表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/32

スケからの贈り物

お待たせしました。今回久しぶりにゲームです。


前回のあらすじ


美鈴、美稀の二人がゲームに乱入してくるまであと2日。

あー、なんか落ち着くな〜! 昨日ぶりだけど久々な感じがする!


……っと、テンション上げてる場合じゃない。まずはアヤさんと合流しなければ。


ちなみに、今日は近藤さん(・・・・)はGMとしての仕事があるそうで俺たちだけでやる事になった。


そりゃあそうだよね。だってこのゲームの管理人的立場なんだから。


──ってことはイベントがあったら一緒に出られないんじゃ……


社ち──会社員も大変だな。まあ俺は学生としてエンジョイしてるけど。


閑話休題


「──あ! いた、マツリちゃーん!!」


後ろから可憐で思わず心が跳ね上がるような声が聞こえてきたので振り返ると、アヤさんがいた。


……でかいな、俺のアバターのよりでかい。どうやったらあのサイズになるのだろうか。

走ってくるからゆっさゆっさ揺れてるし。ちょっと悔しい。



──あれ?なんで俺、悔しいって……



変な思考は横に置いておいて──いちおう後で近藤さんに聞いてみるが──俺は走ってきたアヤさんを抱きつくような体勢で止める。


「うおっ、と。もうちょっとゆっくり来てくれた方が助かったんだが」


「あはは、ごめんごめん。いきなりで悪いんだけど、スケさんにこんなのを貰ったんだけど……」


そう言ってアヤさんはインベントリから何かを出し、手に取った。そこには──


『これであなたもトッププレイヤー!? スケのパーフェクト丸わかりBook!!《初級編》』


──と書かれてあった。しかし問題はそこではない。


笑かしにきてんのかこれ、と思うほど表紙に悪意しか感じない。


いつぞやの壺が大量に描いてあり、右下から目の所に『──』が引かれたプレイヤー(スケ)がひょこっと生えていて、そいつの口から吹き出しで


『この本を読んでその通りに頑張ったら金持ちになって彼女が出来ました!』と書いてあった。


……うん、やべぇ感想がわかねぇ。


「……だよね、私も最初見た時そうなったもん」俺が沈黙していると、アヤさんが引き攣った笑みを浮かべながらそう言った。


良かった、この気持ちを分かってくれる人がいて。


もしこれでアヤさんが「これかっこいいよね!」とか言ってきたら解散したあと部屋で一人咽び泣く所だったよ。


まあでもわざわざ作ってくれた事だし一応中を見ておくか。


パラパラパラ……


「中は思ったよりまともだな──ん?」


見ていくとどこに挑めば○○がドロップする、とかおすすめのスキルとその入手方法とかが書いてあった。



しかしどうやら俺はスケさんを舐めていたようだ。


挑むべきダンジョンや魔物たちまで書いてくれている──のはいいのだが、こう書いてあったのだ。


────────────────────────


敏捷鏡魔人びんしょうきょうまじん・マリネッタ】


 ・オススメ度:★★★★☆


 ・道中の大変さ:★☆☆☆☆


  ・面倒臭さ:★★★★★


  ・発狂確率:80%


僕が見た時満足する確率:98%


備考:面倒臭くて心が折れてくれれば尚よし。


────────────────────────


半分以上が自分の趣味で埋まってるじゃねぇか……


なんだよ僕が見た時満足する確率って……


あれだろ? 他人が戦意喪失したりイライラしているのを見て快感を覚えるんだろ?



……もう末期だなこの人。



「あっ! このマリネッタで良いんじゃない?」俺が色々と考えながら見ていると、アヤさんが覗き込んでそう言ってきた。


「なんで?」


「こいつはね、攻撃しようとしたら逃げていくんだけど、たまに周囲に浮いている鏡に光を反射させてビームを打ってくるの。だからこいつなら色々鍛えられると思うし。それに稀にドロップするアイテムがあるんだけどね、それが結構強力だから十分行ってみる価値はあると思うよ?」



ふむ……。光ビームは怖いが回避能力とかも身につきそうだしな……悩んでてもあれだし!


「よし! こいつにしよう!」


「ただ、ちょっとこのスキルとレベルじゃ心許ないから──まずはその辺の草原でレベル上げでもしよっか!」


やはりアヤさんの目からみても心許ないようでまずはレベル上げのために俺は草原に行く事になった。


────────────────────────


PN:マツリ


性別:女


称号:─


種族:大天使(アークエンジェル) Lv.1


職業:光に導く者 Lv.1


  人々を正しき方向に導く心優しき天使。


【職業アビリティ】


 ・パーティメンバーのHPを毎秒0.5回復

 ・パーティメンバー死亡時、MPを100消費して

  3回まで蘇生可能。

 ・HPが60%以上の時、即死しない

 ・HPが10%以下になった時、全ステータスを

  +40する。


【装備】


武器:天使の剣(エンジェル・ソード)


頭:天使の輪 


胴:天使の装束〈上〉


脚:天使の装束〈下〉


足:天使のブーツ 


【ステータス】

MP:120


《汎用型》

STR:20 ★

VIT:20  ★

AGI:20  ★

DEX:20 ★

INT:20  ★


【スキル】

SP(スキルポイント):0


《浄化》《慈愛の一撃》《堕天化》

今日はあと一本気合いで書ききります。

多分更新は0時頃になると思います。

もしされなかったら「あ、寝落ちしたんだな」って思ってください

追記:今日中の更新は無理そうですので明日に今書いているやつともう一本上げさせていただきます。


【最後に】


この作品をこれからもよろしくお願い致します<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ