている。しかし、死んでもらっては困ると思った。君は神の因子を宿しているのだから」


何のことだろうか?死んでしまうことは事実だが、お伽話を信じようとは思わない。


「君は昔に追放した神の子孫である。しかし、その子孫まで適用しようとは思わん。だから、君を神にしようと思う。いや、元に戻ると言った方がいいかな。」


しかし、どうして急にそういうことになったのだろうか?先祖が神だとは伝承では聞いてきたが、まさか本当だとは思わなかった。まして、私が神になるとは・・・。


「何故、私を神にするのですか?まだ証拠の無い段階で言われても怪しいとしか思えません。また、その説明をして欲しいですね」


「うむ・・・では、証拠として神の御技を見せよう。」


創造クリエイト


光ったかと思うと、そこに鳳凰がいた。私は驚いた。伝承にしか存在しない鳳凰が知っている形で現れたのだから。唖然としていると神が言った。


「これは私の能力だ。信じてもらえたかな。君を呼んだのは、人手不足解消のためであり、死にかけであった神の因子を持つ者だったからかな」


「結局のところ、世界が多くなりすぎて管理が行き届いていないから、元神に一部任せようということ。まぁ、天啓を与えたりして今はバランスをとっているけど、時間の問題かな。神を新しくつくるにしても時間が掛かる。そこで、性格のいい元神を復活させることになった」


どこも人手不足なのか。人間と変わらないなぁ・・・。


「しかし、元神は神力を追放時に無くしている。だが、その能力までは失っていない。神力だけを戻せば神になる。そこで私の出番。私が君に神力を注ぐ。これでいいかい?」


「んっ!?あーありがとうございます」


「では、君に神力を注ごう」


すると、神から光り輝く何かが流れて来た。それは、私のところに集まり、私の中に入っていった。何とも不思議な感覚であると思っていると、神の時の記憶が蘇ってきた。神の能力のことやどうすれば使えるかなどが実際に使ったかのように分かる。しかし、その記憶にないものが混ざっていた。私の能力は主に炎系統である。|天照大神≪あまてらすおおみかみ≫などと同じ系統なのだろう。


「何か別の能力が混ざっているのですが」


「ああ・・それか、それは私の能力だ。私の能力は創造クリエイト万物を創ることができる。だから、神々のあいだでは創造神と呼ばれている。あと、世界もつくれるぞ」


先ほどまでの威厳が無くなってきて、自慢したい子供のように聞こえる。


「ということは、創造神の創造の能力が使えるということですか?」


「いかにも」


「では、どのようにして使うのですか?」


「それは先ほどのように|創造≪クリエイト≫と言い、創りたいものを思い浮かべると出来る。他にも、呪文のようにしても出来る。便利だぞこれは」


まぁ、便利ではある。しかし、使い方次第で危ないものでもある。そこに注意しなければ。


「まぁ、だいたいの用事が終わったところで、君を一旦地球に返そう」


今の今まで忘れていたが、今私は死にかけである。しかし、このままでは死んでしまう。どうしようか悩んでいると。


「一応、神の加護というやつをかけておいた。君は神といってもまだ若い。なので、神力をコントロール出来るようになるまで加護を付ける」


「ありがたい。やるとしてもすぐに死んでしまっては元も子もない」


「うむ。では、また再び会おう」


すると、私は光に包まれた。気がつくと暗殺者が引き金を引いたところであった。私は反射的に避けようとした。しかし、その必要はなかった。弾は、途中で止まっていた。暗殺者は驚いている。無理もないだろう。物理法則ではありえないことなのだから。だが、そこへ警備隊が来た。暗殺者は警備隊に取り押さえられ、動けなくなった。そして私は警備隊に牢屋に入れるように指示した。警備隊が出ていった後、私は窓に近づいた。


「まさか、天皇家の私が先祖と同じ神になろうとは・・・・」


と呟きながら執務室の窓から空を見上げた。

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