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シュウさんのアドバイス

【大切なお知らせ】

初期設定!!その2 のステータスについての説明に変更を加えました。それによりステータスに変更が生じました。


前回のあらすじ


主人公のPSの無さが露呈した。

近藤さんと再開した。


「……!? 失礼ですがなぜそれを……? どこかで会いましたっけ……?」


「俺ですよ! 今日、ゲースデンキで会ったじゃないですか!」


「……! まさか貴方が──? えっと……話を戻します。マツリさん、と呼ばせて頂きますね。マツリさん。貴方もしかしてゲーム苦手ですか……?」


「ギックゥ……!」


「あっ苦手なんですね。では、現実の方で身体を動かされたりは……」


「ししししし、しているに決まっているじゃないですか!!」


「されてないんですね。サラッと目を逸らしながら言わないで下さい。そういう事なら、一つ当ててみましょう。貴方、回避行動を取らずにグレーウルフに突っ込んで死んだでしょう……?」


「ぐはっ……! な、何故それを……」


「やっぱり……初心者によくある傾向なんですよ。いいですか? 戦いにおいて重要なのは、回避と攻撃、防御を正しいタイミングで行う事なんです。トップ層と呼ばれるプレイヤーの方達は、皆それを出来ているんです。それをするにはどうすればいいか、分かりますか?」


近藤さん──シュウさんの言葉について考える。


正しく攻撃と防御と回避を使い分ける、って事だよなぁ……。でも相手の行動を見ないと使い分けるなんて無理だし……


「あっ、動体視力と反射神経を鍛える……?」


俺がそう言うとシュウさんは満足気にうんうん、と頷いた。


「そうです。でもこれは基本的にゲームの中で鍛えるものでは無いんです。つまり、貴方に足りないのはPS(プレイヤースキル)ですね」


なるほど……。俺にはPSが足りないのかぁ……


「あの、うんうんって頷いていらっしゃいますけどPSって何か分かってます?」


「え? わからないですよ?」


俺がそう言うとシュウさんははぁ……と深く溜息をついた。


「そこからですか……。PSと言うのは、一般的にはその人のこれらのことを言うんです。操作技術、判断力、知識、学習能力、センス、動体視力、反射神経、財力、運。

ですが、このゲームにおいてはもう一つあります。それは、身体能力です。

ぶっちゃけ財力と操作技術は必要ないです。だって一回ゲームのチップを買ったら終わりで、普通に身体を動かすのと変わらないんですから。

実際このゲームには知識、判断力、センス、動体視力、反射神経、学習能力、運、身体能力だけでトップ層と言われるプレイヤー達がいるんです。

見たところ、貴方は運はありますね。だってユニーク種族なんですから。センスは才能の一つなので磨くことはできますが貴方に素質が無い限りいつか限界が絶対に来ます──まあちょっと見ただけなのでセンスの判断はしかねますが。

ですが学習能力、反射神経、動体視力、身体能力はいくらでも伸ばしようがあるんです。つかぬ事をお聞きしますが貴方、学校のテストでの学年順位はどのくらいですか?」


「えっと……36位くらいですね。」


「何人の中で?」


「200人ほど……」


そういった途端シュウさんはへぇ……と言って唸った。

「なら学習能力と知識は問題無さそうです。これはゲームをしている内に自然と知識が伸びるのでそれを引き出せば良いだけなんですから。では……明日の朝ごはんはパンかご飯、どちらがいいですか?五秒以内に答えて下さい」


「パンですね」


俺が即答すると、シュウさんは「うん、判断力も申し分無い。やはり最初に言った通り貴方は反射神経、動体視力、身体能力に問題があるようですね」と言った。


そしてフッと笑ってから「大丈夫です。これらは一朝一夕では身につきませんが、いつか絶対に身につきますので。とりあえずこのチュートリアルを突破するためにちょっとしたアドバイスをさせて頂きますね」とも言った。


「アドバイス……ですか?」思わず聞き返す。


「はい、アドバイスです。とりあえず、グレーウルフが出てきたら逃げに徹しながらよく観察して下さい。そうすると大体の行動パターンが見えてくるはずです。次に、見えてきたら少しずつ攻撃に繋がるような回避の仕方、つまり反撃ができる体勢で避けて下さい。最後に、反撃をしたら終わりです。一撃でも入れば勝てると思いますので頑張ってみて下さい。あ、出来れば今回はスキルを使用しないでやって下さいね。そうじゃないと今後もスキルに頼りっきりになってしまいかねません。そうなると成長の機会を失ってしまいますので。では、僕はこれで。また後でプレイヤーとしてお会いしましょうね」


そう言ってシュウさんは帰ろうとする。


「シュウさん!」


しかし気がつけば俺はシュウさんを呼び止めていた。


「はい?」


「ありがとうございました!」


俺は深々と礼をする。すると、シュウさんは笑いながら「いえいえ、これも仕事のうちです。頑張って下さいね」と言って帰っていった。



────────────────────────


PN:マツリ


性別:女


称号:─


種族:大天使(アークエンジェル) Lv.1


職業:光に導く者 Lv.1


  人々を正しき方向に導く心優しき天使。


【職業アビリティ】


 ・パーティメンバーのHPを毎秒0.5回復

 ・パーティメンバー死亡時、MPを100消費して

  3回まで蘇生可能。

 ・HPが60%以上の時、即死しない

 ・HPが10%以下になった時、全ステータスを

  +40する。


【装備】


武器:天使の剣(エンジェル・ソード)


頭:天使の輪 


胴:天使の装束〈上〉


脚:天使の装束〈下〉


足:天使のブーツ 


【ステータス】

MP:120


《汎用型》

STR:20 ★

VIT:20 ★

AGI:20 ★

DEX:20 ★

INT:20 ★


【スキル】

SP(スキルポイント):0


《浄化》《慈愛の一撃》《堕天化》

こういうアドバイス系って書くのが楽しい反面難しいんですよね……


六話もたくさんの方に見て頂き、また評価していただいたようで驚いております!本当にありがとうございます!


これからもよろしくお願い致します!

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