決戦!ぽっぽーすらいむ!!
昨日のうちに上げる予定でしたが寝落ちしてしまいました……すみませんでした<(_ _)>
今日は2~3本上げられるように頑張ります。
前回のあらすじ
ぽっぽーすらいむが出てきた。
どこからか声が聞こえた。
「それには拙者がお答えするでござる!」
どこからかその声が聞こえたと思えば、俺の横に変人が立っていた。
黒色の隠密着のようなものにクナイや手裏剣のようなものをしまって、日本古来の武器、KATANAを背負っている。
多分NINJAのロールプレイングをしているのだろう。口調が完全にソレだもの。
「どこから……?」
「おおっと! 申し遅れたでござる! 拙者、サルトビでござる!」
仰々しい動きをしながら俺に挨拶をしてくる変人──もといサルトビさん。
「ぽっぽーすらいむは存在自体が“泥”でござるよ! だから本体に水属性魔法、もしくは物理攻撃を与えればヨユーで倒せるでござる!」
水属性行けたんかい。っていうか物理攻撃って言われてもスライムは物理が通りづらいんじゃなかったか……?
……これはアレだな。気にしたら負けだ。うん。
「まあ、近づけるかどうかが難しい所なんでござるがねぇ……」
『敵を前にしてお喋りとは随分余裕があるねぇ!僕も混ぜてよ!!《泥弾丸・速連射》!』
ぽっぽーから今までとは比にならない程の泥弾丸が発射された。
しかも前より速度が段違いだから避けきれない!!
やばい……!!
「この程度で速いとか笑わせないで欲しいでござるなァ……! 忍びの本分は発見即殺でござるよ!」
サルトビさんはそう言うと次々と飛んでくる弾丸を両手に持った短刀で斬り始めた。
それのお陰で俺の目の前まで迫っていた泥弾丸が綺麗に半分に斬られて地面にポトリと落ちた。
この人、変だけど実力は本物だ……変だけど。
だって今もアイエエエ!? とか言いながら切ってるもん。
それ叫び声ですよ旦那。使い方間違えてますよー。
「今のうちにぽっぽーを倒すでござる!」
「ありがとう変な人!」
「アイエエエ!? サルトビでござる!!」
あ、今度はまだマシだった。
多分今この人は覚えたての言葉を使いたがる小学生と同じ気分なんだろうな。うん。
『ちょっ、二対一は卑怯だっ──つーの!!』
そう言うとぽっぽーはゴボゴボという音を立てながら分裂した。
「アイエエエ!? やってしまったでござる!」
「何を!?」
「パーティー申請して無かったでござる!!」
「パーティー名は!?」
「決めて欲しいでござる!」
「作った!」
〈サルトビさんからパーティー参加申請が届きました〉
承認、っと。
〈サルトビさんがパーティー【変なポテト】に参加しました〉
「なんでこんな名前なんでござるか!?」
「名前には突っ込まないで!! 作者が深夜テンションで!!」
「作者……? まあいいでござる」
「それよりなんでパーティーに入る必要が!?」
「こういうボスは一人、もしくは一パーティーじゃないと攻略できないようになっているでござる!」
アイエエエ!? そういう事は先に言ってくれよ!!
「ヒッ……! わ、悪かったでござる。お詫びと言ってはなんでござるがこっちの一体は任せるでござる!」
「全然お詫びになってねーよ! お詫びの意味を考えろ意味を!!」何が悲しくてお詫びとして当たり前の事を言われなければならないのか……
「まあ、そういう事でござるよ!」
『ガッ……!? 僕が……斬られ……』
サルトビさんがそう言った瞬間、ぽっぽーの胴体に刀が突き刺さっていた。
そしてぽっぽーはそのままの勢いで消滅した。
はええなおい!? 何だ今のはカッコよすぎんだろ!! あれか? 本気の片鱗出しちゃいました、的な奴か!?
沼の中でそんな風に歩ける方法を教えて欲しいね!
「……普通に右足をだして沈む前に左足を出しているだけでござるが……」
おっと。口に出てしまっていたようだ。
それにしても身のこなしがマジモンの忍者かよ……
『ちょっと〜! 人間さん! 僕とも戦ってよ!』
「言われなくても……《煽動》!」
ステータス上げて……!!
「からの……《逃走本能》!」
これで……!!
「行くぞッ!!」
『近づかないでよ! 《泥爆弾》!』
ぽっぽーがそう言うと次々に泥団子が飛んできて、地面に触れた奴が爆発している。
やばいな……このままだと距離を詰められないぞ……
「拙者に任せるでござる!」
後ろからクナイが飛んできて、泥団子が次々と破壊されていく。
「ありがとうサルトビさん!」
「礼ならいいからやるでござる!!」
『うそっ!? もう来たの!?』
「《刺突の構え》……!!」
『ちょっ……』
「はあっ!!」
『ガァッ……!? 二対一は……卑きょ……』
ズブッ!! という音を立てながらぽっぽーの胴体を突き刺すと、みるみるうちにぽっぽーがポリゴンに変わった。
「やったでござるな!!」
「ありがとうサルトビさん!!」
「こちらこそでござる!これからも仲良くして貰えると嬉しいでござるよ!」
俺たちがそう言っていると、何やら通知が入った。
【ワールドアナウンス:マツリ、サルトビのパーティー《変なポテト》によりぽっぽーすらいむが初討伐されました。これにより『スラの森 奥地』が解放されました】
【レベルが上がりました】【称号を獲得しました】【スキルを獲得しました】【アイテムを入手しました】
Oh……。初討伐かよ……
種族:大天使 Lv.11→Lv.15
職業:光に導く者 Lv.10→Lv.13
《刺突の構え》Lv.3→Lv.5
《煽動》Lv.1→Lv.2
《浄化》Lv.1→Lv.2
《逃走本能》Lv.1→Lv.2
称号【ぽっぽーの天敵】
沼に潜むモノ ぽっぽーすらいむを初めて討伐した者に贈られる称号。10%の確率で当たった攻撃を反射する。
《泥弾丸》《泥爆弾》
入手スキル
《クイックヒール》
入手アイテム
投擲武器専用ポーチ〈中〉 〈Sr〉
ぽっぽーすらいむの核 〈Sr〉
泥団子 〈No〉
……めちゃくちゃ多くない? と、とりあえず上から……
称号【ぽっぽーの天敵】は攻撃を反射してくれる称号ってことだから、パリィとは別物だよな。
受け流しじゃなくて反射だから、相手にそのまま攻撃を返す……。普通に便利な称号が手に入ってよかった。
《泥弾丸》
泥でできた弾丸を数発発射する。当たった敵はAGIが15%減少する。
《泥爆弾》
泥でできた爆弾を数個作成する。
〔アイテム〕泥爆弾 〈No〉
泥でできた特殊な爆弾。当たった敵は20%の確率で怯み状態になる。投擲武器として使用する。
《クイックヒール》SP:5
MPを120消費して無詠唱で発動できる。
パーティーメンバーのHPを固定で10%回復し、35%の確率で状態異常を打ち消す。
〔アイテム〕投擲武器専用ポーチ〈中〉〈Sr〉
投擲武器をストックできる不思議なポーチ。最大で3種類、20個ずつはいる。
〔アイテム〕ぽっぽーすらいむの核 〈Sr〉
ぷにっとした感触の核。これが無いとぽっぽーすらいむは生きられない。
〔アイテム〕泥団子 〈No〉
泥を丸めて作った団子。投擲武器として使用する。
結構色々と手に入ったが投擲武器専用ポーチがなかなかにありがたいな。これがあれば泥爆弾が溜められる。
泥弾丸と泥爆弾は称号が称号のためSP消費無しで入手できたからそれもありがたい。
あとクイックヒールも結構汎用性が高そうだ。
火雷神戦で使えそうだしな。
結論、全部やばい。
「マツリ殿! これ見てほしいでござる!」
そう言ってサルトビさんは後ろを向いた。
〔装備〕背護の盾 〈Sr〉
背中を護る盾。
ここに当たった攻撃はダメージが軽減される。最大:25%
「うおっ!! すごいな……」
「これ、今の戦いでドロップしたやつなんでござるよ!」
サルトビさんも良いのが落ちたみたいだし良かった。
「なあ、良かったらフレンド登録をして貰ってもいいか?」
「もちろんでござる! これからもよろしくでござる!」
サルトビさんはあっさりと了承して、フレンド登録をしてくれた。
「ひとつ聞きたかったんだが、なんでぽっぽーの弱点が分かったんだ?」
「ああ、あれは《看破》というスキルでござる! 鑑定の一つ上のやつで、鑑定のレベルが30になると進化するでござるよ!」
鑑定にも上位互換があったんだな……。ん? もしかしなくてもトッププレイヤー……?
「サルトビってトッププレイヤーか?」
「一応はそうなるかも知れないでござるね」
何故か俺の周りにはトッププレイヤーが集まってくる件。
「ま、まあとりあえず、街に戻るか?」多分引きつった顔で俺がそう言うと、「そうでござるね!」と、サルトビさんが了承してくれたので俺たちは街に戻ることにした。
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PN:マツリ
性別:女
称号:【おんぶに抱っこ】
一定時間一切の攻撃を与えず、味方に助けられ続けた者に授けられる称号。
【ぽっぽーの天敵】
沼に潜むモノ ぽっぽーすらいむを初めて討伐した者に贈られる称号。
10%の確率で当たった攻撃を反射する。
種族:大天使 Lv.15
職業:光に導く者 Lv.13
人々を正しき方向に導く心優しき天使。
【職業アビリティ】
・パーティメンバーのHPを毎秒0.5回復
・パーティメンバー死亡時、MPを100消費して
3回まで蘇生可能。
・HPが60%以上の時、即死しない
・HPが10%以下になった時、全ステータスを
+40する。
【装備】
武器:天使の剣 Ex
頭:天使の輪 Ex
胴:天使の装束〈上〉Ex
脚:天使の装束〈下〉Ex
足:天使のブーツ Ex
アクセサリー: -
【ステータス】
MP:290
《汎用型》
STR:20 ★
VIT:20 ★
AGI:20 ★
DEX:20 ★
INT:20 ★
【スキル】
SP: 5
〈所持スキル〉
《浄化Lv.2》《救済の連撃》《堕天化》《鑑定Lv.8》《逃走本能Lv.2》《煽動Lv.2》《投擲 Lv.6》《刺突の構え Lv.5》《モンスター言語:スライムLv.3》《泥弾丸》《泥爆弾》《クイックヒール》
〈未解放スキル〉
《逃亡》《敵愾心誘導》《絶対防壁》
Twitterにも書いたように昨日アイエエエ!?って書いたときに自分でツボって抜けられ無くなってしまいましたw
なんで面白いのだろうか……()
多分次回は掲示板です。
よろしくお願い致します<(_ _)>




