第4章
今日から部活動を含めて充実した学校生活が始まる
たが、その1週間が過ぎて何故かフェイズの様子が無い
すると明莉は休み時間を使ってフェイズを捜し、例え時間が足りなくてもめげずに捜すと2日後の6時限目の休み時間の時に第二音楽室で見つかったのだが何故か扉の鍵の締まる音が聞こえた
明莉「えっ…!?」
すると明莉は慌てて我武者羅に開けようとしているが扉の鍵が締まっているので開く訳がない
明莉「ねえ、開けてよ!お願いだから開けてよ!開けてってば!開けて…開けて…開けて…開けてよ…本当にお願いだから開けてよ…!」
するとフェイズは明莉が無理矢理ドアを開けようとしている所に気付き近づく
フェイズ「ったく、うっせえな…
何も考えずに自力でやる馬鹿か?」
明莉「うっ…、酷い…
流石に馬鹿って言わなくても…」
すると明莉がフェイズに見せたのは絶望に泣き続ける子供の様だった
それを見たフェイズは渋々と明莉を慰める
フェイズ「ったく、仕方無え奴だな…
流石に泣き続けたって何も解決に成らねえだろ…」
明莉「うん…、でも、どうやって…?」
フェイズ「脱出に決まってんだろ馬鹿!」
明莉「その言い方酷いからやめてよ…」
フェイズ「はあ…」
すると、フェイズは溜め息して明莉を無視するかの様に脱出法を探す
フェイズ「先ずは他の出口を探さないとな…」
フェイズは他の出口を見つけて扉を開けようとすると電動で締まってる所為か開きそうにもない
フェイズ「やはり、そうだと思った」
明莉「このピアノって…」
フェイズ「ピアノか…
何故、ピアノのコードが出口に繋がってるんだ?」
取り敢えず、フェイズと明莉は周りを見ながら脱出法を探す
明莉「ねえ、フェイズ
ピアノのコードの穴が何で沢山有るの?」
フェイズ「知らねえよ…
とはいえ、脱出法を開く為の鍵なんだと思うな…」
明莉「そうなんだ…
それを探せば良いのね…」
予め周囲に有るのは壁紙、棚、箱が有る
フェイズ「棚から始めっ………クッ、クソ…
開かないか…
仕方無い、箱の場合は棚の中だしな…
壁紙から解くか…
確か、壁紙には…ベートーベン、バッハ、モーツァルト、シューベルト、誰…?」
明莉「確か、宍戸麗美さんよ」
フェイズ「そんな作曲家知らねえな…」
明莉「違うわよ、芸能人よ!」
フェイズ「そんな昔に芸能人っていうのは居るんだな…」
明莉「そんな訳無いでしょ!」
フェイズ「だよな…
とはいえ、ピアノが有るんだし弾いてみるか…」
明莉「えっ、ピアノで曲弾けるの?」
フェイズ「そんな訳無えよ!」
明莉「ふ〜ん、そうなんだ…
実はね、私はピアノで曲弾けるのよ!」
するとフェイズは明莉を無視してピアノで「シシドレミ」を弾くと棚から鍵が開く音が聞こえた
次に棚を開けて中を調べてみると見た感じの通り箱が有り、その隣に赤、青、黄色のコードが有る
ちなみにそのコードはピアノと箱に繋げるのが分かるがどのコードで繋げれば良いか分からない
それに対して、箱には上面に5XILE、111、7nine、°3-uteと書かれているが明莉は心当たりが有るかの様に直ぐに反応した
明莉「あっ、分かった!
アルファベットと数字で法則が決まってるのよ
確か、5XILEはEXILEだからEが5に成ってるからEで
111はAAAだからAが1に成ってるからAで
7nineはgnineだからgが7に成ってるからgで
3-uteは°C-uteだからCがに3成ってるからCね…
これで良しっと!」
明莉はパネルが正しく成るまで押して認証を押すと「ピピピピピッピッ…ピッ…ピッ…」と音が鳴り始まる
明莉「えっ…、どういう事!?」
フェイズ「ったく、この馬鹿が…
それは時限爆弾に決まってんだろ…!」
明莉「嘘!?フェイズ、ごめんなさい!
私の所為で…」
フェイズ「大体意外性で怪しいとか思ってなかったのかよ…?」
明莉「うっ…、うん…」
フェイズ「やっぱ図星かよこの馬鹿が…
仕方無い、兎に角この時限爆弾を止めないといけないな…」
すると余計な話しで時間を食ってしまい「ピピピッ」という音が鳴り手前の側面を確認してみると爆発までの時間が3分切った
フェイズは箱のコードが有る面を調べると「音の色が無いコードを繋ぎ奏でよ」と書かれているのに気付く
フェイズ「これって、どういう風に解けば良いんだ…?
明莉、これがどういう事なのか分かるか?」
明莉「ごめんなさいごめんなさい…
私の所為で…私の所為で…」
フェイズは明莉に知識を用いたヒントを求めたが見た感じの通り聞ける状況じゃない為、自分で解く事にした
フェイズ「ったく、仕方無えな…
確か、ピアノには「ドレミファソラシド」という感じであるがその音階の接点を合わせなきゃいけないよな…
となればコードの色を英語に変換してみたら赤はレッド、青はブルー、黄色はイエローの筈だが赤の場合はレッドでドレは駄目だと思うな」
このままフェイズは推理が迷想していると時限爆弾が「ピピピピピッ」と音が鳴り見てみると2分切ってしまった
フェイズ「クソッ、時間がどんどん無くなっていくな…
だが、こんな時に冷静になれ…!
…………………………、そういえば、青って別の言い方でシアンっていうのが有ったな…
そうか、シも抜けば良いのか!
となれば黄色のコードを繋ぎ、ミファソラを弾けば…」
フェイズの予想通りに時限爆弾は止まった
フェイズ「はぁ…一時はどうなるかと思った…
明莉、時限爆弾は止まったぞ!」
明莉「お願いだからお願いだから…
私を許して私を許して…」
明莉はまるでフェイズの声が聞こえないかの様に見向きしない
すると、フェイズは考えて取り敢えず頭突きしてみた
明莉「いっ、いったぁぁぁい…
何するのよこの馬鹿!
大体、力加減に気を付けずに何でそんな事するの?」
フェイズ「呼んでるのに気付かないからだろ!
それはそうと時限爆弾は止まったんだが?」
明莉「えっ、そうなの!?
ごめんなさい、あまりにも不安で取り乱しちゃって…」
フェイズ「明らかに異常な程に取り乱し過ぎだろ…」
明莉「うっ…、本当にごめんなさい…」
フェイズ「さて、箱の中を調べるか…」
明莉「駄目っ!」
明莉はフェイズのやる行動がまた危険な事するのではないかと疑い手を振り払う
フェイズ「何で邪魔するんだよ?」
明莉「だって、不注意にやるとまた危ない目に…」
フェイズ「はぁ…、流石にそれは疑い過ぎだろ…
そもそも、始めの場合は基本的に疑う必要は有るが次に危険な事が来るのは然程高くないだろ…」
明莉「えっ…?
う、うん…フェイズのやる事が間違ってなければもう邪魔なんてしないわ」
一度、明莉に止められてしまったフェイズは再び箱の中を調べるとマクドナルドのチラシと泥遊びをしてるアフリカ人の子供の2枚のポスターが入っている
それを見た明莉はその答えが分かったかの様にドを弾くが全然反応しない
明莉「あれ、全然反応しない…?」
フェイズ「流石に答えが単純な筈じゃないだろ…
確か、見た感じによるとフライドポテトが怪しいな」
明莉「だったら、ラドが正解なんじゃない?」
フェイズ「だからってそのまま入れるかの様に解くのはどうかと思う
何故、アフリカ人のポスターが有る?」
明莉「そ、それは…分かんないわ…」
フェイズ「思ってた通り駄目だと思った…」
明莉「うっ…、酷い…」
フェイズ「要するに思うのはアフリカ人の子供で頭文字のアを子供として見立て小文字のァに成り、フに組み合わせてファに成る
そして、泥というのは濁ってるっていう訳だから濁音に変換する必要が有る
濁音の変換に関してはポテトからボデドにさせるがその中でドが取り出せる
だとすると答えはファラドドの筈だ」
すると、フェイズの予想通り出口の扉が開いた
明莉「やった…、やっと出られる様になったのね!?
有難うフェイズ!」
フェイズ「はぁ、一時はどうなるかと思った…」
すると、6時限目が始まるチャイムが鳴った
明莉「あっ、いけない!?
6時限目が始まっちゃったわ…
フェイズ、ほら行くよ!」
フェイズ「断る」
明莉「えっ!?」
フェイズ「行きたきゃ自分だけで行けば良いだろ…」
明莉「もう、本当に怒られても知らないわよ!
さてと、急がないと…」
明莉が急いで行く所を見るとフェイズは呟く
フェイズ「結局外れか…
だとすると、他の所を探さないとな…」