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ハニーさん2

肩にハニーさん、右手に花の妖精の置物を持って踏み台から降りる


…ふ、ぬかりはない(どやぁ)


台は邪魔にならないように棚の端に寄せて、店内を見渡すが誰もいない



カウンターまで向かい声をかける

「ロゼさーん、ちょっとお時間いいですかー?」


するとルチルさんが出てきて

「今来くるから少しお待ちくださ、、い、ね…」

と言いながら目を見開いて固まった


美人さんは驚いた顔も美人なんだな、うんうん


ルチルさんの視線の先はハニーさんに釘付けだ


「すみません、鑑定途中に見つけたんですが…付いてきてしまって」

ハニーさんを撫でながら困り顔で伝えると


「あらあら!まぁまぁ!」

と目をパチクリさせた


そんな僕の頬にハニーさんがスリスリする

…可愛いすぎか(デレデレ)


そんな様子にルチルさんはまた

「あらあら♪まぁまぁ♪」

と微笑んでいる


「おう、どうした?もう終わりか〜?」

遅れて出てきたロゼさんも、ルチルさんと同じように目を見開いて固まった


夫婦だなぁwと僕は少し笑ってしまったw

もちろん心の中でだよ?w


ルチルさんに言ったように

「すみません、鑑定途中に見つけたんですが…付いてきてしまって」

と伝えると


「…あぁ、そうか、、、ん?鑑定途中で見つけたってどういう事だ?」

ロゼさんがハニーさんから目線を外さずに言った


「…?あそこの棚の木の置物エリアに擬態して座ってたんですよ」


棚を指さして伝えるとロゼさんはまた目を見開いて


「…オレは買い取った覚えはねぇよ」

と言いながらルチルさんに視線を移した


「…ワタシも買い取った覚えはありませんねぇ〜」


しばしの沈黙を破り


「…あの!このハニーキャレットさんを飼いたいのですが!今は文無しで、、、えと、必ずお支払いしますので、えと、分割払いでご検討頂けないでしょうか?!」

思いの外、大きな声が出てしまった


「…おそらく、そいつは迷いハニーキャレットだな。この店には退魔結界が張ってあるから、悪意のあるヤカラは入ってこれねぇ。

…けど、いつの間に入ってきたんだ?

すぐに気づきそうなもんだがなぁ…」


ロゼさんがハニーさんに手を伸ばしたけど、僕の首の後ろに隠れてしまった(可愛い)



「うむ、迷いハニーキャレットだからな。

ウチの店の品じゃねぇ…お前にそんだけ懐いてんだ、そのまま可愛がってやれ」


「えっ?いいんですか?!!」


「…いいも悪いも、オレはソイツが居た事にすら気づいてなかったんだ。迷子なら保護者はお前が適任だろ」

そうニヤリと笑いながら言ってルチルさんに視線を移した


「そうね♪それが良いと思うわ♪」


「あ、あ、ありがと!ございます!!!」

僕は勢いよく思いっきり頭を下げた

ハニーさんは優雅に僕の頭にへばり付いてる

ハニーさんすごい!!


「…しっかし、すげぇな

ハニーキャレットっつうと殆ど人前には出て来ねぇ。実物をこんなに間近で見たのは初めてだぜ」


「それに、人にこんなに懐いているのも本当に珍しいわ」


ロゼさんがしみじみ言った後にルチルさんが付け加えるように言った


「ハニーさん!これからよろしくね!」

僕はハニーさんを抱っこして目線を合わせて満面の笑みで伝える


「クゥッ!」

なんと愛らしい返事だろうかとニコニコしていると


「…ハニーさんって名前を付けたのか?」

ロゼさんが何か言い含むように言った


「え?ハニーキャレットさんって長いので、とりあえずハニーさんって呼んでただけなんですが…あれ?え?…ハニーさん?」


「クゥ!」

なんと元気なお返事だろう!(デレデレ)


僕は助けを求めてロゼさんを見た


「…従魔契約が出来てたら鑑定でステータスが見れるはずだ。名前を確認して…確定してたら変更不可だ。」


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