5、歪な世界
.....。
朝から瑠衣子はすごく元気だった。
牛乳を2杯も飲んでから.....というかその事があるから胸が大きくなるのでは?、と思ったが。
何も言わず朝食を互いに食べてから。
そのまま俺は登校する。
すると目の前に.....何故か須玖ちゃんが居た。
「おはよう。どうしたの?」
「はい。おはようございます.....」
「.....?.....何か.....寝不足?もしかして」
「.....そ、そんな事はありません」
寝不足になる原因があったか?
俺は考えながら?を浮かべているが思い付かない。
須玖ちゃんは、大丈夫です。行きましょう、と俺の横を付いて来る。
そうなのかと思って歩くが。
何だかこうして歩いていると.....何か誤解されそうだが。
「恭平さん」
「.....何?須玖ちゃん」
「私、迷惑じゃなかったですかね.....その。お誘いして」
「.....ああ。成程ね。全然そんな事ないよ。.....大丈夫」
成程な心配したのか。
それで寝不足っていうのも考えられる。
俺は笑みを浮かべながらそのまま歩いていると。
目の前の通学路に後輩が立っていた。
つまり山口だが。
「先輩」
「.....山口」
「山口さん?」
俺達はその様に話してから山口を見る。
すると山口は俺を見ながら、その節は大変でしたね。先輩、と言ってくる。
お、おう、と思いながら山口を見る。
そして反応した。
「何だ。山口?」
「いや。先輩が大変だろうなって思って声を掛けさせて頂きました」
「そうなんだな」
「だから.....そのえっと」
モジモジする後輩。
俺は?を浮かべて見ていると。
須玖ちゃんが反応した。
それから、山口さん、と冷静に言う。
山口は顔を上げる。
「.....山口さんは幼馴染さんと何故一緒に居たんですか?」
「え?あ。えっとサポートですよ」
「.....仲が良いんですね」
「そうですよ。.....私と先輩は一心同体です」
そして笑顔を浮かべる山口だが。
何だかその笑顔に若干恐怖を感じた。
一体何故か分からないが、だ。
思いながら俺は山口を見る。
「山口。それはそうと学校に行くぞ」
それから俺達は学校に登校してから。
そのまま別れて教室に向かう。
すると教室まで行くと言い争いの声がした。
何かガッタンガッタン音もする。
「私の気持ちを.....貴方に言われたくないんだけど.....!」
「僕は真面目に話している。.....君はもう二度と恭平に関わるべきじゃない。君はどれだけ恭平を傷付けたか考えた事があるかい。それなのに接触って何を考えているんだ?君は」
「わ、私は.....違うから」
喧嘩があっている。
教室は大荒れだった。
何しているんだお前ら、と思ったら。
その前に戸口が俺に気付いてからそのまま目線をずらしてから立ち去って行く。
俺はその姿を見ながら透を見た。
「.....どうしたんだ?お前さん」
「いや。.....恭平にもうこの先、関わらないでほしいって言ったら逆ギレの様な感じになっちゃったんだ」
「逆ギレって.....アイツは何を考えているんだ?」
「まあ正直な所全く掴めないね。.....何を考えているのかすらも分からないけど.....でもあの人が恭平に関わってほしく無いから」
「.....まあそうだな。.....裏切られたからな」
「.....そうだね」
そんな会話をしながら横倒しになった椅子を立てる透。
俺はその姿を見ながら居ると透は、本当に期待していた、と話した。
そして君達が結ばれるって思ってた、とも。
俺は!と思いながら透を見る。
なのに裏切られた感じだから許せないよね、と苦笑い。
「彼女は何を考えているんだろうね」
「.....俺に分かったら天才だろう」
「教室の信頼度もどん底なのに。こうまでして君を嫌った理由が知りたいけど.....言わないだろうね」
「.....そうだな。.....もうどうでも良いけどな少なくとも」
「そうだね」
透は戸口が倒したと思う椅子とか全てを元に戻してから。
クラス委員としては.....仲間同士で分かち合いたい、分かり合いたいけど。
でもこの事態は訳が分からないね、と言ってくる。
言葉を発してくる。
俺はその事に顎に手を添える。
「.....アイツは何とかするから。.....俺がな。だから大丈夫だ」
「君一人で大丈夫かい?」
「寧ろ俺の幼馴染と後輩なんだから俺がどうにかするしか無いだろう」
「まあそうだけど.....でも須玖も協力するって言っているから。.....一人で無理しないで」
「.....それは有難いけどな。.....まあ頼る時は頼るさ」
そんな会話をしながら俺達は教室の状態を落ち着かせて片してから。
そのままホームルームを受けようとした時。
アイツは遅くに戻って来た。
何なんだ?、と思いながら見てしまう。
自らが引き起こした癖に何様なのか、と思う。
.....。