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03

「ばあさんっ、なだれっ、格好いいじいさんが帰ってきたぞ……ぉお!?」


 ビクリと肩を跳ねさせたら大森さんが両手を合わせて謝ってきた。

 それに確かに若々しい、私の父よりも若く見えるくらいだった。


「なだれが……わしの孫のなだれがこんな美人に!?」

「おじいちゃん、私はこっちにいるよ」

「お、おお……さすが地味のなだれだな、落ち着くぞぅ……」

「おじいちゃん!」

「ひっ、す、すまない……少し調子に乗った。で、君はどこの誰ちゃん?」

「黒木友希那です、あ、漢字はこう……ですね」


 自己紹介をしてどうするんだという話。

 だってどうせ翌日には出ていくんだ、長居するわけでもないのにこんなの意味ない。


「ふむ、それでなぜにこんな古い家に?」

「友希那ちゃんのお家でちょっと問題があって……落ち着くまでここで住んでもらってもいいかな?」

「ふむ……わしは別に構わないが……逃げたままでいいのかい?」

「……すみません、1日だけでいいので泊めていただけると……」


 そこから先は……どうやればいいのか分からないけどなんとか生き延びる。

 公園で寝泊まりすれば少なくとも水問題は解決できるはずだ。

 お風呂は、学校は、ごはんは、全部目星がついていないけれど……。


「ああいや、それは別にいいんだよ。でも、そういうのは長引けば長引くほど面倒くさくなるものなんだよ、実際に経験したから言えることだ」

「はい……ごめんなさい」

「んー、まあ気が済むまでゆっくりしていきなさい」

「ありがとうございます……」


 駄目だな、結局衝動で行動して大森さんだけではなくその家族にも迷惑をかけている。

 両親が言うようにいるだけで問題を起こす存在だな……。


「そんな顔しなくて大丈夫だよっ」

「……でもこの先どうしたらいいのか分からなくて……」

「なら分かるまでいてくれればいいよ」


 なんで、デメリットしかないのに。

 なにも返せないのに、お金だってかかるのに。


「それで友希那ちゃん、してほしいことがあるんだが……」

「は、はい」

「肩を揉んでくれないだろうか? 今日も疲れてしまって……綺麗な子が揉んでくれたらそれはもう元気になる――」

「私がやるから友希那さんは私の部屋に行ってて!」


 修三しゅうぞうさんは「まあ孫でいいか……」と納得していた。

 別に逃げるつもりはなかったが要求通りに行動しようと2階へ上がらせてもらう。


「あら、友希那ちゃんだけ?」

「は、はい……すみません、勝手に上がってきたりして」


 この人は爽子そうこさん。

 確かに大森さんの言うように全然若い。

 喋り方は私と似たようなものだけど実の母とは全然違って安心できる。

 

「いいのよ。なだれちゃんはどうしたの?」

「えっと……修三さんの肩を揉んでいます。私が頼まれたんですけど、私がやるからって」

「そう……ごめんなさいね、後で叱っておくから」

「い、いえ、悪いのは私ですから」


 肩くらいならいくらでも揉んでもいい。

 というかそういうことをしておかないと罪悪感で押し潰されそうになるからやらせてほしい。

 いくら優しそうだからって甘えてはいけないのだ、なんでもしなければ怒られる。


「なんで?」

「なんでと言われましても……勝手にお世話になろうとしているんですよ?」 


 まさか「なんで?」とくるとは思わなかった。

 これが大人の対応なのかもしれないが、負担を強いているのは確実のこと。

 孫がいる前では言いづらいだろうからこういう時に引き出しておく必要がある。


「ふふ、気にしなくていいわ、ゆっくりしていってね」

「待ってください」

「え?」


 下に行こうとする爽子さんを呼び止めた。

 違うでしょ、本当はもっと厳しく対応したいはずだ。


「なにも返せないんですよ? いやまあ、それなのに上がらせてもらっている分、より悪質ですけど」

「困っていそうだったから、それじゃあ駄目なの?」

「でもあなた達に負担が――」

「いいから甘えておきなさい、意固地になっていたって解決しないわよ。ましてやまともに住む家がないんじゃ落ち着く時なんてずっとこないわ。だから、ね?」

「……爽子さん達にメリットが……」


 あの両親がまたなにかをしてくるようだと爽子さん達に迷惑をかける。

 けれど1番悪質なのはやはり自分だ、断れないことを分かってこんなこと言っているのだから。


「なら元気になってくれればいいわ。それで笑顔を見せてちょうだい。それから……ごはんを作るのを手伝ってくれたら嬉しいわね」

「それくらいならやります!」

「ふふ、そう? それならよろしくお願いしようかしら。あら? でもそれだと家に住んでくれないと困るわよね? だってそうしないと手伝いなんてできないわよね?」

「……大森さんと同じでSですね……」


 似ていて当然とも言えるか。

 しかしまあ……お人好しだなこの人達は。

 

「いえいえ、そんなことないわよ。とにかく、ゆっくりしていきなさい」

「……ありがとうございます」


 部屋に入らせてもらって端に座っていた。

 忘れていたスマホを確認してみると、あずさからだけではなく両親から不在着信が。


「……ごめんね友希那さん、おじいちゃんが」

「いや……こっちこそごめんなさい。それで……どうしたらいいと思う? これのこと」


 電話をかけるべきかどうか――それを悩んでいたら勝手に取られて耳に当てる彼女。


「あ、もしもし友希那さんのお母様ですか? はい、私は大森なだれといいますが……はい、私の家にいますので……え、変わってくれ? あ、すみません、これ勝手に出ちゃっていまして……はい、すみません、とりあえずは私にまかせてください、はい、失礼します」


 そのまま普通に通話をされて終えたであろう彼女がスマホを返してきた。


「迷惑だと思ったら追い出していいとか言われちゃった」

「でしょうね」

「でも安心して! 私が責任を持ってお世話するから!」

「お世話って……修三さんと爽子さんでしょうがそれなら」

「いやいや、細かいことは私がするよ。一緒にお風呂に入ったらお背中を流してあげるし」


 別に女の子好き=女の子なら誰でもいいというわけではないが、さすがに裸体なんて見たら……まああずさとのことがあるから出さないけど。


「さて、それでは早速行きましょうか、ちょっと汗をかいているみたいだし」

「……気持ち悪いと思わないの?」

「思わないよ?」

「……入らせてもらってもいい?」

「うん!」


 ひとりで利用するのは気が引けるから正直ありがたい。


「そこ座って」

「ええ……」

「そんなに緊張しないの」


 まずは長い髪から洗ってくれるらしい。


「痒いところはありませんかー?」


 ――なんか凄く落ち着くのと同時に、改めてダメージがやってきて目から水滴がこぼれた。

 幸いなのは私と彼女が同じ方を向いているということ、そもそも濡れているということ。

 色々な状態が重ねがけになることで気づかれずに済んでいる。


「ねえ……背中のこの傷って……」

「ああ……昔ちょっとね」


 色々やられたからもうなんの傷なのかも分からない。

 とにかく両親にとっては私が女好きだからとか云々ではなく邪魔だったということだ。


「ひゃっ……指先で擦らないで……」

「だって、痛かったんだろうなって思ったら……」

「なんであなたが声を震わせてるの……大丈夫よ、こうして元気に生きているじゃない」


 いまとなってはなんてことはない。

 あの家に来られない限りは会わなくて住むのだから。


「友希那さん……」

「ちょ……っと、抱きしめないでよっ」


 いまは良くない……この子は私の恐ろしさというのを分かっていない。

 そんなことされたら、それこそいつか寝込みを襲おうとする、これは断言できる。


「私を頼ってよ」

「と、とと……とりあえず離れて」

「うん……」


 初めて会話した日から1日しか経っていないんだけど……。


「はぁ……もう……」

「体も洗ってあげる」

「いい! もう自分でやるから……」


 限りなく優しいけどSで恐ろしい子だ。

 体を無心で洗いながら気をつけなければならないと改めて考えたのだった。




「姉さん……」


 結局今日はなだれさんのお家でお世話になると母から連絡がきた。

 なだれさんが作ってくれたであろうごはんを食べつつ、野宿とかしなくて良かったと心から思った。


「あ、なだれさんですか? えっと……姉さんは」

「もう寝てるよ、今日は疲れたちゃったみたいだから」

「自分のせい……ですよね」

「ねえ、なんで気持ち悪いとか言ったの?」

「それは……」


 両親が姉のことを嫌いだから。

 でもそんなこと言ったら姉の味方をしているなだれさんが怒る。

 彼女だけがいまの姉の様子を分かる人なんだ、嫌われるわけにはいかない。


「友希那さんは強がってあんなこと言っていたけどさ、トイレで本当に泣いてたんだよ。それ見たら苦しくなった……あとはあの背中の傷かな、あの子はなにをされていたの?」

「……ひとり暮らしを始めるまで主に母親から暴力を」

「暴力……それでなんでひとり暮らしを許可したの?」

「顔を見たくないからと。それと姉は……同性が好きでそれが気持ちが悪いと」

「……お母さんからそんな冷たい態度を取られて隔離みたいなことをされた子にあずさちゃんはあんなことを言ったの? なんでっ?」


 ……姉と母を見ていたら嫌われたら駄目なんだって思ったからだ。

 だからせめて両親には好かれておこうと、……あの家からも追い出す目的で私をわざと……。


「……あの家から追い出せって母から頼まれていて」

「酷いよそんなのっ」

「で、でもしょうがないじゃないですか、酷い母親でも私にとっては実の母親なんですから。言うことを聞いておかないと私が今度はやられる……それは嫌なんです」


 元々姉は虐げられていてやれても真顔だった。

 いや、それが諦観からくるものだとは知っている。

 でも、私は姉と違って強くないから。


「手を繋いだり、抱きしめることを求めていたのはボロを出させるためです。そうすれば自然に気持ち悪いって言えるかと思いまして」

「……そっか、教えてくれてありがと。友希那さんが起きたからもう切るね」

「あの、変わってくれませんか?」

「はぁ……正直に言うけど嫌だよ、もうあなた達には近づいてほしくないくらい」


 だけどまあ、なだれさんがいてくれて良かったよね。

 彼女という救いがあれば姉だって昔みたいな明るい状態に戻ってくれる。


「あずさ」

「え……あ、ね、姉さん……」

「悪かったわね、私のせいで辛い思いをさせて。でも、大森さんが住ませてくれるということになったから……これで目的を達成したあなたが悪く言われることもないでしょう。それに元々、キスして終わらせようとしていたのよ。だっていけない感情でしょう? 気持ち悪いわよね、それは私でも分かってた……けれどあの日できなくて……まあそれはいいわよね。とにかく、良かったわね、ひとりで暮らせて。これで少しはあの人達から距離を置けるでしょう?」


 そうだろうか、姉がいなくなったいま私に……いやでも自業自得かそれは。


「あずさ、風邪を引かないようにしなさいよ」

「姉さんも」

「最後に言っておくわ。好きだった、でももう終わりね」

「やめてくださいよ、気持ち悪いです」


 そんなの分かりきっていたことだ。

 接触が増えたのは姉が中学1年生の頃。

 私がまだ小学生で家に帰ったらなぜか抱きしめられるようになった。

 私のベッドに寝転んでいたところも見たことがある。

 別になにかいやらしいことをしていたわけではなく、本当にただ寝ているだけだったけど。

 ……正直に言って、なにも嫌じゃなかった。

 寧ろ自分を求めてくれたことに喜びすら覚えていたけ。

 けれどある日、私のベッドで姉が寝ているところを母が発見し、怒鳴り、暴力をふるった。

 それまでも怒鳴るということは多かった。

 なにが気に入らないのか分からない、子どもながらに考えてみてもそれくらいで? というもの。

 弱いから私は見ることしかできなかった、そうしたら私にも冷たくするよう求めてきた。

 姉が好きだった私はそれが苦痛で仕方がなかったけど、言うことを聞かなかったら怒られて、言うことを聞いて姉の大切な物を隠したり捨てたりしたら褒められた。

 弱いからこれをしなければならないと思って……繰り返して、だけど姉は私がやっているなんて思ってもいなかったんだろうな。


「あずさ」

「もう切ってください」

「……ええ、ごめんなさい」


 もう謝っても物や時間は戻ってこないし、傷つけてしまったことは消えない。

 謝られても嫌な気持ちになるだけだろう、だから消えてしまった後にスマホをベッドに置いた。

 許されることではないが、こうして少しでもあの両親から逃げられたのは幸いだ。


「もしもし?」

「良くやったわ」

「はい」

「とりあえずはそこで学校にきちんと通いなさい」

「分かりました」

「友希那のことだけど、もう関わるのはやめなさい。もう指示したりするのもやめるわ。今日電話に出た子、これ以上続けると良くないことになりそうだから」

「はい、それでは」


 姉の犠牲があったことで私は平穏な生活を送ることができる。

 でも全然喜べない、なんだこの悔しさは!


「ごめんなさいっ」


 虚空に謝ったところでスッキリなんて全くしなかった。




「大森さんは寝ないの?」

「うん……なんかテンションがおかしくて」


 あんなの聞いてすやすや寝られるわけがない。


「だって許せないよっ……なんで家族が友希那さんをっ」

「ちょっとこっちに来て」

「うん――あ……もう、そうしてもらいたいのは友希那さんでしょ」

「だつてあなたが自分のことじゃないのに泣いてるから……」


 彼女の目の前で涙を流すなんて馬鹿だ。

 だけど考えただけで熱くなって零れるから困る。

 こんなに涙腺が緩かった感じはしなかったんだけどなあ……。


「大森さん、あまり首を突っ込むのはやめなさい。あなたみたいな優しい子がそんな顔をしていたらこっちが悲しくなるわ」

「私は友希那さんが辛そうにしているところを見るのが嫌だもん」

「……あなたは私の恩人よ、自分のできる範囲で返せていけたらいいなと考えているわ。だからなんでも言ってちょうだい。けれどもうやめてちょうだいああいうことは……あなたが傷つく必要はない」


 嫌だ……ここで見て見ぬ振りをするくらいならひとりで全部受け入れた方がマシ。

 1年生からずっと見てた。進んでひとりでいるわけではないのに、すましているとかなにも知らないくせに好き勝手言う人だっていた。でも彼女は言い返さなくて、他の人が不真面目にやっている時なんかには真面目に。他人が忘れていたのに押し付けられた仕事だって表情ひとつ変えずに行動していた。

 恐らくだけど言い合いになる方が無駄になると考えていたんだろうけど、私にとってはそれが格好いいと思えたのだ。だけど結局見ているだけで1年生の時はなにもできなかったから今回はって私は動いている。


「あなたのためならなんでもできるよ」

「なら寝なさい、明日も学校がある――」

「明日は土曜日だよ。やっぱり曜日も忘れちゃうくらいショックだったんでしょ?」

「あなたはもう……」

「気にしなくていいよ、私は自分の好きなように動いているだけだから。迷惑だったら遠慮なく言ってね」


 おばあちゃんが言っていたことは私の言いたいことそのもの。

 あずさちゃんとふたりきりでいたっていつまで経ってもお互いが苦しい思いをするだけ。

 だから――あずさちゃんには悪いけど友希那さんだけは助けるためにここに連れてきた。

 分かるよ、私だって両親の言うことを聞いていなかったから捨てられたって考えたし。

 

「……言えるわけないじゃない、あなたはいいことしかしていないもの」

「そっかっ」


 でも、だからって許されることはしたわけではない。

 なんで言葉で傷つける必要があった。

 母の目がないなら適当にそうしたと報告しておけばいいのに。


「……怖い顔をしているわよ」

「ごめん。だけどね、私はあずさちゃんも許せないからっ」

「ま……悪くないなんてさすがに言うつもりはないけれど。それでも私だって悪かったわけでしょう?」

「なんで!? 女の子を好きになったからなに!?」

「声が大きいわよ……落ち着きなさい」


 気持ち悪くないよ、たまたま好きになった子が同性だったってだけでしょ。

 なのにそれを口実にして暴力とかするの? そんなのおかしい、こればかりはこちらが正しい。


「私だって女の子が好きだよ!」

「あなたのそれは……」

「特別な意味で見られるもん!」

「そんな意地張っても意味ないでしょう?」

「意地張っているのは友希那さんでしょ!」


 もうなにもできないままでいたくない。

 気になっている子を放置し、自分だけのうのうとした生活を送るなんてできない。


「私なら絶対一緒にいてあげる。だから信じて」

「……もう信じているわよ。ここまでしてくれて、そこまで言ってくれる子を信じないでいられるわけないじゃない。トイレで優しくしてくれた時だって……あなたが優しかったから止まった涙がまた出たんだから」

「うん、大丈夫だよ」


 私が守る。

 誰にも悪口なんて言わせない。

 とはいえ、完全に防ぐなんてできそうにないから、できる限り側にいる、ちゃんと聞く。

 迷惑がられない程度にはともにしてもっと仲良くさせてもらうんだ。


「じゃあほらさあ、呼び捨てで呼んで?」

「……なだれ」

「うんっ、友希那ちゃん!」

「ふふ、それって進化?」

「最終的には友希那になるよ。でもいまはまだだから」


 やっと笑ってくれた。

 これからもこうして一緒にいれば、これが当たり前になるかな?

 それを引き出せるのは私であってほしいな、他の子といて自分の時より楽しそうにしていたらもにゃっとするもん。


「なだれ……もう寝るわ」

「うん、おやすみ」


 髪を撫でて落ち着かせる。

 少しでも慣れない場所に早く慣れられるように。


「ふふ、可愛い寝顔」


 これは私だけが見ていたいと、心底そう思ったのだった。

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