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第2章

 フェイズ「やはり、居たか…」

 明莉「うぅっ…、フェイズ君有難う!」

 フェイズ「うわっ!?ちょっと待て、いきなり抱きつくな!

ってか、胸が当たってるぞ…」

 明莉「あっ、ごめんなさい!

 フェイズ君がこんな私を救ってくれたから神様だと思って…」

 フェイズ「大袈裟過ぎるだろ…」

 明莉「所でネシアちゃんは何処に居るの?」

 フェイズ「ネシアか…

明莉、ついて来い」

 明莉「うん…」

 明莉はフェイズについて来るとその部屋にネシアがフェイズに甘えて来る

 ネシア「あっ、お兄様!

お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様…」

 明莉「随分と好きなのね…」

 フェイズ「まあ、例え義理ではあろうが兄妹みたいな感じだからな」

 ネシア「お兄様は、アタシの為に世話とかしてくれてるんだからね」

  明莉「そうなんだ…

仲が良いのって羨ましいな…」

 フェイズ「そうか、確か明莉には兄が居る筈だが仲が悪いんだよな…」

 明莉「でも、元は私に優しくしてくれた筈なのにお兄ちゃんが暴行事件の影響で仲が悪くなって…」

 ネシア「ふ〜ん、そうなんだ…」

 フェイズ「そういえば、明莉は牢屋の所に来て何か気付いた事無いか?」

 明莉「えっ、意識が朦朧としてたから気付かなかったけど…?」

 フェイズ「そうか、この館について知りたいか?」

 明莉「うん、勿論知りたいわよ!」

 ネシア「アタシが一緒に居るのは駄目だよね?」

 フェイズ「それな…、ネシアのトラウマにも関わりが有る訳だしネシアは自由にしてて良い」

 ネシア「うん、分かった」

 明莉「ねえ、フェイズ君

この館に血の跡とか見るけどあれは何なの?」

 フェイズ「確か、それはネシアが喰い散らかした跡だ」

 明莉「えっ…、今何て言ったの…?」

 フェイズ「それは今話す話ではない」

 明莉「それはそうだったわね…」

 フェイズ「明莉、見てみろ

牢屋に血文字が書かれてるぞ」

 明莉「本当だ…

たすけてって書かれてるのは牢屋の中に居た人が書いたのでだよね…?」

 フェイズ「そうだ

確か、ネシアは生まれた時から人間とは違っていた

そう、人喰いの怪人として両親にも嫌われていた

だから、ネシアは孤独に苦しめられ自由も無く悲しんでいた

例え、ネシアは下部に食事を与えられるにしろ本当に関わろうとはしてなかった

だから、3年程過ごしていたが我慢が出来ずその下部を喰い殺し他の人まで喰い殺した

だが、結局は独りだけでいつも居る牢屋で血文字で救いを呼んでも意味は無かった

次にした行動は不思議な事にもその壁を破壊して掘り進み死体を食して補給しながら奥まで行った結果が聖陽学園の倉庫へ着き、壁の破壊に気付いた恐れた人はネシアに喰われたみたいだ」

 明莉「それは悲しいわね…

何でネシアちゃんは嫌われないといけないのか分からないわよね…

でも、其処までして人を喰う理由なんてあるのかな?」

 フェイズ「明莉、普通に考えなくても分かるだろ」

 明莉「どういう事?」

 フェイズ「人を恨む上で喰い殺したのに決まってるだろこの馬鹿が!」

 明莉「うっ、酷い…」

 フェイズ「確か、私がネシアに会ったのは聖陽学園の学園祭で会ったという訳だ」

 明莉「確か、聖陽学園は私の祖父が作った学校で私はよく行くわ

フェイズ君もいつも学園祭に行くんだね」

 フェイズ「いや、それは気紛れと勘で行ってたし、ネシアに会って以来行かないな」

 明莉「そうなんだ、それは残念だね…」

 フェイズ「かつて、私もネシアと同様独りだった

そして、色の特徴も似ていたから同居を始めた訳だ」

 明莉「色?」

 フェイズ「確か、髪と眼の色だ」

 明莉「でも、髪の色が違うわよ」

 フェイズ「私の元の色がそうであって少しずつ黒ずんでる感じだ」

 明莉「それでネシアちゃんの髪は明るいままなんだね」

 フェイズ「そういう事だ

大体、私はネシアの面倒を見ていた訳だしネシアにとって私は欠かせない存在だと感じてるそうだ」

 明莉「そうなんだ、それは良かったわね…

うっ…、眠気が…」

 フェイズ「じゃあ、ネシアの部屋で寝ると良い」

 明莉「そうするわね

お休みなさい」

 フェイズ「お休み

(いつもネシアは私の部屋で寝てるからな…)」

 このまま日が過ぎて行くのであった

第3章

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