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ーーーどこの世界でも街ブラって、最高よね!
若者に人気の商店が多く立ち並ぶ通りに、たくさんの若者や親子連れがおり、お供を付けた貴族子息や令嬢もちらほらみえる。
ーーーあら、あれはサラが教えてくれたお菓子屋さんだわ!子供ぽくなく、包装も大人好みのお菓子が多いんだとか
右を見ても左を見ても、通りのお店には多くの買い物客で賑わっている。リリアナは最初はどこのお店に立ち寄ろうかと、足取りも歩く通りを闊歩していた。
今日のリリアナは、不思議の国のアリスのような薄いブルーの前掛け付のワンピースを来ている。この世界で言えば、下っ腹メイド風の衣装だ。
ーーー1度は、アリスみたいな仮装をしてみたかったのよね!
こちらの世界では、頑張ってハロウィン仕様に仮装してます!という事にはならず、普段着のように扱ってもらえる。日本では恥ずかしくて、なかなか手を出せなかった衣装も、今回チャレンジすることができた。
「リリーお姉さま、あまりふらふらされますと、他の買い物客にぶつかってしまいますわ」
リリアナと同じくメイド風の衣装を着込んだヴィヴィアンに突っ込まれつつも、後ろにそっと4人もの従者を従えながら、リリアナは久しぶりの帝都散策に舞い上がっていた。
ーーーそうだ!アークにもお土産を買って帰らなきゃ!
本来ならばアークとリリアナで帝都に散歩に出かける約束だったが、急な仕事が入ったとかで、ヴィヴィアンが代わりに散歩に付き合ってくれている。
アークとの散歩に用意した貴族令嬢の外出用の簡易ドレスもお洒落だったが、アークがキャンセルとなったことで、衣装の趣向を変えて散歩をしようとヴィヴィアンが提案してきた。そのため、リリアナはメイドの衣装ーーアリス風のワンピースを着れる事が出来、リリアナは満足していた。
「ねぇ?ヴィーは結構、街歩きしているの?こんなにお洒落なお店が多いとどこに入ろうか迷っちゃう。ヴィーのおすすめとかって、どこかある?」
どの店もリリアナの興味を引くものだったが、全てのお店は今日1日では見て回れない。ならば、帝都にずっと住んでいるヴィヴィアンに、流行りのお勧めのお店に連れていってもらおうとリリアナは考えた。
「私のお勧めですか?ーーそうですわね…最近出来た髪飾りのお店が、友人達の話に良く上がりますわ。そこにご案内致しましょう」
「素敵!帝都には髪飾り専用のお店があるのね!」
リリアナが喜ぶと、ヴィヴィアンも嬉しそうに微笑んで、ここからすぐ側にあるお店へと連れていってくれることになった。
ーーーーーー
ーーーうわぁ!どれもお洒落でキラキラしてる!!
ヴィヴィアンのお勧めの髪飾りの店も、大変盛況しており、店内は若い女性客でごった返していた。そのため、リリアナとヴィヴィアンに付いていた護衛達は、店内には不釣り合いであり、なおかつ、店内がかなり混んでいることも重なり、店の外で待機をすることになった。
「リリーお姉さまは、これなんていかがでしょうか?お姉さまにとても似合いそうですわ」
ヴィヴィアンがそうリリアナに勧めてくる。リリアナは、ヴィヴィアンのお勧めのバレテッタを手に取り、さりげなく裏面についた価格を確認した。
「わぁ!かわいいバレッタね!ーーでも、ちょっと…」
ーーー予算オーバーだわ。ダメ!男爵令嬢には買えない価格よ。こんなの買ったら、お父様に怒られてしまうわ
「あら?お気に召しませんか?リリーお姉さまの雰囲気に良くあっていると思いましたのにーーユーリお兄様から、リリーお姉さまが気に入るものは全て買ってくるようにと、言い遣っておりますの。なので遠慮は要りません、兄様からの本日のデートのキャンセルの詫びだと思ってくださいませ!」
ヴィヴィアンはそう言うと、バレッタをリリアナの髪に当てて見せる。
「本当にお似合いですのよーーーそうだあちらにあるピンも一緒に、ヘアアップした髪にお付けになればとても華やかですわ!!ピンも購入致しましょう!」
「ヴィヴィアン、それじゃ、アークにさすがに悪いよ…今日の外出の記念に手の届きそうなリボンとかが欲しいな」
リリアナがそう言うと、ヴィヴィアンはとても残念そうな顔になりながらも、リボンコーナーにリリアナと移動してくれた。




