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ユロ  作者: 瑠璃香
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2.春の正午

 穏やかな風が吹き、人々の髪をサラサラと靡かせた。アキサムのくしゃくしゃの栗色の髪には、近くの草原から飛んできたのか草がついている。

 空は、太陽を一つの雲が被さり、日陰ができているため、春の暖かさにちょうどいい正午だった。

 ラーダイズ教国では、神カラクサムが春となり恵みを与えると言われている。4人の神が春、夏、秋、冬のそれぞれの四季となり、恵みや美しき景色、厳しさなどを与えると言われているため、神に感謝し、人々は一年一年を一生懸命に生きているのだった。

 しかし、アキサムは神への忠誠が薄いところがあった。言われた仕事をしているだけで、人間に興味があるため、天界(ネレフィクト)へは戻ることはなかった。いや、戻れなかった。

 アキサムは片翼の天使で、昔大罪を犯したために、片方の翼は罰として奪われたのだ。そのため、仕事は天の声として神がアキサムに語りかけるのである。

 天界(ネレフィクト)に戻ることに興味はなかったが、唯一忠誠を尽くしている創造神ルシャーミナルが他の神に責められるのを見ていられなかったのだ。

 そして、天使の仕事を全うすることで翼が生え変わることを知ったアキサムは、人間界で暮らしながら仕事をしている。

 人間の温かさや、愚かさを1番知っている天使はアキサムであろう。それほどまでに彼は、人間と接していたのだった。

 




神カラクサム

・・・春となり恵みを与える神。美しい女性の

   姿をしている。温かな性格をしている。

創造神ルシャーミナル

・・・ラーダイズ教国の教祖に神の教えを与えた。

   逞しく見目麗しい男性の姿をしている。

   人格者。

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