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Ω≠α  作者: cat
1/8

第1話 みんなでカラオケを楽しんだら…

ここは日本のとある住宅街、ここで暮らす16歳の少女、ケイキは学校へ登校するため、自分の部屋で制服に着替えているところだ、ふんふん♪と鼻歌を歌いながら

クッキ「朝からご機嫌だね、ケイキちゃん」ケイキ「クッキ!」

ケ「えへへ、だってクッキといると毎日楽しいんだもん、それじゃあ行ってきま〜す」ケイキは2階の階段を駆け降りて玄関を出た 母親「気をつけてね」



ケイキは学校へ向かう途中、友達のチョウコが絡んできた チョウコ「おはよう、ケイキ」ケ「おはよう」チ「どうしたの?凄く元気そうだよ?」

ケ「あそれクッキにも言われた、どうしてだろ?天気がいいから?」チ「天気…相変わらず、ケイキのコメントは面白いね」と愛想笑いをしながら言った ケ「?」



その後2人は通っている高校、真朱真路学院に着き、そこで1時間目の授業を終えた

ケ「ふぁ〜あ、やっと1時間目終わった〜ん?」ケイキの座席は教室で最も窓側、そこから右斜め前の座席に座っているショコラが見えた

ケ「ショコラちゃん♪」シ「ケ、ケイキちゃん!?ど…どうしたの?」ケ「授業中寝そうだったでしょ」シ「そ…それは」ケ「私もすっごく眠かった♪」シ「あ、あはは」

ケ「ねぇショコラちゃん、今日放課後カラオケ行かない?チョウちゃんとクリミちゃんも誘って」シ「...え?今日?」ケ「そうよ?」シ「(えーーーー、ヤダヤダヤダヤダちょっと待って、いきなりは心の準備が…あでもこれで今日はちょっと楽しいかも?でもカラオケはちょっと…)」ケイキは目を輝かせている シ「そ…そうね、うん、行こう…」ケ「ほんと?じゃあ4時にビスケトに集合ね」シ「う、うん」



2人とも学校が終わり、カラオケ店、ビスケトの入り口付近で残りの2人を待つケイキとショコラ ケ「もうすぐだね」シ「う…うん」そうこうしている内に、残りの2人、チョウコとクリミが一緒に到着した クリミ「お待たせ〜2人とも〜待ったかしら〜」ケ「クリミちゃん、チョウちゃん、うんうん、私たちも今来たところだよ」と笑顔で返した、ケイキはただ気を使っただけなのだが

しかしケイキのこの返しにショックを受けたのが1人いる チ「ち、ちょっとーーーー、い、今のは、完全にデートの待ち合わせに早く来た彼氏のいうセリフだよ!?」チョウコだ

ケ「へ〜そうなんだ!」チ「へ〜って!!!」シ「い…今のはそういうつもりで言ったんじゃないと思うよ…」チ「え?そうなの?」ケ「?」

シ「(チョウコちゃん分かりやすいなぁ、チョウコちゃん、ケイキちゃんの事好きだもんね)」



そして一行は店内へ入った、ビスケトは一階建てのカラオケショップで、部屋は全部で7つほど用意されている、部屋には一面白い壁に古代ギリシャ風の模様が所々に描かれていて、気持ちよさそうなソファーもある

ケ「わぁ〜〜、かわいい〜〜」ク「確かに〜見かけに反して以外と綺麗ね〜」チ「結構広いし」

ケ「よぉ〜し、じゃあ店員さんが来る前に一曲は歌っちゃおう♪」この時3人とも、それ言うなら逆じゃね、みたいな事を同時に思った チ「歌ってる最中に店員さんが来ると恥ずかしいから歌わないでおこう…なら分かるけど、なんで来る前に歌おうの発想になるのよ!」ケ「え?これが普通じゃないの?」チ「それは知らないけどどちらかと言えば珍しいと思うよ!?」シ「(チョウコちゃん楽しそう…)」

その後結局すぐにドリンクが届き、ケイキの作戦は失敗に終わった ケ「なんで!?」

かくして、少女達のカラオケが幕を開けた、まず最初に歌うのは チ「ようし、まずはボクから」チョウコである、チョウコの歌う曲は、王道の流行ソング、歌は可もなく不可もなくといった具合で、点数も82点である

チ「ふぁは〜、歌った〜」ケ「チョウちゃん上手、よぅ〜し次は私!」ケイキの歌う曲は6年ほど前にリリースされた超マイナーな曲、しかもテンポも速く転調が激しいなどかなり高難易度の曲であるがなにより歌詞がめちゃくちゃ暗く、その上で変にテンポが速いので盛り上がろうとしても盛り上がれない曲なのである

尤も、そのせいで場が地獄みたいな空気と化している中クリミは平然とドリンクを飲み干しているのだが

ケイキの曲が終わった、採点は86点である チ「(結構上手かったーー)」ケ「ふぅ〜、気持ちよかった〜」そんな歌い終えたばかりのケイキへチョウコが話しかける チ「やっぱり凄いよケイキちゃん!歌上手いね!うん!」しっかりとケイキを褒め、地味な所でも得点を稼いでいく ケ「ありがとう!チョウちゃん」ケイキには効果がないようだ

ケ「っていうか、クリミちゃんさっきからドリンクめっちゃ飲むよねー」ク「え〜?だって美味しいもの〜」チ「いつのまにか2杯も飲んでるし…」ケ「なんていうか、クリミちゃんってゆっくりしてるっていうか…マイペースだよね」ク「あらそ〜う?なら、丁度わたしの話題が出た事だし次はわたしが歌いましょうね〜」とクリミは席を立ってマイクを取った

ケ「そう言えばクリミちゃんってなに歌うんだろう?」チ「そういえばクリミとは始めてきたかも」

ク「それじゃあ〜歌いま〜す」普段マイペースでゆっくりしているクリミが選んだ曲は、ゴリゴリのロック曲だった、「いやなんでやねん!?」と口を揃えてツッコンだのはいうまでもない。ちなみに点数は64点である チ「(下手なんかい!)」

シ「(やばい…そろそろ順番的に…)」ケイキとチョウコが誰か歌っていない人はいないか話している

ケ「あ、後ショコラちゃんまだだったよね」シ「(やっぱりーーーーー)」ケイキがショコラに近づいて ケ「はいこれ♪」とマイクを手渡した シ「え…えと…私…だよね…」ケ「そうだよ?」

シ「(とうとう私のターンに…はぁ今だけ帰れないかな…)」ケ「あれ?ショコラちゃん歌わないの?せっかくだから歌おうよ♪」シ「う…歌うわよ、えっと…今から曲決めるから」

そうしてショコラは遅いと言われる前にさっさと曲を選んでいる、シ「(な…なににしよう…こういうのって普通は流行っててテンポの良い曲を選ぶんだよね!)」

ショコラはそこまで難しくなく、且つ誰もが知っているような曲を選んだ シ「じ…じゃあ歌うね」ク「(ショコラちゃんが歌う所って想像してないかも〜楽しみ〜)」

ショコラが歌い始めた、以外にも声は良く、見たところ音程も取れていそうなのだが声が極端に小さく、歌っているのに機械に認識かれていない箇所もある始末である

チ「(へぇ〜結構いい声)もうちょっと声大きくしたら?あまり良く聞き取れないからさ」シ「(もう!分かったわよ!本気で歌えばいいんでしょ…)」

ショコラは声の音量を一気に上げた、するとどうでしょう

高校生とは思えない、美しくも力強い歌声、音程を完璧に捉える無意識のテクニック、究極とも思えるリズム感…普段の彼女からは想像もつかない圧倒的な歌唱力にこの場にいる誰もが魅了され、それはクリミでさえもドリンクを飲む手を止める程である

ショコラが歌い終えた、点数は驚愕の99点、逆になにで間違えたのか個人的にすごい気になる…おっと、うっかりト書きである私も見入ってしまった

ケ「す…凄いよショコラちゃん!!!」チ「うん、マジでこれは天才だよ」ク「本当、私びっくりしてドリンク飲めなかったもの〜」

シ「え///そ…そうかな//…ありが…とう(本当はもっと出せたけどやっぱり恥ずかしいからちょっとセーブしちゃったな…でも99点って結構凄いよね…あれ?私ってもしかして上手いのかな///あいや…自惚れは)」

ケ「ショコラちゃん、さっきから何か考え事してるみたいだけどどうかしたの?」

この後も4人はカラオケを満喫し、4時間で予約していたのだがいつの間にか時間がきてしまっていた



ケ「今日は楽しかったね〜」4人は店内から外へ出ようとしている

チ「ショコラちゃんが凄く歌上手って事も分かったしね」

シ「わ…私は歌下手だよ…あれはたまたま」チ「たまたまで99はでないよー」

などと話しながら外へ出た、来た時は夕方だったのだが、すっかり夜景色である、そこでクッキが入り口で待っていた

クッ「やぁ、楽しかった?」ケ「クッキ、どうしてここに?」

チ「クッキ久しぶり〜」シ「ひ…久し…ぶり」

クリ「やっぱり〜喋るネコちゃんも可愛いわね〜」クッ「そう言われるとやっぱり照れちゃうね」

ケ「クッキ、どうしてここに?」クッ「うん?僕だって君たちのように、たまには外へ出歩きたくもなるよ!だめかい?」

ケ「クッキ…ぜ〜んぜん、むしろ可愛いよ〜〜〜」ケイキはクッキを思いっきり抱きしめた、だがそれはクッキには少々強すぎたようだ

クッ「うぐぐ…苦しい…ケイキちゃん、キブ、ギブ〜」

この賑やかで優しい時間に、思わず笑みをこぼす3人(心の声も含めるのであればだが)

ケ「それじゃあ私このままクッキと帰るね」ケ「うん、バイバイ」シ「さ…さよなら」クリ「ばいば〜い」4人はそれぞれ自分たちの家へと帰っていった

ケ「それじゃあ、私たちも帰ろっか♪」ク「そうだね」



ケイキとクッキが家へ帰る道、その中で通る交差点を歩いている

交差点もいつもと変わらず多くの人と車が行き交っている、ただ、この日はケイキ達から少し離れた所で居眠り運転をしている人がいるなど、危なっかしい一面もあったが

そんな交差点で、ケイキとクッキはたわいのない話しをしている

ク「それで、カラオケってどんな所なの?」ケ「どんな所?」

ク「うん!僕そういう所中々行けないからさ、気になって」

ケ「う〜んそうだね〜、みんなでいっぱい歌歌って、いっぱいお話しして、すっごく楽しい所♪」

ク「へぇ〜」1人と1匹は赤信号になったので立ち止まった

ク「いいな〜、いつか僕も行ってみたい」ケ「じゃあ今度、ペット連れられるお店探しとくね♪」

青信号になって、ケイキはクッキよりひと足先に信号を渡った

ク「え!いいのケイキちゃん!ありがと…ケイキちゃん!前見て!!!危ない!!!」ケ「え?」


先程の居眠り運転をしている車が、信号を無視してケイキにぶつかった

ケイキはその場で大きく跳ねられ、墜落時に頭を強く打った

ケイキの体から、無差別に広がる感染症のように血が辺りに流れ、すぐに病院へ搬送されたが、時速80kmの車に全身で激突した事、墜落時の衝撃で頭部を強く打ち付けたことから助からず、病院に到着してすぐに、死亡した

いかがでしたか?第1話。

マジで初めてなのでいろいろと終わっているかと思いますが、某青だぬきのような温かい目で見守っていただけたら幸いです(笑)

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