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ロゼさんとの出会い


僕は幸運の石をそっとポケットに仕舞い込んだ





「「「 おお〜!! 」」」



歓声に目を向ける

気になって近付いてみると、どうやらレア石アイテムを貰ったようだった



近くにいたおじさんに声をかける



「なにを貰ったんですか?」


「ん?高ランクの賢者の石みたいだぜ」


「…高ランクの賢者の石ですか

…すごいですね」


「あれ程キレイな藍色だ、おそらくは上級だろうな…

あの姉ちゃんツイてるな〜」


と腕を組んで感心している



「…兄ちゃんは?何か貰ったのか?」


「はい…幸運の石ってやつでした」


「…幸運の石、…聞いたことねぇな」


おじさんは腕を組んだまま首をかしげた



「どんな石なんだ?」



「えっと小さな白い石です…こ、れです」


僕はポケットから幸運の石を出して、おじさんに見せた



「ほう、キレイな石だな

………っな!!!!兄ちゃん!!!!

コレ!!!っ……」


「…え?」

僕はびっくりして目を見開いた


「あ、っとすまねぇ!

あまりでかい声で言うもんじゃねぇな」


「あ、いえ、大丈夫です

あの、僕が持ってるのは初級鑑定なので、どんな石かはさっぱり分からなかったんですよ

おじさんには分かるんですか?」



「そうか…

オレは…上級鑑定持ちだからよ、だいたいの事は分かる

…兄ちゃんコインはあるか?

キチンとした鑑定証明を出してやるよ」


「すみません、…鑑定スキル取るのに使っちゃって1コインもないんです…」

けも耳があったら確実に垂れていることだろう



「あぁ、そうか…

…んー…なら、鑑定証明が欲しい時はウチにきな!

で、今回は初回限定ってことで無料で簡単に説明してやる」



おじさん、イケメン!!

「いいんですか!?」


「おう!!

兄ちゃん時間はあるか?

ここじゃ何だからウチの店まで来ねぇか?

茶くらいなら出すぜ」



「時間!あります!!

ぜひ!お邪魔します!」

おじさんマジイケメン!!(2回目)



「なら、行くか

オレはロゼってんだ

この町で鑑定屋をやってる、よろしくな!

いやぁ、今日はいい日だぜ」

おじさん、ロゼさんは面白そうにニヤリと笑った



「サクです

よろしくお願いします」

ロゼさんのニヤリ顔に悪意は感じず、僕は笑顔で答えた


噴水前から15分ほどでロゼさんの店に着いた



店までの道中、僕はずっとロゼさんの後ろを歩きながらキョロキョロしっぱなしだった

何もかもが気になって、人とぶつかりそうになる度にロゼさんが「危ねぇぞ」と声をかけてくれた



「…まぁ、気になるわな〜

けど今は店に入るの我慢してくれ

…好きなだけ余所見してて良いから足だけは動かせよ」

ロゼさんは頭をかきながら、困ったように笑って言って…僕の手を引いた


「…すみません、ありがとうございます」

おじさんに手を引かれる24才(男)…

…恥ずかしいが仕方がない

背に腹はかえられないんだ

店に着くまでの間、僕は思う存分キョロキョロして町並みを堪能したのだったw

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