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日常

 琢磨はまたいつもの教室で昨日起きたことをぼんやりと思い出していた。確かに自分は北アメリカ大陸に行って来た。パスポートも持っていないのにだ。ヒイは日本に帰ってきた後、自分の中に肉体も意識も折りたたんで眠りについている様な状態になっている。但し奥の部分で彼との融合が続いている事は本能的に理解できた。


 普通なら夢でも見たんじゃないかと疑いたくなるような出来事であったが、何が気にいったのか自分の上着の胸部分に住み着いてしまった小人の存在が、それが事実であった事に確証を与えてくれる。


 そうして昨日ヒイから聞いた話が頭に浮かんできた。

「縄文?確かに土器には縄を使って模様を刻むが、この体に入っている模様は龍を模したものだ。中国から伝わった伝説の生き物?いや、龍はヤマト古来の存在だよ」


 教室から窓の外を見ると、青い空に白んだ月が見えた。琢磨はもう少し歴史の授業は真面目に受けようと思っていた。

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