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花火  作者: 瑛彪・玄彪
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 早起きのセミが、我先にと鳴き始めた。

 

 今日も暑くなりそうだ。


 寝癖を直しながら、空いてる方の手で、日めくりカレンダーの昨日を剥ぎ取る。皮がむけてピカピカの今日の日付を見るなり、僕の動きがフリーズした。



 八月十三日。

 


 この日が金曜日に当たるなんて、祭り好きの僕は花火大会のことで頭がいっぱいで、まったく気づかなかった。


 毎年八月十三日は、白河花火大会の日。


 何もないこの町が、キラキラ輝きを放ちながら活気付く日である。


 それが、こんな不吉な日付になるなんて。

 今日は何も起こらない平和な日になりますように・・・と願いはするけれど、何も起こらないはずがない。第一、花火大会という夏の一大イベントがある。町中が浮かれるのだ。無事でいられるはずもない。むしろお祭り野郎な自分が、今日一日音無しくしていられるかの方が問題である。


 とにかく、自習帰りに見れたら見る、と家に云い残して、自分に云い聞かせて、僕は家を出た。


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